2009年08月14日(金)
いかなる人権侵害も許さない!
ミャンマーの軍事政権による人権侵害が国際社会から非難を浴びています。 (ビルマを最近はミャンマーと呼びますが、米国は軍事政権による国名変更を認めていません。)軍事政権による人権侵害を認めないという立場から幅広い国際連帯が求められています。
1990年の総選挙で圧勝し、民主政権を率いるはずだったアウン・サン・
スー・チーさんが、今年5月に自宅を訪ねたアメリカ人と許可なく接触したとして、特別法廷で禁固3年に処されました。その後、軍事政権側が1年半の自宅軟禁に減刑しましたが、これとて、来年の総選挙に彼女の参加は困難です。
20年近く軍部が政権に居座る背景には何があるのでしょうか?
微笑みの国と言われる「ビルマ」。訪れてみると無残な侵略の爪あとに出会います。「民主化」という言葉を「植民地化」と同義にとり、海外のNPO活動ですら支配の手先と考える裏には、このような苦い「侵略の歴史」があります。
「人々が敬う王様さえ無理に交換させられたら、あなたは、その人たちを信じますか?」訪問したヤンゴンで聞いた言葉が耳を離れません。
しかし、どんな背景あろうとも人権侵害を正当化することはできません。
この間、議会は召集されないまま、通算14年近くに及ぶ拘束・軟禁状態がさらに続いています。このような極端な人権抑圧を、許してはなりません。
軍事政権は一刻も早く不当な人権弾圧を止め、民主化への道筋を示すべきです。