2010年03月08日(月)
言論の砦を!放送批判懇談会シンポジウムで講演

 
 ICTの世界も日進月歩です。光のみちを作って国民の生産性を飛躍的に向上させて、日本の新しい成長の基礎を作るとともに社会の安心や安定を目指したいと考えています。
 
 そのような中、放送批判懇談会シンポジウムが開催されました。私もICTタスクフォースでの議論を中心に講演を行いました。日本版FCCというよりは、「言論の砦」を創っていく必要があること。新しい通信と放送の融合法制において何が必要とされるか。ICT維新ビジョンの狙いと戦略は何か。ICT成長戦略を進める
上でも政府の分担管理の問題が壁となっています。省あって国なしと言われる縦割りの弊害を取り除くために何が必要か。内閣法の分担管理原則の見直しが急務ではないかと話し合っています。

 金正勲准教授からは「原口大臣への9つの提言」と題して以下の視点が提起されました。 
 日本版FCC
 電波政策改革
 日本は報道の中立性は高いが多様性は低い
 受信料利用用途の見直し
 シンジケーション市場の不在
 映像版JASRACと国際流通専門会社の設立
 ゼロリスク社会からの脱皮 
 フェアユース精神を
 進化を先導するガラパゴス

 他の方々からも以下のようなお話がありました。
豊かな出版文化を守る 多様で独立した放送の自由の維持
ICTフォーラムが目指す言論の自由 
誰が何から言論の自由を守るための砦なのか
とりわけ2000年以降の行政指導による番組介入こそが問題ではなかったか
公権力によるメディア監視・情報コントロールを強化する必要はあるのか
政府・政党によるメディア規制・導入を一貫して目指していないか
国民を報道被害からいかに守るかという議論が先に立っているではないか
既存マスコミの悪弊や報道被害は自浄作用と市民力による改善では無理なのか
事前規制型から事後規制型への転換は新たな行政介入を呼ばないか
自由で豊かな放送番組の実現と事業の安定性・継続性の確保に有効か
放送法改正による新たな放送のカタチ・放送が求められる社会的責務とは何か
 どのような「放送」の姿を描いているのか
 ハード・ソフト分離によって放送の公共性は担保されるのか