2009年08月06日(木)
過去最悪の年金赤字にみる無責任体質

 
  厚生労働省と社会保険庁は4日、年金特別会計の2008年度収支決算を発表しました。驚くべき数字です。過去最悪の年金赤字決算です。時価ベースの収支は、サラリーマンが加入する厚生年金で10兆1795億円、自営業者らの国民年金で1兆1216億円のそれぞれ赤字です。

 ところが、政府は、「厳しい経済状況は、公的年金の財政検証に織り込んでいる」と強調。責任を認めようとしません。 年間9.6兆円もの運用損を「織り込む財政検証」って何でしょうか?
自分たちの失敗を認めない人たちは、同じ過ちを繰り返します。

 
 年金運用の問題点は国会で再三再四、指摘し続けています。指摘を無視して、「ポートフォリオを固定化しても問題とは思わない。」「長期的な年金財政に影響を及ぼすとは考えていない」と無責任な答弁を繰り返してきました。

 年金の予定利率はかつて、5.5%でした。それを今では下方修正して4.1%
少子高齢化で年金財政が厳しいなどと不正確なことを言うのは止めて欲しいと思います。年金は運用に失敗して無くなっています。これで、消費税増税などと、どうして言えるのでしょうか?失敗を放置したまま、年金財政が苦しいのは少子高齢化のせいだとして消費税増税で穴埋めすることなど許せません。