2001年日米議員交流プログラム記録
平成13年4月30日(金曜日)

3月18日(日)
 14時55分ユナイテッド884便にて成田空港出発。同11時10分シカゴ・オヘア空港に到着。シカゴは快晴。だが、至る所に雪が残る。3つのターミナルと7本の巨大滑走路。世界最大のハブ空港の威容。ひっきりなしに離発着を繰り返す飛行機。「飛行機がうじゃうじゃいる。」と誰かが言う。

 オヘア空港で1時間ほどの待ち時間。総領事に経済情勢のレクチャーを受ける。長い間のジャパンバッシングとジャパンパッシング。米国経済の急減速を受けて「いまさらながらに日本どうしたのか?」と聞いてくる米国。株式投資が家計までも行き渡っている米国において悪夢のような株価下落が続いている。何が悪かったのか?どうすればいいのか?
 日本の構造改革が遅れるから米国までも影響を受けるではないか。犯人探しが始まる。

もたつく日本が絶好のスケープゴートになる。

 「米国は金融緩和を本気で日本に求めているのですか?過剰流動性と不良債権の山、巨額の財政赤字のトリレンマ。ここを解決するのが先ではないでしょうか?」「2%の貸し出し金利で銀行がリスクを取るでしょうか?」「安全有利な国債買いに走り、中小企業への貸し出しが逆に減るのではないでしょうか?」様様な議論を交わす。


 伊藤達也君と経済・金融政策を議論する。先送りの罪、不良債権問題、デフレ問題など幅広く討論ができる。「8月の日銀ゼロ金利緩和を万死に値する愚策だ。」と言う意見。
 その後の日銀の行動を考えると迷走ぶりを批判されても仕方がないだろう。しかし問題の本質はそこにはない。責任追及をおろそかにして、経済社会の根本原理である信用に傷をつけたことのほうがよほど大きい。究極の先送り戦術。決断すべきことを決断せずに、なすべきことをなさずにきたツケは予想以上に大きい。

13時30分、ユナイテッド航空614便にてシカゴ・オヘア空港を離陸。
16時22分 ワシントン・ナショナル空港着陸 
17時00分ワシントン・マデイソンホテルにチェックイン。

 森総理とほぼ同時刻にワシントン、DCに着く。現地メデイアの反応は今のところほとんど無し。夕方のトップニュースは事故。

 インターネットにアクセスしようと試みるがプロバイダーのアクセスポイントがうまくいかずつながらない。どこのPCからでもアクセスでき、自分当てのメールが読めるのは特別のことではない。東京のアクセスポイントまで国際電話するなんて無駄なことはしたくない。世界中の移動が頻繁に行われる現代、ワールドワイドなアクセスポイントを持つプロバイダーに収斂していくだろうなと実感する。

18時30分 山本理事長さんらと訪問団で夕食を兼ねた懇談。

 米国政治・経済問題を中心に幅広く懇談する。減税問題などの実情をつぶさにお聞きする。


3月19日(月)

8時―9時30分 
朝食懇談会:米国政治情勢(マジソンホテル ボードルーム)
       ジム・バーンズ、ナショナル・ジャーナル誌上席政治ライター
       トーマス・マン、ブルッキングス政治研究所研究シニア・フェロージョナ
       サン・ラウチ、ナショナル・ジャーナル誌シニア・ライター
       ブルッキングス研究所客員研究員

10時―11時
  懇談会:米国経済と日本経済1
       アダム・ボーゼン、国際研究所シニア・フェロー、元FRBエコノミスト

  経済成長と物価上昇を別けて考える必要
  GLOWTH & INFLATION

 保守的なスイス銀行でさえデフレに落ちた時は紙幣発行量を増やす日銀はほとんどの中央銀行がしないようなことをしている。一つは、デフレをこのような長期にわたり許していること。銀行の倒産を緩めてはいるが何故このような政策をとっているのか説明がつかない。日銀は何もすることは無いという姿勢をとっているが、この見せ掛けを崩すことは出来る。

 通貨の価値を安くしようと思えば、すなわちインフレをやろうと思えばいつでもやれる。
 中央銀行の意思を伝えるための良い方策が3つある。一つは為替相場でインフレを輸入することだ。
 ただしこれには国内の金融市場でそれを相殺しないという条件が付く。二つ目は、市場から日銀が買うということ、あるいは信託。三番目は人々の期待を上昇させること。すなわち賃金を始めとした価格は上昇すると説得することである。

 日銀がやれることは全部やれば良い。インフレの目標はルーズであっていい。正確である必要は全く無い。国債を買い続けるのであればきりが無い。矛盾だ。−2%の経済を一挙に5%に持っていくのは難しい。

