2009年11月27日(金)
道を指し示す人・松林寛之先生と息子、むすめたち

 
 27歳の時に県議会議員に挑戦しました。
初代の後援会長は大学の心理学の先輩で保護司の松林寛之先生でした。

 先生は、佐賀女子短期大学で教壇に立たれると同時に僧職でもありましたが生涯、結婚されませんでした。
 
 しかし、70代の先生のもとには、たくさんの「息子」や「娘」がいました。
 道をそれた「息子たち」を引き取って、人のありがたさや生きることの希望を教えておられました。暴力にさらされて絶望した人も初めて生きるよすがをいただいて、道を見出していきます。
 
 選挙の最中にも大きな男の人が近寄ってきました。見るからに怖そうな雰囲気でしたが、笑うと何かこちらまで安心するような方でした。その方が小さな声で「私は松林先生の息子です。清貧そのものの先生です。政治家を応援されるのは、これが初めてです。一生懸命応援しますね。」

 道を見出すことができる人は幸せです。
家族に迷惑をかけられないと独身を通された松林先生。何百人という「子ども」たちが、先生の「息子」や「娘」でした。


 今日は更生保護記念日です。
1952年のこの日に東京・日比谷で更生保護大会が開かれたことを記念して制定されました。

 道を見失い過ちを犯した人たちに更正の道を開くことを目的としています。