2009年07月31日(金)
発明の原点
1877年の今日、ト-マス・エジソンが蓄音機の特許をとりました。
「1+1はなぜ、2なのか?」
「1個の粘土ともう1個の粘土を足しても1個の大きな粘土になるではないか?」
教室で1+1は2と教えられても納得しなかったと言われています。
なぜ?が発明の原点になってるのだと思います。
既知の事実だと思われているものでも、まずは疑ってみる。自分の目で確かめ、実験してみる。
とても大事な姿勢だと思います。
「天才の集合」 といって、集まった人材を発明集団として活かす手腕にも優れていたといいます。
知的創造作業において、情報を共有して新たな創造を加えていけば、さらなる可能性を生み出すことができます。その意味においても最も協働に適した作業だと言っていいかもしれません。
翻って日本国内の状況を見ていると多くの改革が必要なことがわかります。
研究者の中には、知的人材の流出が止まらないとの危機感を訴える方も少なくありません。日本の中小企業の特許出願もほとんどは国内に出されているといいます。
内需拡大策は確かに大事ですが、内需拡大を名目に国内のみに目を向けた政策では、国家の進むべき方向を過ちます。
中小企業や個人の出願が国内に限られているのは、言語の壁やサポート体制の薄さもあるのかもしれませんが、ある専門家の方は、海とも山とも判らない様な多くの発明に対する投資は、失敗を恐れ、物づくりの実務経験が無く、作文で動く役人に任せればミニマムに萎縮してしまうからです。」と分析されていました。
多くの知的挑戦は、世界に羽ばたくべきです。まだ日本の知的財産は、ある意味では「寝ています。」もっと多くの可能性があるのに、それを拓くことができないというのであれば、それは政治の怠慢です。
人間は創造する生き物です。
既存の枠に囚われない自由な発想。
失敗を恐れない、あくなき挑戦心。
これらを育むための教育そのものの創造も大事です。
世界に羽ばたくためのサポート体制を整え、知財立国を構築していきたいと思います。
既存の枠に囚われず失敗を恐れない。「なぜ」の教育を創造するために、さらなる努力を重ねていきたいと思います。