2009年04月15日(水)
救える命・救急救命体制整備のために・釧路往復仲野代議士後援会で講演・光抱く子どもたち

 
2009年4月15日(水)晴れ 釧路は雨
【東京消防庁視察・救急救命体制の整備】
 東京消防庁に視察に行ってまいりました。
子育てや救急にもすぐ役立つプロトコルも見つけました。
あとでご紹介します。

【赤い車と白い車】

 火事でもないのに消防自動車が止まっているのをよく目にします。
あれって何だろうと思っていましたが、昨日の東京消防庁の視察でPA連携ということが、わかりました。

 300台を超える救急車を保有していても、常時その半分以上が出動状態で本部に帰ることなく次の出動がなされるという状態です。救急救命は文字通り一刻を争います。いかに早く現場に駆けつけ、以下に早く必要な措置をするかで救命の成否が決まります。

 人形を使った模擬救急では、防護服が着けられてませんでしたので大丈夫かなと思って質問しましたが、実践では感染などから救急隊を守るために着用されて いると聞いて安心しました。社会が複雑化して様々な病気やあるいは細菌テロなどの脅威も危機管理しておかなければなりません。

 巨大都市東京と地方でも消防・救急は違う様相を示していると思います。 次は佐賀の消防署を視察してみたいと思います。

_________東京消防庁の資料から引用です_______
 「PA連携(愛称‥ファイヤ・クイック・エイド)とは、ポンプ車(Pumper)と救急車(Ambulance)が同時に出場するものであり、双方の頭 文字から「PA」と名前をつけたものです。東京消防庁では、平成12年4月1日から、早期にポンプ小隊等が救急現場に先着し、ポンプ小隊等と救急小隊が連 携して傷病者の救出、救護処置を迅速かつ確実に行う行動をより充実させ、心肺機能が停止した傷病者に対して多くの救急資器材を必要とする高度な救命処置を 行う場合や、階段・通路などが狭いために傷病者の搬送が難しい場合など、救急隊員のみでは対応が困難な事態に備えるため、要請の内容から必要と認められる 場合には、救急車に加えてポンプ車などの消防車を同時に出場させ、救急隊と消防隊とが連携した救急活動を行うものです。 (引用終わり)

【救える命・救急救命体制整備のために】
理事会で提案して、昨日の総務委員会での東京消防庁視察が実現しました。様々な委員から「ありがとう。現場の今を知ることが大事だね。」と言われました。 現地現場主義の大切さ・・・松下幸之助さんから口すっぱく言われてきたことです。国会議員はいくつもの法案を抱え、外交案件から金融案件まで幅広く問題解 決を同時進行で行っていかなければなりません。しかし、忙しさのあまりに現場を蔑ろにすれば、まさに机上の空論の法律ができかねません。
 
 昨日の視察を提案したのも、消防法改正を前に、現場を視察して、社会が高齢化・複雑化していて救急救命の現場を抜本的に支えなおす必要があると考えたか らです。それとて日本一財政的に恵まれた東京における消防であって、これが離島や山間部に同じことが言えるかといえば全く違うと思います。


 それにしても一刻を争う事態での対応には多くの共通点もあると思います。いかに早く医療につなげるか。人員配置や連携体制整備し、日頃から病歴などのデータが電子化され管理されていれば、大きく結果が好転させられます。

 24時間体制の医療相談も受け付けていました。子どもと成人に分かれた精緻な救急プロトコル(相談のための手順書)が医師会などの協力によって作られていました。救急医療に参加し協力した医師には特別の賞状が用意され、大きな誇りとなっているとのことでした。

 この医療相談の精緻な手続書もとても参考になりました。佐賀の皆さんにもお目に入れたら子育ての現場などでとても役に立つと思い、どうしたら見られるのかと聞きました。
 本が出版されているとのこと。しかし、一冊6000円もします。知識の集約ですから無理もないことです。著作権があるものをただでインターネットに開示 してくださいとはいえません。今の消防庁長官の岡本さんは、大学の先輩で佐賀県庁でも働いておられたことのある先輩です。視察に同行していただいておりま したので、国の予算で買い上げて、せめてインターネットで、子育て中のお母さんやお父さんたちにも見ていただけるように考えていただけないかとお話しまし た。

【ちょっといっぱいいっぱい】
昨日は、消えた年金会議・総務委員会審議・本会議・カンボジア国会議員団との懇談等でした。今日は総務部門会議で自然エネルギーの固定価格買取制度についてヒアリング。魁でもある東近江モデルを中川修治さんから聞きます。
 救急医療搬送整備の法改正に先立ち、東京消防庁を視察。
 北海道釧路で仲野代議士後援会で講演し、夜遅くに東京に戻ります。
 日々の活動を国民の暮らしの安心につなげたいと思います。
 ちょっといっぱいいっぱいかなと思います。
それでも飛行機の中で寝ていけるかも。

