2010年08月27日(金)
原口総務大臣ぶら下がり会見の概要

 
原口総務大臣のぶら下がり会見の概要

日 時:平成22年8月26日(木)14:00~14:06
場 所:大臣室前廊下


 *( )内は、一部文意を明確にするために加筆したものです。

Q:小沢前幹事長が、代表選に出馬すると表明されました。その件についての受け止めをお願いします。
A:これで複数の候補が出そろったわけです。御案内のとおり同盟国であるアメリカの大統領が一年間をかけて候補者として鍛えられ、その中で危機にどう対応するか、経済をどう回復させるか、人間の尊厳をどう保障するか、というのを議論していくのですね。私たち日本の政治は、総理がころころ変わるということをずっとやってきましたけれども、しかしその原因は、(リーダーを選ぶプロセスにも問題があったのではないかと考えています。)しっかりとした論争や理念、そしてそれを問いかけるプロセスの上でも(米大統領選挙の論戦と比較すべくもなく)非常にお粗末であったと思います。私たちは、(この9月に規約どおりに)たまたま2年に一回の民主党の代表選挙を(予定しています。)、これは参議院選挙の敗北を受けて、党員・サポーターの皆さん、それから国民の皆さんに広くこの危機的な状況をどのように打開するか、改革をどのように進めていくか、これを示す最大のチャンスです。このチャンスをうまく活かして、そして、大統領選挙を
やっているときに政治が空白なんて、そんな変なことを言う人はいませんよね。私達は一方では、菅内閣としていかなる危機にも対応できるように、備えをしながら、そして代表選挙を支えていきたいと思っています。

Q:菅総理と小沢前幹事長の一騎打ちの可能性が大きくなっていますが、大臣としては、どちらになってほしいのでしょうか。
A:菅内閣の私は閣僚です。それ以上でもそれ以下でもありません。代表選挙になれば、それぞれが政策をしっかりと出して、どういう改革が国民皆さんに対してお約束できるのか、ということをされるというふうに思います。

Q:それは、まだ決まってないということでしょうか。
A:菅内閣の閣僚ということです。

Q:それは菅内閣の閣僚として総理を支えるという理解ですか。
A:そうです。代表選挙で支えるという意味ではありません。菅内閣の閣僚としての務めを私はしっかりとやっていくということであります。

Q:小沢前幹事長については、政治と金の問題で、検察審査会の判断待ちということで、そういったこともあって、世論の反発なんかが、なお強いわけですが、そこで今回出られるということについては、どんなふうに。
A:(出馬を制約する上での)何の問題もないと思います。逆に、しっかりと国民の皆さんの前で、説明する責務を、更に負うわけですから、ましてや代表選挙に勝てば総理ですから、総理になれば、正に国会でも説明ということもあるわけです。私は菅さんの年金未納のとき、菅さんが代表で
あるべきじゃ絶対ないと、多くのメディアの方はそうおっしゃいました。そして私達も同じように、未納を抱えている菅さんで戦えるかとやったわけです。しかし、その事実は「うそ」でした。むしろ、(菅さんには、落ち度はなく年金未納などしておらず)陥れられたと言ってもいいでしょう。だから、私達は同志を信頼して、それを支えていく、この姿勢が民主党の党員に求められていると思います。(誰か知らない)人の目を介して判断をしない。(責任をとれないバッシングに乗せられない。)自ら見たもの、自らの信念に沿って、しっかりと、こんな危機の中ですから、AだBだCだと言っている暇はないのですから。一刻も早く、この経済の危機、国民に安心を感じていただけるよう頑張りたいと思います。

Q:大臣、共同通信の林ですけれども、お二人のどちらかを支持するしないを決めるときの、政策的な判断基準みたいなものというの
は。
A:それは御本人たちから聞いてみないとわからないですね。今まではトロイカでやってきているわけですから。どういうビジョンで、そして民主党をイノベートし、そして外交的にも内政的にも厳しい状況ですから、この危機に対する処方箋、それをどのようにおっしゃるかということです。まだ、代表選挙は告示されていませんから、それからの話ではないでしょうか。

Q:大臣は常々、挙党一致体制は必要だとおっしゃっているかと思うのですけれども、昨日、鳩山さんが菅総理に挙党一致を求めた際に、菅さんは事実上拒否されたということですけれども、その点に関してはどのようにお考えでしょうか。
A:それは事実を知りません。ですから、コメントしようがありません。挙党一致というのはなにも、選挙で争わないということじゃないんですよ。しっかりと議論を尽くし、国民の皆さんに政策の道筋や改革の道筋を御理解いただく、こういう議論プロセスがなによりも大事なんですね。それは、候補者を鍛えるだけではなくて、党を鍛える、もっと言うと政権を鍛えるということなんです。鍛える時がきたと思っています。

Q:大臣、小沢前幹事長の出馬及びその鳩山前総理がですね、今回小沢さんを支持されるということを今朝おっしゃっていてですね、ただ鳩山さんと小沢さんは3か月程前にその政治と金の問題も含めてですね、ケジメをつけてお辞めになった。で、そこでまた、小沢さん及び鳩山さんもですね、それをバックアップするような形ででてくるというのは、国民には若干抵抗感を覚える人も「あの時言っていたのは何だったんだ」と思われる方もいらっしゃるのでは。
A:その後、参議院選挙がありましたから。参議院選挙で、私たちは第一党の座を少なくとも比例区も選挙区も総得票数としては多いといいながら、あれだけの議席からすると惨敗をしているわけです。状況はその時から動いています。そのことをもって、誰とかが代表にでるべきでないとか、そんなことを言えるもんじゃないと思いますけれども。よろしいでしょうか。

Q:どうもありがとうございました

以上