2009年09月07日(月)
人を生かす国家経営を
「依存と分配」政治が、省益ありて国益なしの官僚依存体質の悪弊を生み出しました。
「人を生かす国家経営を!」
これは、経営の神様といわれた松下幸之助さんにいただいた言葉です。
民主党政権発足間近ということもあり、「官僚と民主党はどう対峙するのか?」「官僚体質をどう壊すのか?」という質問をよく受けます。メディアでの論調の中には官僚だけが悪いかのような印象を与えるものもありますが、排除されるべきは、官僚に丸投げをして責任を曖昧にしてきた政治そのものであって、官僚機構そのものではありません。もちろん、中央集権体制の中で自己増殖を繰り返した官僚機構そのものに内在する問題も見逃せません。
これらのことを踏まえて、もう一度、松下さんの教えの原点に帰って考えるならば
対峙ではなく指示の徹底
対立ではなく協働の仕組みの構築
が大事であることがわかります。
歪められた官僚機構そのものをを健全な姿に戻す改革が大事であって、個々の官僚の立場にたてば、彼ら自身も巨大な集権体制の中であるべき姿から遠ざけられた「被害者」であったと私は考えます。
そこで必要なのが以下の速やかな改革の実施です。
地域主権改革
外部からの知恵
政策責任の明確化
情報開示責任の明確化
これらは、いずれも革命に等しい改革です。
一人、民主党だけでできる改革ではありません。変革の扉を開く選択をしてくださった国民の協力を得て初めて実行に移すことができる改革です。
民主党政権は、具体的な変革の理念と手順をしっかりと示して、国民への協力を呼びかけながら果敢に改革を断行していくべきだと考えます。
「依存と分配」の政治からは、小さな自分の領分を守る発想しか生まれません。
私たちは「自立と創造」の政治を行うことで、個々の国民の持つ潜在力を引き出し、官僚機構の持っている優れた性質を健在化させていきたいと思います。