2009年07月02日(木)
最悪の年金運用損

 
再三再四、改革を提言してきた年金運用。
10兆円近い運用損。これを埋める財源がどこにあるのでしょうか?
とんでもないことを起こしていて誰も責任を取りません。

 「私たちは、年金積立金の安全かつ効率的な管理・運用に努め、年金制度の運営の安定に貢献します。」
この言葉が虚ろに響くような過去最悪の年金運用損を年金積立金管理運用独立行政法人が発表しました。
 厚生年金と国民年金の積立金の市場運用で、08年度の損失は9兆6670億円です。
年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)は07年度から2年連続で巨額の損失を出し続けたことになります。損失額は過去最大。収益率(運用利回り)も過去最低で、マイナス10.03%でした。

 厚労省は年金財政の長期見通しで、平均運用利回りを4.1%に設定しています。こんな巨額の運用損を出していては、到底、年金の安心を確保することなどできません。


http://www.gpif.go.jp/kanri/pdf/kanri03_h20_p04.pdf