2009年05月27日(水)
首相の器を問う党首討論・地域主権を目指して

 
2009年5月27日(水)曇り

【地域主権を目指して 猪瀬直樹さんに聞く】

生活の現場、自治の現場の声が政府に伝わっていません。実態が見えずに、とにかく予算を使えとやるものですから、とんでもない事業にまで貴重な税金が使われてしまいます。 教育、福祉、医療・・・1次産業、中小企業  困った人たちには届かず、一部の大きな人たちが予算を独占します。先日、建設業の皆さんの集まりでもお話させていただきましたが、公共事業が増えていいだろうと思われるかというとそうではありませんでした。 「私たちは経営者です。限りある資源をこんな風に使えば、何がおきるか。経営者だからわかっています。」「1時的な予算に振り回されて甘い経営をすれば、たちまち倒産です。」「飴玉さえなめさせれば自分たちがなびくと思ったら大間違いです。」 九州だけでもオランダと同じくらいのGDPがあります。霞ヶ関を解体して地域主権を実現しなければなりません。 自らで企画して自らで予算をつくる仕組みを持てば、愚かな事業に予算をつけることなどできません。 地方分権委員会の委員でもある猪瀬さん。東京都副知事という現場を預かる責任者でもあります。かつては、民主党国会Gメンの石井代議士らと特殊法人の税金の無駄遣いの闇を暴いてきた方です。 「道路公団民営化」の部分では意見が異なりましたが・・・・ いかに地方分権が霞ヶ関に抵抗され、骨抜きにされようとしているか。巨大な霞ヶ関といかに戦っているか お話をいただきます。8時からです。

【指定都市市長会の提案】
 指定都市市長会の要望をお聞きしました。岡山市が18番目の政令市になりましたが、地方6団体にも指定都市市長会という形での参加は無く、日本の人口の2割を占める大都市政策について、地方分権の原則にそった政策が統一的に進められているとは言えません。
 民主党は、大都市・指定都市民主党議員団からも定期的に意見を伺い、分権政策に盛り込んできました。今日は、神戸市長・広島市長・川崎市長・京都副市長さんらがお見えになって地方分権にかかわる税財政制度の確立等について政権公約に反映をするように要請されました骨太方針の中で地方分権の推進についてのご意見。国の直轄事業負担金・国の出先機関の問題など突っ込んだご提案でした。私は民主党の基本的政策と理念をご説明し、今後とも分権改革の先頭に立っていく決意を述べさせていただきました。

【国民を癒し勇気づける首相を選ぼう~首相の器を問う党首討論】
 今日は鳩山新代表になってからの初めての党首討論です。 小沢前代表との党首討論の時も麻生首相は党首討論で優位に立てるという思いがあられるようでした。しかし、結果は・・・。  今回も一部の大マスコミが作り上げた「小沢傀儡」イメージ攻撃などで攻めようということかもしれませんが、それでは首相の器を問われます。 鳩山代表も、この数年で大きく変わりました。民主党が目指す社会像、国民の命を守るための改革について堂々と論陣を張ります。 私たちは霞ヶ関を解体して地方の現場に実権を取り戻そうと考えています。220兆円もの国の予算の作り方を根本から変えて、最も厳しい立場に置かれている国民に届けたいと思っています。天下りや随意契約、官製談合、補助金、特殊法人の無駄を徹底的に排除して、シロアリのような癒着構造が貪っていた税金を子育てや未来を担う子どもたちの教育のために使いたいと考えています。

【新型インフルエンザの官僚対応の責任は政治に】
 新型インフルエンザの対応でも政治が問われています。 神戸などの感染が広がっている地域では、マンパワーの限界なども考慮して却って対応基準が緩められているのに、その他の自治体ではH5なみの警戒対応をとり続けています。 「メキシコなどでマスクをしている人は感染者だけなのに日本は過剰な警戒を市民に押し付けすぎている。」「イギリスでは、感染者のカウントさえやめているのに、日本は一人でも感染者が出たら休校などの措置をとるのはおかしいではないか。」 規制と安全は表裏の関係にあります。危機管理がある意味で過剰になるのは仕方がないことかもしれません。しかし、実情を調べてみると責任を取りたくない論理が裏に働いていることがよくあります。政治が決断せずに官僚機構に丸投げすれば、対応は細かく市民は振り回されます。 地方自治体からの悲鳴を受けて総務担当として対応の調査をしましたが、今回の件でも強毒化した時に責任を取らされるのが嫌で、過剰な規制をしているのではないかという疑いが濃くなりました。 お墨付きを欲して決断できないでいるようです。 「大臣にあげてもパフォ-マンスが優先して話にならない」という嘆きも聞こえてきます。 危機管理の原則を政権が守らないと経済まで落ち込みます。政府を質したいと思います。

