2009年05月08日(金)
総務常任委員会理事懇談会・グルーグマン教授の言葉・自転車街頭演説

2009年5月8日(金)雨のち曇り

【ポール・クルーグマン教授の言葉】
 「We really owe the Japanese an apology(日本に謝らなければならない)」――。
 2008年のノーベル経済学賞を受賞した米プリンストン大学のポール・クルーグマン教授の最近の講演での言葉が日経ビジネスオンラインで紹介されていました。
クルーグマン教授、一流のレトリックなのでしょうか?
「自分の痛みはたえられないけれど他者の痛みには鈍感でいられる」ということを再確認しただけでしょうか?
 過去、私もワシントンでも数回、議論させていただきました。
 ティモシー・ガイトナー現財務長官はアメリカに行く度に議論をしてきた
「友人」ですが、彼も日本を強烈に批判し、不良債権処理の遅れを指弾してきた一人です。しかし、その彼が金融処理の当事者になったときに、現在の状況です。

 日本の現政権の金融検査マニュアルは、まさにこのような背景を元につくられたものです。
「10年以内に元本も利息も全て回収できるようなビジネスにだけ投資せよ。それ以外は速やかに回収せよ。」などということが、この世にありえるでしょうか?生身の企業の実情も勘案せずに、回収の対象としかみない金融政策が破綻するのは当たり前のことです。

【総務常任委員会野党理事懇談会・理事懇談会】
 今後の審議日程を議論します。異例の人事院勧告。未だに春闘は決着を見ていないところもあるのに、経済が急降下しているということで公務員賞与も下げるべきとの勧告です。1974年の狂乱物価の時に特別な措置として給与を上げる勧告を8月ではなく、この時期にしていますが、今回は、その逆の勧告を行っています。公務員給与にならって民間の賃金が決まるところもあり、どういう背景で行ったか議論を詰めなければなりません。この勧告を受けて政府は給与法改正案を閣議決定する予定ですが、天下り団体や基金にはジャブジャブといっていいような莫大な予算をつける一方で、国民の給与は下げ続けるということは中々、理解されがたいことではないかと思います。
 住民基本台帳法改正案は入管法改正案とある意味でセットとなっていますので法務の審議の中身を見ながらの修正協議ということになりますが、予算審議中ということで視界良好というわけには行きません。人権に関することなので慎重な議論を進めていきたいと思います。
 

 懸案の郵政事業における不透明な経営実態の解明についても、道半ばです。
200 を超える公社時代の郵便事業に関する取引会社は、松原委員会が不透明なファミリー企業と指摘したものです。天下り先としてなので一般取引として全部きりますということだったと思います。しかし、その例外が郵便事業で14社あったようです。巨額のTOBの根拠はどこにあるのでしょうか?一つ一つの会社の資産査定からしてもあまりにも大きな額です。
郵政民営化という改革は本当は「私物化」だったの ではないかという疑いが強くなっています。「郵政民営化の設計の中でこのような仕組みを考えた人が役員となっています。」
 信書の秘密を守るために郵便事業の再委託は予定していないはずです。郵政公社時代の内規は原則禁じる内規を見ましたが、この「郵便物の運送等業務に係る委託基準」を見ても原則禁止となっていると読めます。それがいつから再委託できるようになったのか総務省に調査を要請しました。

政治資金規正法についての解釈を求めて4つの理事懇談会が過ぎました。未だに整理中ということで答えが出てきません。「法務省が国策捜査を行ったツケを総務省に持ってこられても困る。」という本音が聞こえてきそうです。こんな簡単な法解釈さえ3週間もかかるということは、何を意味しているのか?恣意的な捜査が行われるのであれば、会計責任者も政治家もなり手がいなくなります。来週までに必ず答えを出すように要請しました。

【衆議院予算委員会質疑】
 細野代議士、馬渕代議士の質疑を聞きました。
内容は議事録に譲りますが実に無残な戦後最悪といっていいような予算案の実態を明らかにしてくれました。 

【代議士会・本会議】

【鳥栖市自転車街頭演説】
 晴れの鳥栖。原幹事長と一緒に自転車街頭演説。

【日本で新型インフルエンザ】
 アメリカ大陸から帰ってきた高校生が新型インフルエンザに感染していたことが判明。民主党の新型インフルエンザ対策本部が緊急招集されます。弱毒性とはいえ、いつどのように変異するか警戒を怠るわけにはいきません。本当に飛沫感染だけなのか?空気感染はしないのか?パンデミックということになれば隔離病棟・病床は十分か?とウィルス除去をどのように行うのか?ワクチンの生産と配布をどうするのか?
 一般論としてですがインフルエンザは夏には流行しにくいということを言う人がいました。事実ならば、これから夏に向かう北半球はしばらくの猶予があることになるのかもしれません。隔離できないならば、自宅に帰せという識者もいますが、本当でしょうか?
おいずれにせよ正確な情報と冷静な対応が求められます。

【太田総理放映】
 自転車道整備について。私の発言については、数ある発言の中からポイントをついた放送をしてくれました。植松参議院議員は自転車に乗るなど、パフォーマンス豊かでしたが、そこはカットされていました。次回収録期待。