2010年02月03日(水)
日本の存立を支える基礎を強固に

 
今日は参議院本会議で地域主権改革について質問を受け答弁を行いました。

政府の総合科学技術会議で会議の決定に当たり以下の2つの事項を明確に位置付けるべきとの主張をしました。1.基盤技術・特にICT情報通信技術によるイノベーション 2.科学技術を支える人材への投資と育成・ヒューマン・バリューへの資源集中。これまでの古い枠組みでは技術革新の芽が摘まれてしまいます。独立行政法人などに審査を丸投げするやり方ではなく、「新しい集合智」によって、より公平で公正な科学技術予算の戦略的・集中的投入が必要だと考えます。

日本の存立を支えているものは、人材です。国内外の優れた人材を産業や社会の基盤形成のために「生かす」視点が何より大事だと思います。

「もっと大きな力が働いていることは、自分の世界を外から見ようとしたことがなければ、わかりません。民主的だけど必ずしも自分たちの意に添わない政権に対して、これを真っ正面から潰しにいけば、次にでてくるのは、さらに理不尽で理屈にならない政治勢力であり政府ではないか?」これは、かつて米国で安全保障を議論している時に友人が言った言葉です。
世界は多様性にみちています。歴史も違えば思いも違います。発展の段階も一様ではありません。唯一の価値で世界が統治されなければならないなど誰が決めたのでしょうか?強国の論理につき従うだけの国家には、独立も自尊もありません。

この日、一番、最後は、世界を駆け回っておられる方とのお話でした。日本の力を実感しました。問題はその日本の力が分散されていて、戦略を欠いた政治によって毀損され続けてきていることです。