【これから】
 党首討論が行われる参議院第一委員室にこれから行きます。いつかは、あの壇上で討論を!新代表となっての初めての討論です。建設的議論を期待しています。
【党首討論を振り返って(1)】
 目も眩むようなまばゆいテレビカメラのライトの放列。 次々にフラッシュがたかれる中を参議院第一委員室に入ります。開始15分前だというのに、もう既にたくさんの議員で席が埋まりつつあります。テレビクルーや記者さんたちが私をみつけて「一言」と言います。 「論戦はよりよき道筋を探るものでもあります。建設的な討論を望みます。」と伝えます。 私は菅さんの後ろの席に座ります。右隣は直島政調会長、左は細野代議士です。  やや緊張気味に鳩山新代表が入ってきます。「私たちの理想を国民に語り、あるべき政策の姿を示す時です。」と話し握手をします。どちらが総理にふさわしいか選ぶのは国民です。国会の質疑で震えるほど緊張することもありましたが、今日は心静かに時間を待ちます。  首相はぎりぎりに入ってきます。顔をゆがめながら時計を見て「おや、こんな時間か」という顔をします。与党席から早くも場違いな野次が飛んでいます。この狭い空間に戦いの気を充満させた人間が睨み合っています。一種異様な雰囲気があります。胆力が試されるような荒々しい空気が漲っています。刺すような視線が交錯します。

【党首討論を振り返って(2)】
 鳩山代表は北朝鮮の核実験について、強い非難と抗議をこめて安全保障問題に与野党の枠を超えて協力して取り組む意志を示した上で、核実験についての政府の対応を質しました。  事前通告を受けた中国と米国。それに対して日本は、いつどのようにして核実験の情報を得たのか?そしてどのように対応したのか?的確な情報入手と対応指示は放射能被爆の危険を回避する上でも決定的に重要な事柄です。  昨日の予算委員会でも外務大臣や防衛大臣が答弁をしていました。外務副大臣などしどろもどろの答弁で、政府の危機対応体制そのものが問われました。 首相は聞かれたことには答えずに、長い間党首討論を求めてきてようやく実現したと皮肉をこめて切り出しました。虚をつかれた訳ではないのでしょうが、「まるで事前に用意してきた原稿を必死に思い出しながら話しているようだ。」と細野さんがつぶやいたように、論戦になっていません。 「安全保障の根幹に関わることを最初から逃げるようでは駄目だ。」という顔をして与党席の議員が頭を抱えました。 しかも最後のほうで、ようやく答えるのですが「この種のことは、(情報をくれた)相手もあり、言わないことになっている。」と逃げの答弁です。 参議院予算委員会で外務大臣や防衛大臣が具体的な情報入手について答弁をしてきたこととも明らかに反します。「政府内で情報の混乱があり、答弁に矛盾があったのでこの鳩山代表は質しているのに、危機管理の最高責任者である首相は、情報管理体制の綻びさえも知らなかったのではないか。」と後で別の代議士が危機感をいっぱいに滲ませながら私に質問してきたように、多くの疑念が沸き起こりました。
窗体顶端

【党首討論を振り返って(3)】
  「友愛」の理想・理念を語る鳩山代表に対して首相は、経済政策を自分たちはきちんとやっているという反論をしかけようとします。 理想を語り、理念を説くことは政治の最も大事な責務です。誰かの失敗を喜ぶ社会ではなく、互いの絆を確認して協働する社会を目指したいと鳩山代表は、私たちの目標を説きます。 論戦はすり替えたり、逃げたほうが負けです。理念には理念で答えるべきなのです。長々とばら撒きの政策の素晴らしさを説かれても困ります。相手の投げた球を投げ返したうえで、別の枠組みの質問をするという討論の基本を首相は外しています。 教育における協働と市民公益についての議論も予算をつけてお金で人を雇うことだけが公益の守り方だと考える人たちには理解できないことのようでした。 行政のトップが裁判になっている案件について、裁きの司にあるかのような発言をして三権分立も推定無罪の原則も踏みにじる発言をしたことに委員会室がどよめきました。完全な失言です。
行政の長が司法で争われていることに対して断定をするということは、三権分立の危機です。与党の法曹界出身の議員も頭を抱えていましたが、うまく封じ込められたのか、に問題の認識が伝える側に無いのか・・・。

