2011年08月10日(水)
政権交代で目指したものは何か 小沢一郎元代表講演聞き取りメモ(by 原口一博)

 
民主党参議院議員2010年当選組10人の有志が小沢一郎元代表を講師によんでくれました。

以下は、私がその講演を聞き取ったメモです。

元代表が話している時にけがをした手で入力したもので、正確に一言一句をメモしたものではありません。大事なところが抜けないように書いたつもりですが、そのことをご了解ください。

=====

政権交代で目指したものは何か

有田参議院議員

13人のうち10人でよびかけ

  着眼大局

  着手小局

小沢一郎元代表

 書生論議は好き 

 堅苦しい話で居眠(りしてしまうかもしれません

 皆さん、(お疲れですから)どうぞ眠ってもらってもかまいません

 でも私に講演を依頼された10人の参議院議員さんだけはせめて起きておいてください。

 5,6回にわけてこれから講演を行います。

そんなことはわかっていると考えの人もおおいでしょうが宜しくお願いします。

憲法の基本理念 9条 外交問題

立法府・国会の在りかたについて 政府提案の法律ばかりで何故、議員立法が少なかったのか 

行政 統治の問題

地域主権の問題 地方分権 格差の問題

税と社会保障 年金の抜本改革 医療 セーフティネットの問題 財源

これらについて今後、話します。

基本の事をよく理解しないと個別政策論にはなっていかないので(面倒くさいとお思いかもしれませんがおつきあいください)

今日は、まず政権交代で目指したものはなんなのか

 旧来の官僚主導の政治から政治家主導、国民主導の政治の確立

 これが根本の考え方

 なんとなくわかっているようでわかっていないということが一番の問題です。

 わかったつもりでいても政治家がその理念に従った政策行動や決定が曖昧なままにあることが民主党が国民から厳しい目線をいただいている最大の問題なのです。

国民から選ばれた政治

国民主導・政治主導とは何か

民主主義とは、国民主権

 国民が決定権を持っている

民主主義社会を標榜するためにあたり前の事

国民から選ばれていない官僚主導 民主主義が行われていない

 主権とは何か

  最高にして独立、最終の権限

 昔は主権在民 主権在君という呼ばれ方をしました

主権を持つ国民が選挙で行使する機会

皆様が政治に携わっていられるのも主権者により選ばれているからです。

主体的に与えられた権限を行使するところに権利と義務がある

国民より上の代表は生まれない

 象徴と代表は違う

 象徴は異質の関係

代表は同質者間の関係です

日本においては国会議員も含めてお上の意識が抜けきっていないのではないでしょうか?

「総理が誰になろうが関係ない」「誰が政治家であっても変わらない」

「お上のやることは変わらないから」

 これらの考えは(民主主義にとって)とても危険な考えです。

 危険な考えだが日本国の現状をついている

 代議制民主主義をとっている国

同じ考えを持っている人がグループ 政党の訴えと国民の判断を仰ぎます

国民との契約 政権公約 マニフェスト

これは、主権者たる国民との契約だから重いのです。

 議会制民主主義の国

 (これはある意味で)完全に三権が分立している国とは異質なしくみです。

 内閣総理大臣が、三権のうちの二つを握る仕組みといってもいいからです。その意味において大統領制以上に強い権能を与えられている

「政府与党は一体」ということは・・・。

自民党時代はお上意識が強く 党と内閣が対立するように演じられてきた

議院内閣制の在りかたを分けて考える 党と政府の在りかた

日本の近代は明治維新によって始まった

中央集権・官僚主導

 遅れを取り戻すためには仕方がないことだった

組織体としての官僚機構

 強いリーダーの時は

 使いこなして進んでこられた

原敬 山縣有朋

戦前の議会政治

戦後の民主主義は

 アメリカから導入された結果

 敗戦の中で生き残ったものは一つ(マスコミを入れれば二つ)

  行政官僚の組織

  マスコミ

戦災からの復興

戦前の失敗からのある意味での反動 専守防衛 軽武装

 ほとんどをアメリカに依存

いかに国民に配分するか

戦前以上に配分の権限を持つものが力を持った

経済、お金の配分に矮小化された

しかし、東西冷戦の終結

東西の秩序がなくなった

 共産主義の防波堤としての価値

 全く評価が変わる

それぞれの国のエゴ

敵がいなくなってそれぞれの国家が自国の国益を主張するようになった

あとは(人に頼らず)自分でやれ 安保ただ乗り論がアメリカの中でもでてきた

日本の政治も行政を担ってきたと自負してきた官僚も変動の中でどうしていいかわからない

官僚は国の決定する存在ではない

政治家もあれらに任せておけばいいという勘違いをしている

政治家も官僚もどちらも責任をもって決定することができなくなった

この現状の中で官僚主導から国民主導の政治に変えると訴えた

お上の政治になり親しんできた国民だが過疎過密など政治的矛盾が噴き出てきた

そこで政治主導 生活が第一という政治に期待した

これが2年前の勝利の最大の要因

本当の民主主義を日本に定着させなければならない

崇高な同時に非常に難しい使命を担った

言うは易し 行うは難し

しかし、そんな難しいならやめなさいということになってしまうだけ

.