2009年05月25日(月)
北朝鮮核実験を強く非難し抗議する

 
2009年5月25日(月)日誌 くもり

【北朝鮮核実験を強く非難し抗議する】
 北朝鮮核実験~世界の平和と安全に対する脅威

 「社会を変化させたければ自分がその変化にならなければならない。」マハトマ・ガンジーの言葉です。
 
 2009年5月24日、北朝鮮が核実験を行い日本海に向けて短距離ミサイル3発を発射しました。他国を脅して得られる利益は何もありません。瀬戸際外交と専軍政治は世界からの孤立しかもたらしません。軍事独裁国家は、国民を食べさせることさえできずに、極度の貧困の中でさらなる恐怖と怨嗟を生み出していきます。軍事力で得られる理想はなく、平和も安寧もありません。
 国連安保理の緊急集会が開催されていますが、核不拡散・核廃絶に対する明確かつ断固たる国連の意思表明と国際社会の一致した行動を要請します。

 国連事務総長が強い遺憾の意を示し、各国とも強い非難の表明を行っています。
 テポドン2のミサイル発射の時には議長声明で国連決議を見送るように主張した国も断固たる反対や強い抗議の意思を示しました。米国もこれまでの政策を見直す意向さえ示して強い懸念を伝えています。日本政府は日本上空の放射能測定をさせていますが、国会で外務副大臣がしどろもどろの答弁をするなど極めて問題と思われる実態を曝け出してしまいました。

 私たちは北朝鮮による拉致をされた日本人を早期に救出・帰国させるために議員連盟を立ち上げ活動をしてきました。拉致は国家によるテロそのものであり、拉致問題が解決していないのに、テロ支援国会指定解除をすることがないように直接、ブッシュ前政権に対しても申し入れを行ってきました。ところが、政権末期の混乱のためなのか日本政府からの要請さえも虚しく指定解除が行われました。

 この指定解除が北朝鮮政権中枢の逼迫した状況に息をつかせてしまい、核放棄を装いながら核開発をする余裕を与えたのではないかと強い疑念を持っています。北朝鮮がこのままの核開発とミサイル開発を進め核弾頭の小型化に成功したとすれば、日本列島が北朝鮮の核の脅威そのものに曝されることになりかねません。
 考えられる最悪の危機を極小化する連略と行動が求められます。
【土井貞包会長をしのぶ会】
 在京の栄城会元会長、大和証券の土井氏(もと日本証券業会会長)お別れの会が帝国ホテルにてあります。土井定包会長は、大和証券を大きく発展させた中興の祖とも言われるリーダーです。佐賀県人会のお世話を献身的にしてくださいました。感謝をこめてお別れに行って参ります。 情報格差が無くなった今日ですが、やはり佐賀から東京に来ると不案内のところもあり、戸惑います。 東大の新入学時代には、他の県の人たちが手厚いサポートを受けているのを見て、少し寂しい思いをしたこともありました。東京でも活動していますので、新入学生など何かお困りのことがあったらご相談ください。

【法案協議】
 総務委員会付託の「給与法一部改正案」について政調会長と私に扱いの一任を受けています。対応を協議しました。

【オバマ政権の危機アプローチと日本の現政権の頼りなさ】
 これまでのブッシュ政権のイラクなどへのアプローチとオバマ政権のアプローチでは大きく違いが見られると考えます。アフガニスタンについてもアフガニスタンの民主化などという大きな目標を立てるのではなく、アルカイダの拘束という具体的政策ターゲットをあげています。米国の持てる資源を冷徹に分析したうえで、周辺の大国に協力を要請するという現実的アプローチを行えば、これまでよりも格段に周辺国との摩擦を減らすこともできます。
 
 日本政府は「核実験を許さない」というだけで、後は米国頼みということでは絶対になりません。世界を変える外交のアプローチそのものを理解し、タフなネットワーク構築を通して自国の安全と繁栄を目指していかなければなりません。
参議院予算委員会質疑が行われましたが、同じ日本語を話していても外交の意図が見えません。国際社会に対するメッセージとなれば、さらに理解されるのが難しいと思わせる政府答弁でした。