 何も行動を取らなければ一番危険。⇒9月までは何も無い。
    ⇒為替相場の引き下げ
    ⇒一方、日本の予算の問題は今すぐ解決しなくていい問題だ。

 達増代議士質問 リベニュー・ニュートラルなタックスカット(収入中立的な減税はどうか?)それは考えられる。例えばこれ以上余分な公共事業には使わないと宣言した上で、家を売る人たちに(モーゲージの損をこうむる)に税の恩恵を期限付きで与えてはどうか?個人の不良資産を整理するとともに不動産市場を活性化させることができるのではないか。

 私の質問 ブッシュ政権の減税の目的や目標がどこにあるのか?この減税はひとえにイデオロギィーに起因するようなものだ。減税した方がしないよりましだと思っている。92年にブッシュお父さんが負けたのは減税しなかったためという思いも。家計はお金が入ってきて急速にか?リセッションがおこればWASTE&WASTEになる。70、80年代の方がまだ信憑性がある。予算のターゲットをしっかり守ってきた。
 ISバランス 上昇すれば人々は消費を増やす 下降すれば貯蓄を増やす。


11時30分―12時15分
 懇談会:米国経済と日本経済2
       ティム・ガイトナー、外交問題評議会シニア・フェロー、前財務省国際問題担当次官


12時30分―14時
 昼食懇談会:ブッシュ政権下での米国の対アジア政策と第107議会
       ダン・ボブ、前ロス上院議員アジア太平洋問題特別補佐官
       パトリック・クローニン、米国平和研究所研究部長
       ティム・ガイトナーマイケル・グリーン、外交問題評議会
       シニア・フェロー
       チャールズ・モリソン、イースト・ウェスト・センター理事長
       米国法人国際交流センター理事
       ダグ・バール、アジア太平洋センター理事長

14時30分―15時(レイバートン下院オフィス・ビル2186号)
       ジム・リーチ、下院国際関係委員会アジア太平洋小委員長

16時―17時(国務省6205号)
      トーマス・ハバード、国務省東アジア太平洋問題担当次官補代行

 日米首脳会談 いい会談だった。日米関係の重要性を訴える 目標を達成できた。
 時期は非常に良い。えひめ丸事故について悲しみの気持ちを分かち合う安全保障の将来、世界規模の問題についても率直に話し合った。

最後に経済に。
 日米の経済両方がゼロに向かっているとき何をなすべきか不良債権処理、規制改革、ブッシュ政権は減税北朝鮮についても 3局調整会議に自分も出る  

 東アジアの不安定要因 ワシントンからアジアを見たときどのようなところに目配りするか、優先順位は何か
 地域に不安定要素がたくさん残っている
 ただちに脅威になりうるのは北朝鮮 韓国の首都は北から砲兵で
 死にかかっている政権だと思うが核開発、科学的兵器、生物兵器、ミサイルの輸出
 中国―責任ある良い形での世界の市民になるか、台湾問題は、人権は、
 日本との関係は?

 東南アジアも楽観的に見ることができない
 電気製品の輸出が大きい
 インドネシア不安要因 民主主義が生まれたが、強い指導者が現れたわけではない。
 アチェなど。分裂するとは思わないが多くの政治的問題
   
 フュリピン 地域において大国が支配的にならないように
 ロシアの問題が重要 領土問題 日本を支持するが
 ロシアとやりとりをするのは難しい
 欧州 地域レベルの組織を支持していく
 アセアン地域フォーラムを
 中国が一番の訪問国になるだろうが、その前に日、韓を訪れる。

 アメリカの北朝鮮対策は新しい政権によって検討中 
 日・韓との緊密な連絡、そこから外れることは何事もしてはいけない
 金大中の太陽政策を支持
 枠組み合意 KEDO さらに改善することができるか
 今年中にブッシュが訪朝する可能性は無い

 拉致問題 北朝鮮との対話において私たちも持ち出していきたい。
 プーチン大統領との会見 
 北方領土の問題

 共同記者会見 グロ−バルなコモンアジェンダは継続されるか
 二国間が協力をしていく 

 地位協定 運用面で検討してほしいということであればまずそこで対応
 それでもダメであれば改定
 マハデイールの提案は嫌いだった わざわざ米国を仲間はずれにするものだ
 
 地位協定改定・北方領土問題について論を展開


19時―21時(Mr.K’s)
トーマス・フォーリィー駐日米国大使との夕食会
      ゲスト:チャールズ・モリソン理事長

 フォーリィ大使は、日本の恩人の一人。勲一等桐花大授章を授章。数々の困難な時を乗り越える知恵と勇気に大きな賛辞を送りたい。モリソン理事長の隣でさまざまな議論を交わす。逢沢団長の質問で面白い議論が出来そうになる。大使にとって日米関係で一番困難を感じた時期はいつか?そしてそれをどのようにして乗り切ったか?という問い。

