2009年08月16日(日)
「ミスター円」三日月講演

 
 大串民主党県連副会長の会で講演するため三日月に榊原英資さんが来られました。
 佐賀2区を担当する民主党の大串さんの上司であり、仲人でもあります。
財務省のエースとして、財務官として活躍されていた時にも予算委員会で議論を交わしました。
 「ミスター円」と称されるように、世界と対等以上にわたりあえた稀有のテクノクラートです。この前に話をした私の講演を上手に取り入れてお話されました。
 魂を揺すぶられました。

====講演 考察メモ ====

 藩の名前が県の名前となっている県は佐賀県くらいではないか
  江藤新平が法制度 大木たかとう、副島種臣が教育制度

 歴史的な選挙
  戦後、一党支配が続いた国
   細川政権 小党連立
  アメリカは8年くらいでかわる

 政権交代は民主主義の大原則 日本は民主主義国家なのに起こっていない不思議な国
 民主党政権ができる可能性が高い
過半数を取る

 日本の国の形をこれで変えることができるか
 自民党政権は官僚に丸投げしていた政権
  大臣が誰になろうが関係ない
 法律は大臣がつくったのではない
 役所の人事も大臣は1年か2年で交代する
  大臣が変わらない間は役人は変わらない
  政権が変わらないときには原則として役人は変わらない これが政治主導
 この政権が続く限り
  4年は変わらない
 マニュフェストで言ったことを実現するのがあなたの仕事
 これが政治主導

 今は60人入っているが、これを倍にして政治主導にする
 政策がわかっている政治家はそうたくさんはいない 
どこをどう動かすかわかっている

官僚機構が今まで勝手に動いていた
それを選挙の付託によって変えるというのが今回の政権交代の重要な意義

地方分権 地方を活性化・農業を活性化
 農家の戸別所得保障制度 農業を大切にするという姿勢が極めてはっきりしている
今までの自民党政治は一見して農家を大事にするといいながら、農家の切り捨てをし
てきた
 今の食料自給率40%を10年の間に70%にする
 これは大変な農業振興をしなければならない
 1970年代には食料自給率が70%あった
 農業政策を大きく転換していく
 消費者も安心・安全なものに志向
地方は1次産業がよくならないといけない
製造業がこれまで日本を引っ張ってきた。
日本の中は製品はかなり潤沢にある

日本に足りないのは何か
サービス
医療・介護・教育
そして農業

オバマ
グリーン・レボリューション 
 今までの化石燃料型の社会からクリーン・エネルギーにしてほしい
 日本型のクリーン・レボリューション
 日本は森と水の国
 農業を大切にしないと成り立たない

ところが1970年代以降、農業の切捨てをやってきた
農業を成長産業にする
農業振興の旗を掲げて佐賀県のため、日本のためにやってほしい

財源問題
 民主党は調子のいいことを言っているけど、どこに金があるかというが
 どっちが与党でどっちが野党かわからない 党首討論

 財源問題は短期的には極めてナンセンス
 国債は極めて重要な財源 予算の中の4割は国債発行でやっている
 16.7兆円は短期的には国債でできる
  10年間で1.4%の金利
 国債は今、買い時
 20兆円くらいの新規の国債発行があるとしても10年国債の金利は2%までいかない
 財源は国債でいい。
 無駄を全部切るということは4年でやる
  すぐには無駄を見つけられない
  予算を作り直す
 必要な財源は国債で調達して欲しい

国債は借金だと思っているが、これは国の立場からするとそうだが、国債持っている人からすれば、貯蓄
必要なものだったらやればいいし
 やれるだけの国債マーケットがある
 貯蓄が国債に回っている 当面のファイナンスはできる
未来永劫国債の発行を無際限に延ばすといけないが
GDPの伸びる比率と国債の比率が同じであれば問題はない

 800兆円借金があるが、貯蓄は1400兆円ある
今回の補正予算が無駄があれば、組みなおせばいい

戦後初めて、皆さん一人ひとりがこの国の形を変えられる
戦後、一党支配が続いてきた国は、先進国にはない

今度の選挙は重要 ある意味で革命

明治維新は佐賀の人がつくった
佐賀の人たちが思ったとおりにはいかなかった
全てのものが中央集権
廃藩置県
廃県置藩

 いろいろな行政権を地方に移してくれ
国 防衛・環境・資源・金融など
 格差を是正するためにひも付きでない金を国が出す
 今、国は地方を「ひも付き補助金」で支配している

ここで勝たないと日本は変えられない
大変なチャンスだが、これが日本にとっても最後のチャンス