【後輩の遺志を伝えました】
昨日はカンボジアの10人の国会議員と総務委員会理事のメンバーで会談を行いました。

 カンボジアのNPO支援をつづけているということもあり私に質問が集中しました。 その中で政経塾の亡くなった後輩のことを紹介できたのは、大きな喜び でした。学生のころから一貫してカンボジアの親を失った子供たちのために学校を作り支え続けた堀本崇君。彼はバッタンバンで活動途中にバイク事故で亡 くなりました。車線を逆送してきた車に衝突されたのでした。

 私たちは、カンボジアの孤児支援事業、マイクロクレジット事業、医療教育支援事業、農業支援事業をこれからも積極的に支えていくことを伝えました。アプサラの微笑みの話をしたときに、多くの友人たちが固い握手で答えてくれました。

【釧路 仲野博子さんの会で講演】
 釧路往復でした。
ストもかいくぐり、霧の影響も運よく抜けて
約1時間の講演を2本。
帰りは新党大地の鈴木宗男さんと一緒でした。
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【中川修治さん 東近江モデルを語る】
中川修治さん
 1年半前にお話。具体的な取り組みを考えてという宿題
 DVD
 設置年度ごとの発電原価を保障するアーヘンモデル
 
市民共同発電所とは
 設置場所を提供してもらい出資して発電所を作る
 屋根がなくても太陽光はつでんを持ちCo2削減が可能
 自身が消費する電気を一部なりとも自ら発電する

人々はお日様の恵みで暮らしていた
化石燃料による大量消費社会
前の世代が使った次の世代は使えない 未来の世代を食いつぶす文明の中にいる
太陽エネルギーのフローを利用して地域、自分たちの生産を自分たちの手に取り戻す
屋根の上は未耕作放棄地だった
1994年1KWシステム価格200万円 5KWで1000万円
 今は70万円くらいに下がっている
 大量生産をすれば値段が下がる工業製品
 使う道具が工業製品なので一番おいしいところを

  日本 設置時補助金とRPS法という乱暴な手法で入れたため失敗
  値段は下がり投入量も増えた

補助金をもらった人はそれを自分が払ったコストとして認識しない
 
今回の政府の支援が問題なのは余剰電力だけに乗せる
自家消費分がカウントできない
総発電量がわからない
 低炭素社会といい電力料金に乗せながらどれくらい綺麗なエネルギーを作ったか
 わからない
近年のドイツの太陽光発電市場の急成長
 既にドイツに抜かれてスペインにも抜かれている

東近江での取り組み
 今年つくるのは発電原価が45円
 過去に作ったものは100円くらい

設置年度ごとの発電原価保障整備制度
 これを地域経済についての地域通貨をコアにした地域の中に落としこむ仕組み
 地方経済から金が出て行く
 地域で取れた新しい農産品
 循環型にできるので年金制度にもできる

東近江市から毎年支払われる電気料金の総額は年間およそ230億円が支払われている
全ての電気が市内で発電され、その電気料金分のお金が市内で還流すれば
なんとかこの資金流出を止められないか

東近江市内で電気を創れば

どのような制度がいいか
 ドイツが始めた発電原価全量の固定価格で20年間の買取制度
 15年で設備費用は回収

 余っている電力
 太陽光発電でまかなえる電力



東近江モデル
佐賀県方式
滋賀県方式
横浜市方式
自民党政府の固定価格買取制度

電力会社を通じてやれば地域通貨にならないので地方政府ごとにお金を出す

戦後の日本の経済の問題点
東近江お日様ファンド
 汚染者負担の原則 定率で1%支払う
 市民出資者 

電力環境税を財源に
成果に対して地方政府に環境省経由で資金供給
支援対象は国民一人当たり2kw~10kwまで

個人が権利を確保できるものを優遇していく
人間社会がつくっている昼のピークを太陽光がカバーする


【住民基本台帳法改正について】
住民基本台帳法の改定に関する意見書
    移住労働者と連帯する全国ネットワーク
 外国籍住民の人権保障について取り組み
 今回の法改正について一致して意見

 外国籍住民(今は215万人以上 自治体によっては15%を超えている。日本人と外国人の国際結婚も急激に増えている 17組に1組)が住民基本台帳に入るのは歓迎すべきこと
もう一つ大きな問題は入管法改定の問題とセットとなっていること
入管法改定と切り離した住民基本台帳法改定にしてほしい
 あくまで自治事務として住民基本台帳の事務を行う
 これからの地方自治・住民自治として大切

 永住資格を持つ外国人も住民投票条例を作成する際に投票権を認める
 200以上の自治体
外国人に対するサービスの根拠ないし行政計画の制定について
住民としての地位と権利を保障する
 在留資格・在留期間によって社会保障を受ける権利について制限される

 オーバーステイの外国籍の人 11万人
 難民申請をしている外国籍の人
  仮滞在を認められた人は住民基本台帳の対象にするがそれ以外は入れないことに
  難民申請者
  
  
 入管法の改定の文脈で議論するのではなく、地方自治の観点で議論して欲しい
 市町村の自治事務として行われる行政と法務省のほう執行として行われる在留管理は必ずしもリンクする必要はない 自治体にとっては目の前にいる困惑している人が日本人であろうが、外国人であろうが持ち込まれる
 在留資格のない人が国民健康保険上の住民といえるのか裁判
 最高裁判決
  国民健康保険上の住民 一律に除外する規定ではない
 
