2009年04月17日(金)
民主党緑の成長戦略会議・PIANO

 
 2009年4月17日日誌(金)曇り 日誌
【民主党緑の成長戦略会議】
 民主党「次の内閣」緑の成長戦略調査会で政府の経済危機対策・新成長分野についての対策を聞きました。2つの危機に直面する日本経済として短期的な危機(底割れリスク)、 構造的な危機(世界経済の大調整への対応)を上げ、危機克服の基本方針を書いていますが、中身は本予算の内容とさして変わらず、役所に丸投げするとこのような総花的なものになるのだなと思います。具体的施策について雇用対策・金融対策を揚げていますがその
効果の検証もありません。赤字国債頼みの何でもあり対策でどこで新分野ができるのかもわかりません。「後は野となれ山となれ予算」という厳しい批判がありますが、中身の説明を聞いて暗澹たる思いをした議員が多かったと思います。
 実質GDP成長率を2%程度押し上げるといっていますが意味がわかりません。

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質疑
当初予算の説明とかわらないではないか。どこが違うのか?
今回の対策で個人消費がどれだけ伸びると考えるのか?個人資産の多くを持つ高齢者の不安を取り除かないと消費は戻らないではないか?
介護職員の給与についても1年限りということか。これで給与を上げることができるのか?
広くあまねく恩恵を国民が受けるというのではなく、特定の人ではないか。設備投資のための補正予算ではないか?それでどの分野のどの雇用を増やそうとしているのか?税制対策では0.1兆円ではないか?雇用では雇用調整助成金等で特定の産業・特定の業種に的を絞ったものではない。40-50万人という数字は積み上げた数字ではなく、マクロ的なざっくりした数字なのか?


今回の対策は野となれ山となれ予算で21年度限りで、構造の改革はおろか。埋蔵金にも踏み込んでおらず無責任なばら撒き予算。「地域活性化・公共投資臨時交付金」(1.4兆円)「地域活性化・経済危機対策臨時交付金」(1.0兆円)というが、交付税にも使途を限定し、交付金にも使途を限定するというやり方は、まさに分権に反するのではないか。
地域の中小企業の受注機会に配慮と記してあるが、現在中小企業の受注機会はどれだけで、それをこの1兆円によってどれだけあげようと考えているのか?その数字を聞いてもわからないということは、ただアリバイだけで予算を並べただけということを図らずも露呈したことになるのではないか。
今回の政府の支援が問題なのは余剰電力だけに乗せるということ。それも全額消費者・電力会社負担でということでいのか。これでは、自家消費分がカウントできないではないか。
総発電量がわからないということでいいのか?低炭素社会といい電力料金に乗せながらどれくらい綺麗なエネルギーを作ったかわからないと何とももったいないことをしていいのか?

答え
家庭の1KWの負担
8割の住宅部門のうち6割が余剰電力 月100円程度電力料金が上がると見込まれる

本予算の上積みさせたものだけが並んでいる。本予算になくて子の補正予算にあるという対策は何か?

【固定価格買取】 
 経済産業省の新エネルギー対策課長と話をしました。
補助は別途しているので、余剰電力分の買取が適当との考えのようです。これでも消費者に電力料金ということで負担を求めるというのは、やっととのこと。そもそも制度設計の基本がRPS法によっているために、このような考えになるのではないかと思います。綺麗なエネルギーを生産して自己消費分には、プレミアがつかないという理由がわかりません。
 良いものにはより高い価値をつけるという原則を破れば市場も成り立ちません。

【総務委員会理事会】
 理事会に入る前に昨晩のNTV「闘論」(直轄事業負担金問題等の議論)について他の理事から話をいただきます。夜中の3時からも再放送があったそうです。
理事会で今日の質疑と採決、付帯決議(消防法の一部を改正する法律案)、緊急上程を決しました。公共サービス基本法についての委員長提案についても再度、要請。各党の手続きを待ちます。
次回委員会は、直轄事業負担金等問題についての参考人質疑を決定しました。
上田清司埼玉県知事、神野直彦関西学院大学大学院人間福祉研究科教授、全国知事会直轄事業負担金問題プロジェクトチーム座長二井関成山口県知事、橋本徹大阪府知事が参考人で来ていただきます。
それぞれにお願いした立場もあり、私も質疑に立ちます。
前回、要求した資料についても開示を要請しました。消えた年金のあっせん事案が証拠がないときには9割が認められていないとの報道がありました。その実態についての数字を精査して提出するように求めていましたが、今日の理事会では間に合いませんでした。
NHK交際費については口頭での説明。にわかには納得できません。障害者割引制度を悪用した事件が起きました。総務省としてどのような日本郵政から報告を受けているか聞きましたが事件の推移を見守るというだけで、ヒアリングは行えていないとのことでした。
極めて遺憾なことだと思います。
総務委員会法案質疑・代議士会・本会議・取材