 森総理が麻生大臣と夕食会に途中参加。首脳会談を終えてすっかりリラックスしている。興味深い話をする。2、3分だけ挨拶してハワイへ発つという話だったが30分くらいはいていただいたのではないだろうか。「○○の話しでブッシュ大統領と気があったよ。」と上機嫌だ。総理自身も日米議員交流プログラムで何度も訪れていること。その時の友人たちが米国政権の中枢に入り、忌憚のない話ができること、フォーリィー大使の功績など座を飽きさせない。  


3月20日(火)
Rick Boucher氏、Karen Mcarthy氏とのブレックファースト・ミーティイング

 民主党の下院議員が忙しい中、時間を割いてくれた。共和党議員も出席の予定だったが来ることが出来ない。日本も同じだが議会はとても忙しい。直前に採決などが入り予定をキャンセルせざるをえないことがしばしばだ。しかし、今回はそのことが幸いした。民主党議員だけなので突っ込んだ議論ができた。相手のあることなので全てを記せないがとても参考になった。

 ブッシュ政権は、発足当初、民主党にも融和的な「教育法案」を提出した。政権発足時はハネムーンマンツというくらい議会の方や野党も新政権に大らかな態度を取る。その上、冒頭からこの融和的法案でブッシュ政権は、民主党との協調路線を取るのではないかと予測された。ところが次に出されてきたのは、ほとんど「信仰に近い」ような減税法案だ。

 しかも強行突破路線で法案審議を急いだ。民主党下院議員の言葉を借りれば「前代未聞の強行さ」で有無を言わせないという姿勢だった。大統領選挙の混乱から2ヶ月の遅れが様々なところに見られるが、この強行で強調ムードもハネムーンマンツも吹き飛んだ。

 上院は50対50の全くの同数だ。「共和党側には98歳の高齢議員を含め健康不安の議員が少なくとも二人いる。もしものことでもおこれば、次の議席の指定は知事がする。二人の議員の州知事はいずれも民主党知事であることから、採決を急いだのではないか。」「ブッシュ政権は、ゴア氏に全米得票数で遠く及ばず、しかもフロリダの票も後日調査では、ゴアへの意思の方が多かったことが判明している。」「ブッシュ政権としては、明確な政治的勝利が必要だった。そのシンボルがこの減税法案だ。」「ほぼパーテイーライン(アメリカでは、クロスボーテイングと呼ばれる議会での投票が一般的だ。党議拘束がゆるく例えば民主党議員でも共和党法案に賛成する。パーテイーラインというのはこの両党の線引きどおりの議会投票を示す。)だった。民主党でこの法案に賛成した下院議員は10名に留まった。」日本の強行採決と似たことがアメリカでも行われたわけだ。

 「大統領が大事な法案を通そうと言う時、議員をランチに招待したりして多数派工作をする。」「私たちは、それにも呼ばれていません。」日本で生まれたマカーシィーさんが続ける。「私たちは2年後の中間選挙に勝利することを目指して着々と準備を進めています。」「環境政策も労働政策も現政権になって大幅に後退します。」「国民は中間選挙において賢明な判断を下すでしょう。」

 ブッシュ大統領は、記者の受けも良い。一人一人にニックネームをつけ記者会見は多くが笑いに包まれ和やかに行われる。チェイニィー副大統領に多くを任せ、自身はその人柄で国民を惹きつける。「真っ向から反対のできない人柄」に多くの批評家たちが憂鬱をかこっている。

 しかし、「減税についての説明も政策的な姿勢転換もいかにも大雑把だ。」「理論よりも「ドグマ」を優先している。」「お父さんの代からの伝統的な政策ばかりだ。」などという批判もある。クリントン政権が新しい世界を築くビジョンや方策を提示していたのに対して「カウボーイが思いの強さに任せて暴れまわっている」という指摘さえも聞く。TMDや中国政策にタカ派的な印象がつきまとう。まだ現時点でこの政権をどういう政権か断ずる材料を私は持っていない。政権そのものが様々な政策を詰めている最中だし、政権スタッフも全部が議会の承認を得られていないからだ。

今回の訪米で得られたネットワークを最大限活用して、大きな関心を払いながら見守りつづけようと思う。

16:30分―17:30分
 リチャ−ド・ハース、国務省政策企画スタッフ・ディレクター(国務省7311号室)

私が話したことの要点は次の3点

1. 現在、民主党を中心とした新しい政権作りの準備を進めている。ブッシュ政権が日本重視の姿勢をより鮮明に打ち出したように、私たちの政権では、米国との同盟強化のスタンスをより鮮明に打ち出したい。

2. 80年代、日本の慎み深いとはいいがたい貿易攻勢が日米関係に摩擦を生み出したが、現在では寧ろ「弱すぎる日本経済、進まぬ改革」が日米関係のみならず世界の懸念事項であるという認識を持っている。80年代、様様な米国のシンボルまで買いあさった日本が、現在、「金閣寺の肖像権までをもビル・ゲイツ氏に買われるのではないか」と本気で心配するものまで出てきている。
 私たちは、自由なくして繁栄なし、自由が平和を創るという基本原則に立つ。産業構造全体は長い間2割の成長産業と8割の保護産業という構造を抜けきれていない。官僚機構と規制、補助金と公益法人による一党支配は、この古い構造を温存することに大きな力を発揮してきた。しかし、世界がグローバル化する中で、このようなことが許されない状況になったが政治がまったくこれに答えきれていない。それは自分自身の寄って立つ権力基盤を崩し解体することができないからだ。


