2009年11月15日(日)
違いを乗り越える勇気

 
共通の友人たちも多い大統領

 昨日のオバマ大統領の講演会では、私の席は一番前の真ん中の席でした。 隣が菅副総理と亀井大臣でした。

 一切の無駄のない素晴らしい講演でした。

 ケニア人の父
 白人の母

 大統領の両親は楽園の島、ハワイで知り合われています。
お母さん、アン・ダナムさんのご出身は米国のハートランドです。アメリカの中でも保守的な地域です。ハワイ大学に留学していたケニア人奨学生バラク・オバマ・シニアとの出会いがハワイであったことを私は神様がつかわされた象徴的な出来事のように思います。

 ハワイ大学は東西文化の融合の研究で有名です。ハワイ大学のイースト・ウェスト・センターの理事長であるチャールス・モリソンさんは、私に東西冷戦、違いを乗り越える勇気を教えてくださいました。どんな人でも温かく受け入れるハワイで私も「民族や宗教、人種や国家の違いを乗り越える」学びをいただいてきました。
 

 お二人は1959年に結婚され1961年8月4日にバラク・オバマ・ジュニアが生まれますが、その2年後、シニアは家族をハワイに残してハーバード大学で学び、その後ケニアに帰国。エコノミストになられています。
  
 オバマ少年が6歳のときにお母さんはインドネシアの石油会社の重役と再婚されており、お父さんとと再会したのは10歳の時、ただ一度だけだったといいます。

 大統領は人間の尊厳という言葉を幾度となく使われました。
自らの生涯に重ね合わせて私は涙が溢れそうになりました。
 
 「リベラルなアメリカも保守的なアメリカもありません。あるのはアメリカ合衆国だけです。黒人のアメリカも白人のアメリカもラテン系のアメリカもアジア系のアメリカもありません。あるのはアメリカ合衆国だけです。われわれはひとつの国民であり、誰もが星条旗に忠誠を誓い、誰もがアメリカ合衆国を守っているのです。」

 この日、配られたパンフレットの中にオバマ大統領誕生の大きなきっかけともなった2004年の民主党大会での演説の一部が紹介されていました。


あなたはあなたのリーダーを自らが選ぶ権利を持つ!
違いを乗り越える勇気と寛容
強い指導力


 分断された世界を統合し、離反している人々の心をつなぎ合わせる。
世界の指導者に最も必要とされているリーダーシップです。

この力が大統領の多くの苦しみや悩みの中から出てきているのではないかと私は考えます。

 多くのものを学ばせていただきました。
大統領とその関係者の皆さんに心からの感謝を捧げたいと思います。