窗体底端


【受理】
 東京地検特捜部に告発していたものが受理されたという報告がありました。かんぽの宿の売却問題で日本郵政が国民の財産を不当に安く一括譲渡しようとしていた問題では、立法府で様々な議論をよんできました。 「郵政民営化 やっぱりあったか ぼろもうけ」という国民の声がたくさん届いています。

【天下り予備的調査】
 「天下り予備的調査」を行いました。天下りは減るどころか増えています。数字に表れないように法人の役員ではなく権限を持った事務局長に天下る例も増えているのではないかという調査依頼もありました。 国家公務員再就職者がいる調査対象法人の数 4,504 上記法人における国家公務員再就職者数    25,245人 国家公務員再就職者がいる調査対象法人に対して行った金銭の交付 件数                   22,695件 合計金額                12兆1,334億2千5百万円  内、契約件数              15,876   合計金額               2兆9千409億円  内、補助金等交付件数           6,522   合計金額               6兆 5,765億円

【鳩山「次の内閣」第二回閣議】
民主党鳩山「次の内閣」第2回閣議 2009年5月27日

「天下り予備的調査」について
 政治資金規正法等の一部改正案について
 補正予算関連法案の修正協議の状況について

法案等の取り扱い
民主党議員立法 生活保護給付星加算復活法案
青少年総合対策推進法案  
沖縄科学技術学院大学学園法
エネルギー供給事業者による非化石エネルギー源の利用及び化石エネルギー原料の有効な利用の促進に関する法律案
石油代替エネルギーの開発及び導入の促進に関する法律等の一部改正案

法曹人口のあり方と法曹養成制度の改善方策に関する検討PT       

 

___________ データ編________________
民主党総務部門会議             2009年5月27日

ネクスト総務大臣
 総務委員会は昨日、給与法の質疑採決を行いました。郵政民営化について様々な疑問がおきています。日本郵政の決算が発表されました。国税から指摘されて追徴課税との報道ですが、追徴課税分を入れれば局会社の決算は赤字だったということになります。郵便局ネットワークが維持できるのかとても疑問です。総理入りテレビ入りの集中審議を要求しています。
 今回の補正予算についても、直轄事業負担金についても地方からも強い不満が示されています。
 「二週間でとにかくお金を使うように予算を組んでほしいと言われても、とんでもない公金の使い方はできません。」「仕方がないから当初予算査定でもはしにも棒にもかからなかった筋悪案件さえも通さざるを得ません。」「道路の建設といっても用地買収費に補正予算がつかないのもあり、せっかく本体工事予算があっても買収ができずに断念などということもあります。」「未来を見据えた予算では、全くありません。」「100年に一度の危機対応というお題目に踊らされた、とんでもない税金の無駄遣いです。」
 地方自治の現場から聞こえてくる声は悲鳴を通り越しています。
 
 私たちは霞ヶ関を解体し、永田町と霞ヶ関、虎の門(公益法人 特殊法人)の癒着のトライアングルを打破していきます。

 

「地方から見た分権改革」について

石井紘基さんが提唱して国民会計検査院をつくろう
96年日本国の研究
「虎の門」の存在
霞ヶ関・永田町それに虎の門
トライアングルが日本の権力構造ではないか
特殊法人の改革
道路公団の民営化を小泉

石井紘基さんのお葬式を党葬にできなかった 不満
菅さんが小泉さんが自民党を分裂させて民主党と一緒になるのではないかという幻想
現にそう思っていた
自民党か民主党かということではない
いい政策をやってくれるのであれば協力する

地方分権推進委員会第2次勧告
出先3.5万人削減勧告
全ての省庁が反対ということで厳しい戦い

3.5万人削減というのは3月の工程表には入らなかった
しかし、勧告はした
これを支持する政党があれば全国知事会は支持するだろう

橋本大阪知事が直轄事業負担金についてぼったくりバーと言った
「夕張」地方分権のヒロシマ・ナガサキ
直轄事業負担金の国の説明は不十分
 新しい道路を作るときは建設費の3分の1
 維持管理には45%を負担させられている