JCIE フレンズとのデイナーメイーテイング

 日米議員交流プログラム経験者との夕食会。中には逢沢さんのうちにホームステイした女性もいてとてもなごやかなものだった。日米の政治・経済について幅広い議論を交わす。
 NPOの役割や政党の違いなどについてもかなり突っ込んだ議論をする。

 面白いのは、一級のロビィーストといわれる人物も複数出席している。ロックフェラー議員、ゲップハート議員という日本でも名の知れた人たちのサポーター。自信に満ちている。若いのだろうがガラガラ声で米国の最近の孤立主義傾向を痛烈に批判するDavid Jonesさん。Former National Finance Chairman。Bill Wattsさん(President、Potomac Associates)とDavid Skaggsさん(former democratic congressman from Colorado)と隣り合わせる。Skaggsさんがスピーチを終えた私の方に手をおいて握手を求めてきてくれた。暖かい握手だった。

 議員、議会スタッフ、政府関係者、財団、NPO、党組織、そしてロビィーイスト。民主主義のダイナミズムを強く意識する懇談会だった。後でジャミングの電波がでていたのだろうと米側がいうほど周期的に同時通訳の機会がノイズを出したのが残念だった。

 ロビィーストには、私の政治改革論は青臭いと映ったかもしれない。しかし、ひるむ気は無いし妥協する気も無い。新しい民主主義の形はリナックスのような多元的なネットワークを基礎に置くべきだ。特定の団体が資金と票に物を言わせて政治を左右しているのは、どうやら米国でも同じらしい。そのような特定の団体、特定の資金から独立できる政治家を目指して15年政治活動をしてきた。

 松下幸之助さんの声がする。「本物は長ずれば長ずるほど澄む。」年を経るにつれ現実との妥協に汚れていくのは二流だ。超一級の人物は、経験を積めば積むほど志が磨かれ、澄んだ輝きを放つようになる。これを一生貫くことを私は決意している。今の自分が超一級と言っているのではない。今日よりも明日、明日よりも明後日。志を益々磨いていたいと思う。「成功の要諦は成功するまで続けるところにある。」素志貫徹。松下政経塾五誓の第一か条だ。


3月21日(水)

CSISでのTMDを中心とした朝食懇談会

 渡部副議長ご子息の勤めておられるCSIS。昨晩の刺激的な議論に比べるとやや生煮えの感じを持った。伊藤さんや達増さんの精緻な議論、私の質問。政権が準備中のためか中途半端な答が返ってくる。TMDはやるものだという重いがCSISの研究員に強すぎて議論が必ずしも深まらないのがやや残念だった。 

Breerさん
 政策の見直し
 ラムズフェルドを中心に軍事評価について見直しをしている
 戦略核兵器の大幅削減
 コーエンの時はサイバーテロ、化学兵器
 NMD ならずもの国からのミサイル攻撃
 ブッシュ政権に先送り 技術的問題
 ラムズフェルドは欧に進めたいと表明―疑問も
 ロシア いくつかのアイデアを提示
 このような議論はこれからも続いていくだろう


Petersonさん 
Mitchellさん
 ドグマの一つになっている
 技術的にはうまくいくだろう
 レーガンの遺産 80年代に強い潮流 これを維持していきたい
 ミサイルの拡散―防衛が必要
 TMDによって 98年については日本にとって現実だった
 技術が確立すればー
 戦略的な説明がうまくいっているか まだそういえない

 @ 技術的基準
 迎撃できるのか
 A 金がかかる コスト

  スペースベース
  空中か宇宙か
  この政権の方向性は明確―やろうということ
  議会が法案が通過したがーこれが可能であれば配備すべきであるという法案
  真剣な意味での議論はされていない 
  600億ドルを10年かけて配備するのか
  イージス艦を使っていく


渡部 
 中国との関係は
 技術的可能性があるか
 日本に対して何を欲しがっているのか サポーターとしての役割を期待していくのか
 中国との関係は、
 我々の考えるような形で進んでいくのか?
 何故、中国とロシアで考えが違うのか?

