| いまは耐えて自らを鍛えるとき。 自信をもって、全員野球を
「民主党が次の総選挙で躍進するには、全国で全員野球のイメージをしっかりと定着させることだ」(鳩山由紀夫幹事長代理)。「弱点を見つめて克服しよう」シリーズの最終回。民主党の支持率低下に対する考え方や今後の展望などを、今年3月に行われた佐賀市長選挙を圧勝に導いた縁の下の力持ち・原ロー博衆院議員が聞いた。
原ロー博 衆院議員佐賀市長選挙、ありがとうございました。
鳩山由紀夫幹事長代理 あの若さと人気を民主党再生の原動力にしたい。市民からの候補者へのメッセージが書かれたポスターが張られていたが、ポスターが双方向性を持ち得るなんて新鮮な思いでした。
原口 口先だけの公約に飽き飽きし、「1回ぐらいは僕らの言うことも聞いてよ」という声をポスターという形にした。
鳩山 民主党には人間的な明るさや優しさをもった議員がいっぱいいる。そんなイメージが前面に出るような選挙や日常の活動をすることが大切だと思う。
原口 政策で自民党の「融通無碍(ゆうずうむげ)」な強さを克服するには、どうしたらいいのだろうか?
鳩山 自民党は野党が対立軸を示すと、対血軸自体を取り込んでしまう。そこで求められるのがスピードだ。いかに早く日本のあるべき国の姿を示すことができるか。それができれば国民も「常に先を照らす民主党に政権
を託してみよう」という気持ちになるだろう。
昨年の金融国会で、長銀の破綻を目前に民主党が提案した金融再止法案を首相ががぶ飲みした。金融パニックが起こらないのは完全に民主党の業績だ。
原口 「民主党が先を照らしている」。これはキーワードかもしれませんね。政府の対応は対症療法にすぎない。国民には、破綻がもう日の前にきていることが痛いほど分かっている。
いる。
でもそういう人たちが、既存の構造から解き放たれて、能力を磨きながら自分たちがやりたいところに進んでいける。そんなセーフティネットを民主党が積極的に提示できるのではないだろうか。
原口 生産性革命みたいなものは必要でしょうね。このままでは未来が劣化してしまう。僕らのテーマは「未来だ、未来だ、未来だ」。
鳩山 今までは、現世のご利益ばかりを求めて、構造をしっかりと突き詰めて改革する自信がなかった。未来を良くするために「今、私たちが何を我慢すべきか」という議論をしっかりと国民に示すことが必要だ。既得権益
を守る層に対して、はっきりものを言える姿を示すことだ。佐賀市長選挙はその先駆的な選挙だった。
原口 まずは、やったふりしてやっていないことを検証してみたい。
鳩山 そうだね。やったふりしてやらないというのは、やらない以kに悪いかもしれない。変えるのが難しい。
原口 ええ。似て非なるものは本当にわかりにくいから。
鳩山 そういう意味では、われわれ民主党が政権を取らないと、いびつな模造品の日本が定着してしまう。
「心の履境政策を」
原口 民主党は環境問題に力を入れているが、私は、子ども達の情緒が安定するような「心の環境」政策も示していきたい。
鳩山 21世紀に向けて最も大事なのは教育であるということを国民の皆さんに示したいね。「子どもは子ども。どこかで遊んでいなさい」じゃなくて、1人の人間とし
ての尊厳を家庭や学校の中でしっかりと見いだすことができるようにね。「何々に予算を○○万円つけて」という話だったら自民党は得意かもしれないが、それでは何も解決できない。
原口 ぼくら民主党は、子どもたちを1人としてないがしろにしない政策を打ち出したい。何についても自由競争がいいと言っているが、ほんとうかな。自由主義的なものが行き詰まって、「いま息苦しいよね」というのを僕ら民主党が代弁できたらなあ。
鳩山 それもセーフティネットの話だ。それをどういう政策につくり上げていくか。
原口 最後に総選挙に向けたビジョンを伺いたい。
鳩山 一番基本的なことは、民主党が自信を失わないことだ。支持率が下がるという現象に自信を失い、何のために民主党があるかということすら分からなくなったら、政治家をやめたぼうがいし、。
原口 自民党の真正面に立った瞬間にすごい風が来るわけだから、耐えて自らを鍛えたい。
鳩山 おっしゃるとおり。民主党はその覚悟をもった集団なんだ。ややもすると原点を忘れがちになるが、その思いをしっかりと思い出してくれれば、民主党は遠からぬうちに国民に尊敬される政党になると信じている。
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