2010年02月15日(月)
小さな国の大きな活力~エストニア  アンドルス・アンシブ首相と会談

 
  エストニア共和国のアンドルス・アンシブ首相が訪問していただきました。エストニアは「歌う革命」でも有名です。自国の歌を歌うことさえ禁止されていた人々が手を結び、戦車の前に「人間の鎖」をつくって独立を成し遂げました。30万人もの人が首都タリンに集まって自国の歌をうたい、独立を勝ち取った「無血の独立革命」です。

 アンシブ首相との会談は、とても友好的でかつ有意義なものでした。アンシブ首相は、会談の前日、札幌で50キロのクロスカントリー競技で完走されています。爽やかなスポーツマンです。情報通信分野でも多くの先進的取り組みがなされています。エストニアはXーroad(市民データ集中管理基盤)を整備し、これを介して政府の多くの組織のシステムの他、民間企業の多くがデータ連携をしています。市民はXーroadにアクセスすることで公共・金融・エネルギー・医療など様々なサービスを効率よく受けること可能です。
 
 世界で初のインターネット投票を実施している国としても有名です。ICT分野など相互協力の一層の推進で一致しました。

 人口130万人の小さな国ですが、世界の注目の国の一つです。パリのファッション・モデルの供給国としても有名です。

  同じように面積も人口も小さな県が日本にもあります。しかし、小ささを生かすこともできます。 私は世界一高速で高品質のブロードバンド環境を日本全国に普及させるべく、「光の路構想」を提唱しています。

 離島や過疎地は多くの問題を抱えています…ガソリンは一時期200円超。今でも169円。エネルギー・コストも物流コストも高く極端な過疎化・少子化・高齢化。教育・通信・医療・雇用の格差に悩んでいます。しかし、不利を有利に。欠落を長所に転じる方策があるはずです。
 皆で支え合う力の大きな日本の地方。エストニアと同じようにICT十分利用できれば、条件の不利な地域にも多くの豊かさをもたらすことができると考えます。