4つポイント
 1.技術的実現性
   対抗的措置を取った場合有効的な手段が取れるのか
 2.脅威の実態
   どういう形で脅威が現実となるのか
 3.費用と効果の問題
 4.軍備管理の影響

  ブッシュ政権のブレインと緊密な人間性

 中国が言っていること 「米国が絶対的防衛を考えている」−最大限の防衛を考えている
 アクチブな防衛 − ならず者国家に対して弱みを見せたくない
           脆弱性を持つよりその方が良い
           中国は破ることができると考えている シンボル
           敵対的なシグナルになるか 軍事面より政治的なメッセージ

 効率性 違法に持ち込むことができる
     この政権としては二者択一には考えていない
     2005年―2008年のことを考えていい
 ロシアの盲点―
 中国 理解するだろう 
 中国 利己的で自己中心的 米国も

 台湾の状況を考えると何とかしなければならない
 中国を刺激して却って逆効果になるのだ
 軍事的なことと政治的なことを別けて議論すべき
 既存の軍備のあり方について議論されていることがあるか?


Tim Geithner さんとの議論   

 3年ぶりにTimさんに会う。前回は米国財務省でサマーズ氏とともにお会いしている。
 こちらは新しい民主党を立ち上げてすぐの訪米団。党代表の菅さんと岩国、安住、島代議士らと訪れた。サマーズ氏は、あまりにも早い頭の回転のせいか議論に退屈していたようだった。何度も欠伸を繰り返し、相手の似顔絵でも書き出しそうな態度だった。「あれでも随分、まじめに議論に取り組んでいるほうですよ。」外務省の方がとりなすように言われたことを覚えている。その時私は「天才も激しく回転する内部の処理で大変なんだよね。」そんな思いを込めて微笑みかけた。するとサマーズ氏はあの大きな目玉で「わかっているじゃないか。」とばかりに笑いかけてきた。

 株価が1万ドルをうかがう勢い。絶好調の米国経済を主導してきた天才。飛ぶ鳥を落とす勢いとはこのことを言うのだろう。Timさんは、そのサマーズ氏のベストパートナーとして才能をいかんなく発揮していた。30代のバリバリの若さ。鼻っ柱の強さ。けして大柄とはいえないが、その態度の大きさはサマーズ氏に勝るものだった。才気走った姿。鼻につくことなどお構い無しだった。Under Secretary For International Affairs、Department of the Treasury これがつい最近までのかれの肩書きだ。

 島さんはこの二人の傲岸不遜な態度に大いに反応した。サマーズ氏に「ウォンバット」というあだ名をつけたほどだ。しかし彼らの指摘の正しさは、パーフェクトだった。その後の日本経済、あるべき政策の姿を怖いくらいに正確に言い当てていた。

 「3%程度の安定成長を持続的にするように財政政策を極端にぶれさせないことが重要だ。その間に規制や金融の改革を行う必要がある。」そのような話を実に論理的に展開していた。その後、かれらの懸念どおりのことが起こった。橋本構造改革では、一律の政府歳出の削減が却って財政赤字を拡大させ、不透明な歳出構造を温存することになってしまったのだ。

 話を今のワシントンに戻そう。
 マデイソンホテルに現れたTimさんは、とてもパワーアップして落ち着いていた。才気走ったところは完全に姿を消している。安定と信頼。自信と謙虚さ。これほどまでに印象が変わるものかと思う。「彼は幾つもの修羅場を乗り越えてきたからね。」山本先生。
 Senior Fellow、Council on Foreign Relations としての議論はとても面白かった。

 Timさんの見方は私がワシントンに来て言ってきたこととほぼ同じだった。つい先ごろまで米国を主導してきた人物との議論は、大きな確信をもたらすものだった。
 不完全だがいくつかメモから再生を試みたい。

 ・日本のこれまでの経済政策はunaffectiveだった。
 ・米国はこれまで例外的に景気の良い時期を過ごしてきた。
 ・それを越してバブルがはじけるとなるとどうしてもこういう状況になる。
 ・ここで大切なのは「信頼」だ
 ・景気の減速にどれくらいの時間がかかるかわからない

 ・new economyのバブルがはじけたといってもまだまだ生産性の基盤はある。
 ・ファンダメンタルは良いし、柔軟性も保たれている
 ・米国経済の減速が世界経済にどのような影響を与えるか 
 ・欧州とは切り離されているし、日本への影響もアジアを通してのものだ。
 ・他の国々との間ではクッションがないのでかなり大きな影響をもろにかぶるだろう

 ・新興経済諸国についての影響が大きい
 ・金利が下がりドルが下がることでそのマイナスの影響が緩和されるのではないかという人がいるが、それらの国々の通貨はドルにリンクしているし、ドルが下がるかどうかもわからない。
 ・日本がどうすればいいかについてはなすことは財務省で働いているとき言わないほうが良いと考えてきたし、98年以降公表することをしなかった。

 ・日本は危機を回避するために少しのことをしてきたが多くのことはしてこなかった。
 ・ある人は、財政政策で取る道はなく、金利政策もゼロに張り付いているし、金融緩和もしたと言う。
 ・改革をするにはマイナスの影響がでるが、それには経済が強くないというのは理解できるが、影響を最小限にすることは長期的に見れば大きなリスクを生む。