【F22を売れない訳は何か】
「イスラエルにはF22を売っている米国が、日本にはF22は売らないよと。その程度の同盟国だったんですよね。」と友人。 F22といえばステルス。米国がステルス技術の流出を懸念したものだと思われます。その一方でインドには秘中の秘である戦闘機のレーダー技術を売ろうとしているとの情報も。  兵器はないに越したことはありませんが、保守と言いながら胸を張る人たちに防衛の原則を問いただしたいと思います。公共放送が「外交の麻生。外交の得意な首相。」と持ち上げていますが、少し外交安全保障を学べば、それがお題目に近い言葉だということがわかります。 情報管理の甘さ、スパイ天国に日本。「そんな国に大事な秘密を売れるわけないではないか。」と別の友人。

【世襲制限の欺瞞】
 国会議員の世襲があまりにも多く政治のダイナミズムを奪っています。同一選挙区で親族が続けて立候補することを禁じる内規を民主党は作成して世襲禁止に対する抜本改革を訴えています。政治資金を使っての「相続逃れ」まで指摘されるというのであれば、主権者の信頼を大きく損ねます。
 現与党の中にも一部で動きが出てきていますが、上っ面を撫でた様な内容であれば改革は進みません。有名な世襲候補の公認を外しても、対抗馬を立てなければ当選後、政党に入党するということで実質は何も変わりません。ましてや党支部長のままで公認だけはないというのは、まさに批判の目をそらすための方便といわれても仕方がないと思います。予備選挙を行うということを言い出すかもしれませんが、実質的な党員党友は前の世襲代議士の後援会であれば結果は見えています。

【太田総理編集後記】

 2本のマニュフェスト連続収録でした。1本目のアンケートが番組制作のほうから届いておらず、直前になって書き込みました。

 吉川さんとの話もとても有意義でした。「働いたものが働いた分だけ、しっかりと果実を得る。」吉川さんの服装は、私たちにはけして金額的にも真似ができないものです。カットだけで何億もするというダイア。見たこともない大きさと輝き。ここまで頑張ってきた証という考えはよくわかります。

 私は金持ちは貧しい人よりも天国への入り口が狭いという考えをずっと信じています。儲けといいますが、それは社会あってのものであって、社会や他者にそれを還元しない儲けは、貪りです。貪りを誇ることは、醜悪であり悪徳そのものです。

 宝石を買い漁るだけでは、まさに貪りだと思います。しかし、吉川さんの爽やかなところは、身に着けることができる、ありったけの宝石をつけておられるところです。森永さんが写真を撮らせてねとおっしゃっていましたが、私たちもその宝石を見ることができます。

 テーマはぜいたく税導入についてというものでした。予算委員会を終えたばかりの民主党参議院議員富岡さんが隣に座りました。税についての精緻な論戦をしかけていて、とても頼もしく感じました。
 
 この間、所得配分の歪み、可処分所得の減少、格差の拡大は深刻です。頑張っても生活の安心が得られないということがあってはなりません。多段階税率を導入して生活必需品については消費税を撤廃するという選択がなければならないと思います。

 もう一本は太田総理のマニュフェスト。選挙カーやポスターを禁止するというものでした。ガッツ石松さんにも久々にお会いしました。政治活動や選挙活動の自由、選挙や政治は国民すべてが作る責務を負っていることを強調しました。その上で、現在の選挙運動の反省点も議論しました。旧態然たる選挙方法で不快や迷惑を国民に与えているのではないか、もっといい対話や創造はないのか?アイデアを出し合って前向きの良い議論ができました。
 選挙にはお祭りの要素が不可欠です。それはお祭り騒ぎという負の話ではなく、皆が喜んで参加するという意味です。様々な公職選挙法の理不尽な制限についても議論が及びました。太田総理「3姉妹」との論戦も楽しいものでした。植松参議院議員は明るくオーラがあるので元気が出ます。

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【おくりびと】
「おくりびと」を見る機会をえました。さすがに映画館とはいきませんでしたが、DVDでも十分に美しい映像でした。ささくれだった心でさえも、穏やかにしてくれる映画でした。映画って本当に素晴らしいですね。