2010年11月15日(月)
子どもたちの未来を仕分ける権限は、誰にもありません。
教育の効果は、ただちには見えにくく測りにくいものです。それでも教育こそが未来を拓き、世界を平和にする一番の手段だと私は考えています。子どもたちが世界の真善美・大きな志に触れて、互いに学ぶ環境を作れるようにと鈴木寛参議院議員らと「未来の学校」構想を打ち立て予算化しました。
教育を一刀両断に切る勢力は、未来と平和の妨害勢力・日本の発展を阻害する最大の抵抗勢力です。政務三役で決定したことを、役人が仕分けるならば、政治主導の旗は降ろさなければなりません。長い時間と衆知を集めて決めたことを1時間で切ることが許されていいはずがありません。
私の祖母は、経済的理由から教育を受けられず漢字が読めませんでした。どんなに悔しいか毎日、聞かされて育ちました。「未来の学校」は、ICTを使い子ども達が互いを高めあえる道具です。
シンガポールなどにおいても「ICT未来の学校」は、経済的に恵まれない子ども達にも様々な可能性を開くチャンスを保障するための手段としても使われています。
未来を創造するための事項もNPOなどとの協働作業をも切り捨てて、世界と互すための知的生産もスポーツや地域のコミュニティー活動までも仕分けて何をしようというのか。定数削減をして事業の未来が見えないと言った議員を仕分けるべきとの多くの声をいただきました。
子ども達は、無限の可能性を持っています。子ども達の未来の可能性を浅薄な知識で仕分ける権限などあるはずがありません。行政刷新会議で私は、切り捨てててはならないものを3つあげて合意を得ていたはずです。
その3つとは、
1 直ちに数字としては見えないけれども未来を拓くために重要な政策
2 人々の協働でなりたっている事業
3 マニュフェストなど政治の意志で国民と約束している政策
(長期的な戦略的のもとに打ち出している政策)
です。
もちろん、これらを聖域にしろと言っているのではありません。食育や青年海外協力隊事業、ジェットプログラムなど人材を育成して長期の国民の健康や日本の国益に資する事業を中央集権的、独善的に自分たちだけで廃止や縮小を決めることは許されません。少なくとも相手のある事業は、その方々の主張をしっかりとお聞きするべきです。
「民主党は、どんどん敵を作っている。」「社会を支える中核で頑張ってきた人たち、学問の世界や研究の世界の最前線で頑張ってきた皆さんは、かつて多くが政権交代を望み、民主党を後押ししてくれました。しかし、今ではこの一部の事業仕分けの独善に憎しみさえ覚えておられます。」民主党の友人たちからも警鐘が鳴らされています。
そもそも第一次事業仕分けで終わるところを、巨大な特別会計が入っていなかったために次も続けるべきですと当時の鳩山総理に申し出たのは私です。巨大で理不尽なところは、素通りされて人々の願いや地道な活動や未来の可能性が仕分けられたのでは本末転倒です。
教育こそが日本を、再生させ世界の平和を構築させる一番の手段です。
その教育を一刀両断に切る勢力は、未来と平和の妨害勢力・日本の発展を阻害する最大の抵抗勢力です。
未来を創造するための事項もNPOなどとの協働作業をも切り捨てて、世界と互すための知的生産もスポーツや地域のコミュニティー活動までも仕分けて何をしようというのか。定数削減をして事業の未来が見えないと言った議員を仕分けるべきとの多くの声をいただきました。
幹事長代理の枝野さんを私は、心からの同志だと信じて民主党を築いてきました。枝野さんはじめ多くの同志が事業仕分けに関わってくれているので、これら修正点を上手にまとめていい結果を出してくれると期待しています。