 ・徐々にやるということは常に手遅れになる
 ・それだけに政策の改革に大きな余地を日本は残している
 ・政治的な意欲があればこの改革はできる
 ・欧の方が米国の生産性向上変化を有利に活用できるとする説があるが私は反対だ。欧は市場の非柔軟性。日本に比べて法律・規制が多い 

 ・日本が何をなすべきか 当面財政政策は中立を維持する必要がある。
 ・財政再建をあまり急がない方がいい
 ・景気刺激の余裕はまだある
 ・拡大的金融政策についてもまだまだ余裕がある
 ・不良債権をアグレッシブな形で償却するという柳沢改革の方向は正しい

 ・BUSH―MORI首脳会談は少なくとも二つのメッセージを出した
  @ 日本がよりアグレッシブな形で不良債権処理をしていくらしい
  A 為替レートに関するメッセージ=円安戦略は構わない
 ・しかし、ブッシュ政権にはすでに政治的圧力がかかっている 例えば鉄鋼業界に代表されるような保護主義的な動きがそれである
 ・ルービン、グリーンスパンは正しいことを正しいといいい、正しいことをする力を持  っていたそれは好調な経済に裏打ちされてもいた
 ・しかし米国の新しい政権は圧力を感じて、よい政策をすることができない

 山本先生からここで面白い問題提起があった。これまで米国では日本経済の不振と政治とを別けて考えていた。ところが最近、日本経済の不振は政治そのものの停滞に原因がある、あるいは一体のものだという認識が現れてきたが、議員らはどう考えるか?と言う問いであった。
 枝野さん、下村さんから興味深いコメントがあった後、私は次のように答えた。
 「私はワシントンに来て、米国のリーダーたちが日本の現状分析を正確に見ていること、見始めていることを歓迎している。日本における権力の形、構造は経済の有様と全くの相似形をなしている。まさに一体だと言っていいかもしれない。
  @ 2割の成長産業と8割の保護された産業という構造。日本の古い政治が保護と引き換えに権力の源泉をこの8割の産業から得ている。
  A 規制と補助金分配によって業態ごとのあるいは省庁ごとの支配の構造が固定化されている
  B 大蔵省を使い税優遇措置、財政配分を一極集中的に管理することで、それぞれの利益集団が維持される構造。私はこれを「ギルド」と名づけている。グロ-バル化した高度情報社会では透明性や公正が最も重要である。にもかかわらず、ここではギルドの中でだけ通用する論理が重んじられる。外部への説明責任は軽んじられそ
 れぞれのギルドをより強固にすることに古い政治は血道を上げる。

 これらは、自由と公正とは対極のものだ。これらの構造のために古い政治は不良債権処理も構造改革も規制改革も先送りしてきた。古い政治は経済そのものを自らの醜い姿と相似形に仕立て上げる一方で経済の果実を思う存分貪り続けてきた。公益法人や特殊法人への補助金は○○政治協会というダミィーを使い古い政治への献金に化けてきたのである。
 これだけの白蟻を飼っていながら良く経済が持ってきたものだといえるかもしれない。

 勤勉な国民性、中小企業の技術集積、目を見張る経済成長の遺産、一部ではあるが挑戦的な企業、貯蓄に支えられた潤沢な資金、世界第2位の大きな経済。日本経済がこれまで破局を迎えずにすんだ要因を挙げてくださいと頼めば、この他にも幾つもの要因を挙げることが出来るだろう。

 しかし、それにも限りがある。節度を越えた宴の後、時代に取り残されたことを悔いても詮無いことだ。世界が新しいシステム競争を始めている。
 私たちに求められているのは、一刻も早く古い政治を退場させ、経済と社会を再生させることだ。そのための新しい民主主義の形を提示できるビジョンメイキングの力、強いリーダーシップが求められている。


Senator Craig Thomas上院外交委員会アジア太平洋小委員長との会談

 残念なことにアメリカにおいても外交は票にならないという考えがあるらしく外務関係の委員長ポストは人気薄だそうだ。日本以上に外遊についての目も厳しく、世界をリードするアメリカの議員が世界に出ることは少ないらしい。実態を知らなければ、どのようにして政策立案するのだろうか、少し心配になる。

 上院の一番新しいビル。議員の部屋は二階建て仕様になっており、50人近いスタッフが広々とした部屋で働く。スタッフごとの部屋もある。日本とのあまりの違いに3年前も驚いたが今回も改めてその違いを見せ付けられる。陳情を処理するために走り回る秘書に部屋はいらないといわんばかりの劣悪な日本の事務所仕様。日本の議員会館はセキュリィチィーチェック無しに陳情団が入る。危険極まりないことだと思う。来る人たちにいちいち用件を書かせるのも独特だ。