フィリピンのカルデロン一家 蕨市住民 決議 
【太田総理収録後記】
太田総理収録後記

 久々の収録。太田さん、田中さんも元気そうです。
金美齢先生のありがたいお誘いにもかかわらず、忙しくて出席することができずにお詫びをいたしました。大好きなピー子さんも出演されていて、森永さんや北斗さんらとも議論を楽しみました。
 マイナスの消費税をジャパン・ポイントという形で実現するという、奇抜な発想のマニュフェストでしたが、未曾有の経済危機に様々な政策誘導にも使える利 点も考えられます。実際にフランスでは少子化対策として子育て世代に対して、公共料金の減免などができる制度もあるらしく、面白い発想です。
 15兆円の政府の緊急経済対策については、効果がないと多くの国民が答えているように筋悪の悪乗りとも思える予算が入り込んでいます。エコ・ポイント導入についてもETCと同様に一部の公益法人に利益が吸い上げられるのではないかという懸念も出されています。
この緊急経済対策案は一時的であること、予算の無駄遣い構造には全く踏み込んでいないことなど多くの問題点があります。自民党の佐藤ゆかりさんや鴨下一郎さんらは、じっくりと聞いてみると私と同じ意見のように聞こえました。

【光抱く子どもたちに】
光抱く(ひかりいだく)子どもたちに

 光抱く子どもたち。
 
 みなさんに伝えたいことがあります。
 ぼくの3人の子どもたちだけでなく
 多くの子どもたちに。


 子ども

 批判ばかりされた 子どもは
 非難することを おぼえる

 殴られて大きくなった 子どもは
 力に頼ることを おぼえる

 笑いものにされた 子どもは
 ものを言わずにいることを おぼえる

 皮肉にさらされた 子どもは
 鈍い良心の もちぬしとなる

 しかし、激励をうけた 子どもは
 自信を おぼえる

 寛容にであった 子どもは
 忍耐を おぼえる

 賞賛を受けた 子どもは
 評価することを おぼえる

 フェアプレーを経験した 子どもは
 公正を おぼえる

 友情を知る 子どもは
 親切を おぼえる

 安心を経験した 子どもは
 信頼を おぼえる

 可愛がられ 抱きしめられた 子どもは
 世界中の愛情を 感じとることを おぼえる

(川上邦夫訳「あなた自身の社会ースウェーデンの中学校教科書」
1997年新評論より)


 ぼくは、1959年に佐賀で生まれ、今、衆議院議員を
 しています。
 でもぼくが伝えたいのは国会議員としての言葉ではありません。
 何かを皆さんに教えたりといった気持ちもありません。
 ぼく自身わからないことだらけで、今も一生懸命勉強している最
 中なので「誰かに教えること」などできないと思っています。
 
 ぼくがこれから伝えたいのは、光の話です。


 病気ばっかりしているぼく。
 いさかいの絶えなかったぼくのまわり。
 仲間に入れなかったぼく。
 しっぱいばかりだったぼく。
 夜になると「なぜ生まれてきたのだろう。」 「どうせ死ぬんだ
 ったら同じじゃないか?」と泣き叫んでいたぼく。
  くる日もくる日も続く闇(やみ)。
  ぼくは自分を苛める(さいなめる)ものには不自由しません
  でした。
  ある時は骨折による体の痛みです。
  (最近、わかったことですがぼくは先天性骨不全症ですぐに骨
   折してしまう体だったのです。)
  あるときは、人をひとでなくしてしまうような
  酷い言葉の連射(れんしゃ)。
  ぼくは、この体のそとに出られたらどんなにいいだろうと
  毎日毎日、思いました
  
  
  闇(やみ)の中でもがいていたときに
  ぼくは薄明かりに気づきました。
  それは、ぼんやりとした光。
  今ふりかえるとそれは
  光ではなく音だったのかもしれません。
  それは暖かな
  魂(たましい)の奥底に響くもの
  幾重にも重なる
  波の連なり。
  それを力と呼ぶ人もいます。
  物理の世界では、波動と呼んでいる人もいます。
  
  光が凍りついた
  ぼくを解かすのが
  実感されたとき
  新しい世界に
  生れ落ちたような
  温もりが体中を満たし始めます。 
  
  光がおとずれたのです。
  初めての気づき
  お日様の光がみんなを照らすのと同じように。
  ぼくにも光があたること。
  ひょっとするとその光のぬくもりは
  ぼくの中にもたくわえられているかもしれないこと。
  死ぬのは今でも怖いけど
  土に帰ることは
  そんなにわるくはないかもしれない。
  土のなかにもあたたかさがあるかもしれない。

  光抱く子どもたちに
  ぼくが伝えたいのは
  ぼくがもらった光です。
  ぼくがもらった光の話です。

  世界が光に満たされていることを知った日の話です。