2011年04月05日(火)
引き継がれるべき戦略・指導者論

 
 我が国の兵学、戦略、そして指導者としての日々の研鑽についてまとめたものは、敗戦によりほとんどが否定をされ、忌むべき戦争の副産物として歴史のかなたに葬り去られました。しかし、その中には危機を回避するに際して私達、日本人が積み上げた大切なものも多く含まれていました。

 不戦の誓い。戦争を二度と起こさない決意。それと同時にいかなる危機においても動じない指導者として資質・研鑽が大切になります。正しく判断し、沈着冷静に戦略を遂行する信念を持つための研鑽があれば、人々の心をまとめ上げて危機を極小化できます。

 世界的にも高名な危機管理戦略の専門家の方から「統帥綱領」という本を贈られました。軍事極秘と書かれたその本を読み進めるうちに、私たちがコントロールできていない危機の正体が見えてきました。

 統帥綱領」は旧日本陸軍の戦略・戦術の基本書であり、「統帥参考」「作戦要務例」と共に、その3大兵書です。統帥綱領の著者は、大橋武夫氏(東部各軍参謀 陸軍中佐)です。 .