【松野代議士質疑】
  参考人町田徹氏に対する日本郵政の問題について7分の質疑。
見事な質疑でした。

消費者の権利を保障するための仕組みが一歩前進しました。与党の消費者庁法案と私たちの消費者オンブズマン法案のよい部分が合体。地方の消費者の権利保障に携わる皆さんの位置づけ、身分保障もよりしっかりしました。

年金法案については、8割もの絵空事ともいれる徴収率を基にした計算。与党の中からもこのような欺瞞の法案を出すことがいかに国民に背を向けたことか反省する声が聞こえます。5割を割り込む数字が出ているのに、年金が100年安心かどうかは「神のみぞ知る」(厚生労働相)では、あまりにも国民を馬鹿にしています。

【報道の公正とメディアリテラシー】

 報道の公正をウォッチしている友人から以下のようなメールが来ました。


「消費者庁設立のニュースを見ましたか。政府が野党の主張を一部取り入れたこと述べた上で本記(ニュースの主体となる内容)に麻生総理の国会答弁を聞かせた後菅副代表のインタビューを紹介しました。
しかし、その前に担当大臣の野田聖子議員それに福田前総理のインタビューを入れています。
 公正を期すならば、総理大臣か担当大臣の内のいずれかと
野党代表の1人づつ、それに2~3の消費者団体へのインタビューで終わるべきでしょう。
 またパロマガス欠陥3品の犠牲者の母親のインタビューは消費者庁設立の契機になったものとして当然でしょう。

 しかし何故、消費者団体へのインタビューを入れないのか?
消費者団E4は概ね民主党の主張に近いからでしょう。
また福田総理時代の経緯を述べるのであれば映像を使っての説明にすべきです。
 こうした巧妙な作為を検証する目を養わないと政府・与党よりの報道は中々改善できません。」

 受信料収入で成り立つNHK。長年の腐敗を指摘する声が私のところにもたくさん届くようになりました。海外のニュースもどんどん入るようになって比較ができるようになったことも大きな進歩です。

 メディア・リテラシーの向上なくして民主主義の発展はありません。
「日本の公共放送って独裁国家の放送みたいだね。」とつぶやいた外国友人の言葉が耳に響きます。一人ひとりの頑張っているNHK職員の人たちの努力とは別のところで構造的な問題が放置され続けています。

【あるといいな】
あるといいな・・・・
 ちょっとした困ったことがあると私たちは、こんなものが「あるといいな」って思います。発明の芽生えを毎日のように閃いているといってもいいかもしれません。

 納豆のたれを液体ではなくゲル状にしただけで、とても便利になりました。毎週、往復する佐賀と東京。飛行機の中でいただく紅茶についている
ミルクのプラスチッキの容器ををあけるときに必ず指についてしまいます。
 納豆と同じ原理で紅茶やコーヒーに入れるミルクもゲル状にできれば、乗り物の中でも大丈夫です。

 ささやかな思いつきですが、知恵は積み重なり、アイデアが形になることができます。このひびののようなSNSは、まさに皆がアイデアを持ち寄ることができるので発明にも最適です。

 あるといいなが形になる「空想生活」というサイトにも注目しています。

【風のまち・ウェリントン】
 N.Z.は美しい町です。風のまち、ウェリントンは人口40万人ほどで首都といっても小さな規模です。3年前に訪問。通信大臣、公取委員長との会談臨時大使との懇談などを行いました。
ジェームズ・クラーク・ホテルはとてもこじんまりとした美しいホテル。
オールブラックスのジャージーとネクタイ、それにピアノレッスンのDVDを買いました。こちらではPIANOという題名なのですね。
ウェリウッドと言われるようなまちにウェリントンがなったのは、小数の才能と情熱溢れる映画人のおかげだそうです。

【ピアノ・レッスン】
ピアノ・レッスン

この一途な思いを
メロディーにしたら
どんな音になる?

遠く辺境の地
その遥か遠くには雪をいただく
尖った山なみ

白波の立つ
冷たい海と
青と藍色の
はかない調べ

かなわぬ恋を
ピアノにこめて
鍵盤の白と黒を
紡ぎましょう

風のまち(ウェリントン)では
幼い恋さえも
風にさらわれそうで



この一途な恋を
メロディーにしたら
どんな色になる?

息が苦しくなるような
重ねた音と
脆くはかない
風の調べが

遠く辺境の地の
そのまた遥か遠い
尖った山なみに
降る雪に似て

しんしんとした
夜の一途さに似て

寄せては返す波際の
白い砂の孤独よ

愛しい君の去った後に
君がおしえてくれた
切ない調べ
泣き止むことも忘れて

白波の立つ
冷たい海と
青と藍色の
はかない調べ

かなわぬ恋を
ピアノにこめて
鍵盤の白と黒を
紡ぎましょう

君といた温かい日差しに
まどろむ夢をみて

この一途な恋を
奏でましょう


N.Z.で作成した詩です。「PIANO」という曲に魂を揺さぶられる感動を覚えました。


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SAGAへ
大串代議士と飛行機の中で意見交換。
佐賀空港の景色も綺麗でした。