2009年09月29日(火)
補正予算見なおし~税金の「私物化」は許せません
補正予算の徹底見直しを進めています。
私の総務省では、副大臣・政務官の政務3役を3つのチームに分けて、それぞれ厳しい精査を続けています。官僚機構も多少の濃淡はあるということですが、極めて協力的で作業は思った以上に建設的に進んでいます。
予算の中には、既に契約されているものもあり、単純に止めればいいというものでもはありません。鳩山内閣は地域主権改革を大きな柱として掲げています。地域主権を主導する担当大臣である私としても、総務省としても地方に格段の配慮を払いたいと考えています。経済の状態も目が離せない事態が続いていて地域経済にマイナスの効果を与えては断じてなりません。
昨日は麻生全国知事会会長さんはじめ、地方の代表の皆さんからもお話をいただきました。
ただその中で私は、「補正予算の中身が硬直的で使い勝手が悪いと言うご指摘もいただいています。もっと弾力的に運用できれば、地域の知恵ももっと生きるのではないか、予算の効果もさらに拡大するのではないかと考えます。」というお話をさせていただきました。
「さらに、これは無駄だという予算も紛れ込んでいるのではないかと懸念しています。そのような予算を執行停止したからといって、それを直ちに中央政府が取り上げるというのではなく、他のもっと効果的な予算に振り変えるることが大事ではないかという議論をしています。」と地方自治体に対して積極的な「協働」をお願いしました。
補正予算の見直しについては、主権者の皆さんからも多くのご指摘やご意見をいただいています。
「中身を見てビックリです。」
「個別の事業所の個別の物品の購入に補助が。しかも、特定の人ばかりではないですか。」
「まるで選挙対策ではなかったのか?こんな税金の使い方は、あまりにも不公正すぎるのではないでしょうか。」
見直しを進める過程で各方面からこんな指摘がありました。
膨大な財政赤字を政府が抱えています。
地方政府の財政も深刻です。しかも医療や教育、福祉の安心が失われているという指摘がある中に、税金を私物化したような予算を許すわけにはいきません。
「これって何?」という予算。
政権交代でその実態が、より鮮明に見えてきたという印象を持っています。
予算は公平に使われるべきもので、税は公正・中立でなければなりません。
税の私物化は、けっして許せません。