 トーマス議員は、地方出身の無骨さも無く極めて紳士的な物腰の好人物だ。横須賀にいたことがあるという彼は、「アジア太平洋課題について皆さんが一番何に関心を持っておられるかを聞かせて欲しい。」と言葉を選びながら物静かに語った。私は、日米のパートナーシップをどのようにして確立するかというアーミテージ論文を引きながら持論を展開した。「毎日、日米がeメールでやり取りする必要がありますね。」と軽いジョークで答えてくれた。政権同様、委員長も数々の「学習」の最中らしい。

 続いて中国の問題、特に環境問題を取り上げた。九州でも中国から偏西風に乗ってくる硫黄酸化物が酸性雨となって降り注ぐ。高速道路などには、解けたコンクリ−トのつららが下がるほどだ。軍事的な脅威よりもこちらの方がよほど解決すべき大きな問題だと考える。前回、NYを訪れた時も環境問題を国連で議論した。中国に対して前政権とは異なるスタンスで臨もうとしているブッシュ政権。米新政権や議会との間に問題認識を共有することが必要だ。委員長としても重大な関心を持って望むことをコメントしてくれる。

 アジアでの戦争謝罪問題、沖縄基地問題の議論も出る。  


柳井大使との夕食会   Tabera del Alabardero

 ワシントン最後の公式日程。山本理事長の方から3分間でこのミッションの議論の内容をブリーフィングされる。見事な内容。続いて柳井大使の方から現政権下での外交政策を中心としたレクチャーが行われる。
 現政権が北朝鮮、ことに金成日を信用できないとしていること。そのことで太陽政策をかかげる南の金大中政権とも摩擦的な会談を行ったこと。中国に対する政策の転換―日本重視の姿勢。今回の日米首脳会談、その多くが経済問題に費やされて協調しながら日本の不良債権償却、米国経済の減速の問題に取り組むこと。えひめ丸の問題について、かなりの時間を割いて米側の対応が説明された。何度もapologizeという言葉を使い、米国としては最大の謝罪を繰り返していることなど紹介された。

 その最中に公使の携帯電話がけたたましい音を立てる。「ロシアのスパイ容疑で逮捕された先日の事件に関連して駐米ロシア外交官が6人ほど国外退去を米側から言い渡された模様。これらの外交官は既に出国しているとの情報。」皆に緊張が走る。冷戦時代に繰り返されたスパイ劇。激しい情報合戦は今なお続いている。昨晩、同時通訳用ヘッドセットが変調をきたしたが、当日私たちのいるマデイソンホテルには、イスラエル首相、中国外相の訪米団の一行が宿泊していた。周期的に変調をきたすヘッドセットを耳からはずして米側の出席者の一人が「十中八九これはジャミングの電波が出ていると思って良いよ。」と肩をすくめた。今週のホワイトハウスの外交日程は超過密だ。国際政治の現実の厳しさをまざまざとみせつけられる。

 日米の経済政策について議論をする。あるアナリストが先日、大使館と米国政府に日本経済の現状ととるべき政策について説明に来たそうだ。予算委員会公聴会とほぼ同じ内容のこのアナリストはしている。日本人の貯蓄傾向をそのDNAのせいだと説明するこのアナリストを国会議員ですら懐疑的な目で見始めている。予算組替の背景、財政を破綻状況から中立に戻すための政策、日本経済と米国経済の深刻な構造の真相などを説明する。

 3日間の経済財政政策・金融改革議論で危惧したことは、米側が日本の不良債権最終処理が経済全体に与える影響についてそれほど重く見ていないことだ。タイミングを完璧に逸してしまった改革と処理。米国経済の減速という最悪の時期に実施するということをどれほど米側は認識しているのか。不良債権処理をするということを国際公約として森レイムダック首相は行った。どうやら円安誘導についても日米で合意ができたようだ。しかし、米政権は、どこまで覚悟を決めているだろうか?日本経済の落ち込みは、米国経済の足を強烈に引っ張るだろうことが予測される。米国の鉄鋼などの日本向け輸出も減衰する。米産業界は再び財政出動をしてでも内需拡大をしろと声高に迫るのではないか。その時ブッシュ政権は、それに持ちこたえられるのか。

 先述のアナリストは日本には、さらなる財政出動が必要だということを強調して行ったようだ。資金の過剰流動性、膨れ上がる財政赤字、大規模増税の懸念、日本そのものが沈没するのではないかと国民が思っている。日本売りを加速するようなこのようなアナリスト。無警戒に接触するのは、スパイ同様危険だと警鐘を発したい。

 日本のこれからの政治のあり方、政権交代など腹蔵なき議論が交わされる。論者のそろった今回の訪米団。山本先生の絶妙のコーデイネートもあって議論が深まる。私自身、それらの議論の中心にいて反省点も多い。あまりにもフランクに内情を言うのは危険だ。沈黙は金であるということを時々自戒をこめて思い出さなければならない。

 逢沢さんを挟んで下村さんとの政権・政局での議論、達増さんとのリーダー論、枝野さんの冷静な分析、白保さんの沖縄への思い、伊藤君との改革論。いずれもが私にとって宝とも言うべき議論だった。