猪瀬直樹委員提出 090424地方分権推進委員会提出資料
国道20号 新宿通
国道246号
同じ基幹道路で維持管理費がどれだけ違うのか
国土交通省は全面的なデータを出してこないのでとりあえず掃除を比べてみよう
 国がやるとkm単価 400万円
 都がやると     300万円
 25%も違う
国は自分でお金を持っていてさらに45%の上納がある
地方は45%上納させられて残りのお金で自分のところの道路を保守管理している

ケースステディーで基礎的データを出して論理的に詰めて改革をしていく

直轄事業負担金
 このままでは負担金の支払いを東京都としてはストップせざるを得ない
 工事にかかわる部分と管理にかかわる部分が明確に分けられていない

090513
 国交省から東京都への直轄事業負担金に関する説明資料
 国交省の説明を地方は土木関係の職員だけが聞くのではなく地方分権担当も聞け
退職手当・諸謝金、研究費にいたるまでどうして地方が負担しなければならないか

東京国道事務所「金杉橋出張所」について
 立替等・・・等の中には
 4キロ離れた別の場所の新設工事も
 売却収入は道路特別会計に
 地方のお金を出させて作ったのに、国が総取りする

地方整備局の説明 しつこく開示を求めて徹底的に説明をさせる

地方分権改革推進委員会としては詳細な資料の開示を求めている
 いつの間にか凍結が解除され建設が始まっていることについても詳細なデータを
 08年の実績ベースを出せと言っているのに09年の予算を出す

お金を上納しているにもかかわらず上納金の明細書を出さない
国から地方に求められるのは1円でも違わない明細書が求められる
よくもこんな「ぼったくりバー」が放置されていたものだ

国道事務所で金を使っている
国ではなく地方でと言うときに分権委員会では基準を設けた
国土交通省は国道の移管もするといったが基準が若干的違う
 道路は10万人の年と10万人の都市を結ぶのはくれてやる
 分権委員会は30万人

民主党の分権は茫洋としていて霞ヶ関を追い詰められない
民主党はあまり知らなすぎるので はっきりさせてほしい
300自治体とか700とかいっているけど

国から都道府県に 都道府県から市町村に
民主党の分権の政策は練られていない

高速道路無料化もありえない
高速道路は2兆円の世界 40兆円の借金を返済 このうち1.6兆円を返している
談合だらけ ファミリー企業の世界  ものすごい無駄遣いの世界を決算の世界に移した

無料の国道の世界は分権化していく
直轄事業負担金の世界
2兆円 金とともに地方に移管していく
できるだけ現実的に考えていただきたい

河川も都道府県管轄河川
国はすごく金をかけているというと我々は毎日毎日土手を歩いていてもぐらの穴まで知っている→いうことがなくなってきた

3.5万人の中にはハローワークも入っている
ハローワークの全国ネットでやる必要はない 都道府県でやればいい
きめ細かな政策 ミスマッチが多いのでハローワークは地方自治体に移すべき

「霞ヶ関解体戦争」
 分権委員会でやった官僚の珍答弁も
 最初は公開できなかった

質疑
 2車線で路側帯は線が引かれただけのものを安全なものにしてほしいという地方の思い
 既存の国道を都道府県にそのまま移管されたときに厳しい
 出先機関の移管はどれくらいのスパンで

 答え
 できあがったら寄越せという。
 先ほどの金杉橋

 道州くらいの単位のほうが移管しやすいのではないか
 分権によっては東京の利害と反することもあるのか

 答え
 道州はあまり考えなくていい
 政策をきちんとエリア、エリアで考えればいい
 都道府県に権限を委譲させればいい
 広域で国との協議会をきちんと持てばいい 出先を一つに統合して削減 
 単に形だけ整えると今の構造がそのまま残る

 ダボス会議 
ロンドンの市長
地方分権は国との戦い
 セントラルに対してそれと戦う
 地方分権委員は地方分散委員くらいの響きしかない
 デボルーション スコットランドなどが独立するときに使っている言葉

 東京一極集中ではなく霞ヶ関一極集中
 それと戦う
羽田の国際空港化
 
ネクスト総務大臣挨拶
 
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政治資金規正法等の一部を改正する法律案