3月23日(木)

ボーイング本社・工場視察
 シカゴからワシントンに着く機材が2時間近く遅れる。そのためにワシントン・ダレス空港を出発したのは、11時を回っていた。ここから5時間半の大陸横断の旅。時差が3時間もあるために、今日は1日がその分長い。これからボーイングの街・シアトルに向かうのだが、機材はA320、ヨーロッパのエアバス社製だ。後で聞いたことだがユナイテッド航空でも一部エアバスを使う。欧州に乗り入れている航空会社ならではの措置だそうだ、

 昨日、ボーイングが本社機能をシアトルから他の都市へ移すということが発表され、全米をこのビッグニュースが駆け巡った。ボーイングは候補地としてシカゴなど3つを上げている。IT基地、ハイテク基地のシアトルから本社を移すのはどういう理由か。いずれにしても大きな決断だ。この日にシアトルを訪れる奇遇を思う。

 シアトルに着いて驚いた。Mr.デックローだ。デックローが迎えに来ている。松下政経塾時代の我らが英語教師=デックロー。とても誠実で正直なデックロー。アメリカ人の一般的な陽気で派手なイメージとは程遠い。日本で日本人と結婚したデックロー。古き良きサムライ。「ハロー、ハラグチ!」少しくぐもった話し方。間違いなくデックローだ。17年ぶりの再会。再び出会えた事を心から感謝する。逢沢さんはしばらく誰だか気づかない。

 それほど私たちは長い間会っていなかったのだ。しかも、デックローはボーイングの一員として私たちの団を出迎えている。これほどまとまった国会議員がボーイング社を訪れるのは日本人では初めてだそうだ。その訪問団をデックローが出迎えてくれている。
 時は流れたが縁はつながっている。

 17年の時、その空白がいっぺんで埋まるようだ。デックローが書いた「アメリカ大統領選挙分析と予想」は政経塾報の傑作企画の一つだ。私のことも実にいろいろなことを良く覚えている。「奥さんはあのぴあのガールフレンドと同じ人か?」とも聞く。当時、彼女にふられて泣いていたことなどは、当の昔に忘れて欲しかったが、それほど緊密な政経塾の友人関係だったのだろう。

 当時、政経塾は英語の能力ごとにA-Cの3段階に別けた英語授業を行っていた。Aクラスは、佐藤、樋口、毛利と私だった。Cクラスがあまりに無茶苦茶なのでデックローはかなり苦労していたようだ。

 ボーイング本社に着くまでシアトルの街を彼が説明してくれる。梅の赤い花が満開に得迎えてくれる。オリンピック山脈に残る雪。静かな海に面した坂の街。シアトル。とても美しい街だ。全米で住みたい街上位にいつも上げられるのも納得がいく。こじんまりした家が立ち並ぶ地帯を抜け、しばらく走ると巨大なダウンタウンが見えてくる。シアトルマリナーズ球場の威容も印象的だ。

 空港を出て小一時間走ったところでボーイングの巨大な工場が見えてくる。想像を絶する巨大さ。全米経済を引っ張ってきた航空産業。ハイテクを集積した工場。一つ屋根の建造物としても世界最大の建造物。

 私たちは、大きなカートに乗り込み建物を視察させてもらった。そのどれもが想像を絶するものだった。「いかなければわからない」という以外、表現しようの無い大きさだった。

 ボーイングの航空機製造の歴史。707から747、767、777へと続く技術革新。
 最新の400シリーズのさらに上を行くXシリーズ。最新鋭機747Xのプロジェクトを幾人かの幹部と話し合う。「全てをかけた挑戦」に彼らの目が輝いている。777の翼を持つ全く新しい飛行機、747X。欧州のエアバス社が1000人を越えるひとをいっぺんにはこぶA380を投入予定なのに対し、500−800人乗りクラスのマーッケットをターゲットにした747Xは、ノンストップで20時間以上飛び続ける力を持つ夢の飛行機だ。

 この挑戦を語る時の彼らの瞳。いつか見た瞳だと思う。そうだ、私が幼いころの父の目だ。父が自身の設計する建物について私に語る時の目だ。わくわくするような感動に満ち満ちた目だ。

 2000人の人々が働く巨大な街が一つ屋根の工場なのだ。747のアセンブリィーライン、777のライン、767のライン。それがいくつもいくつもこの屋根のしたに入っている。様々なテストを済ませた飛行機は塗装をするために高速道路の上をまたぎ隣の塗装工程工場へ向かう。

 何から何まで大きい。たまたま株主のためのデモンストレーションと出くわす。飛行機が化粧をされてイルミネーショオンを点滅させている。アメリカらしい演出だ。

 機体の多くが日本からの部品で占められている。三菱、川崎、富士らの日本の工場で作られたものがコンテナに詰められシアトルで組み立てられていく。



                            資料 (PDSファイル)