2009年04月09日(木)
ガンジー・非暴力不服従

 
2009年4月9日(木)晴れ 日誌
【ガンジー・非暴力不服従】
ガンジーは、私たちの目標です。「全人類の良心」であった彼は非暴力を貫き、「謙虚さと真実を帝国よりも強くした」人でした。
イラクのアーメリア防空壕で一瞬のうちに蒸発した子どもたちの跡を見たとき、子どもを奪われた親がテロを決意する背景を知りました。子どもを傷つけられた親は悪魔とも手を結ぶ気持ちを知りました。


 レジスタンスとテロリストは紙一重ではないか?石をもって戦車に戦う人たちをどうしてテロリストというのか?この大きな疑問はなかなか解けませんでした。でも、ガンジーの非暴力・不服従の活動を見て、明確な区別があることを知りました。

 それは暴力の有無です。圧政に暴力で立ち向かえば、圧政に暴力の正当化のエネルギーを与えることになることも。

 暴力を続ける人たちに断食を続け、暴力の連鎖を止めるように訴えるガンジーに、一人のヒンズー教徒が、食べものを持ってきます。ガンジーは断食で命の火が消えようとしています。みんなが心配して断食を止めさせようとしますが、暴力が続く限り、ガンジーは断食を止めません。
「食べろ。俺はどうせ地獄に行くから必要ない。あんたには生きていて欲しい。」


 「俺は子どもを殺した。回教徒の子どもを壁に叩きつけて・・・。」「自分の子どもを殺された。あの子を殺した回教徒に報いを与えるために・・・。」わなわなと震え、涙をながさんばかりに叫びます。
「地獄に行くか?それを決めるのは神様です。それは神様にお任せしておけばいい。」

 「あなたは、その子と同じような年の子を引き取って育てなさい。争いで親を亡くした子を育てなさい。回教徒の親をなくした子を育みなさい。」震えるその男に、やさしく手をそえてガンジーは、祈るように言葉をかけます。


【公共サービス基本法成立への期待】
 国民の公共サービスを受ける権利をしっかりと保障するために3年かけて作って来た基本法がようやく成立する見通しができてきました。民主党の次の内閣の了承は既に受けています。与党の中での政策調整も最終段階にはいりました。今日、民主党の議連で私が報告し、総務委員会理事会にのぞみます。早ければ今月中にも委員長提案ということで衆議院で議決できるのではないかと期待しています。

【日本EU議員会議メンバー佐賀へ】
EUの友人たちが九州を訪れてくれました。
 まず長崎に飛びます。爆心地公園で悲惨な原爆の犠牲になられた方々に祈りを捧げ献花。今日は、有田の窯元や唐津などを訪問。文化の豊かな交流の中から創造された芸術にも触れていただきます。 私は、夕方、唐津でEU議会の皆さんと合流します。佐賀の名尾和紙でできたレター・セットをお土産に用意しています。佐賀の文化を堪能してもらいさらに友好を深めます。

綿屋さんで懇談。唐津シーサイドホテルさんにもお世話になります。


8日 長崎県知事表敬訪問(予定)
   長崎視察(爆心地公園において献花等)
   長崎県主催昼食会(予定)
   有田視察
   唐津へ移動
   懇談夕食会

9日
   唐津市長表敬訪問(予定)
   唐津視察
   博多へ移動

【名尾和紙に願いをこめて】
佐賀市大和町名尾。名尾和紙の生産で有名なところです。300年の伝統。受け継がれてきた技の見事さ。肥前名尾和紙は佐賀県の無形文化財です。
 http://www.naowashi.com/

 名尾家の子孫と言う方々と私は親交があったこともあり素晴らしい和紙の芸術に若いころから出会えたことは、幸運でした。
 高木瀬の家の隣の大奥さんも名尾の出身です。
今回、EU議会の友人にお土産に持っていってもらいます。EU全体はもとより、それぞれの国でも大きな影響力を持つリーダーたちです。友人たちがEUでも佐賀の良さを広めてくれるようにと願います。

(引用)
 名尾障子の名は古くから広く知られていますが、その由来をたどれば元禄年間 納富由介翁が筑後の溝口村に行き、僧日源のもとですいて作る(漉造)製紙法を五ヶ月の歳月をかけて習得し、名尾に製紙業を広めたのが始まりです。

 現代機械化による大企業の生産の中にあっても、強靭な楮(こうぞ)の皮を原料手漉しの名尾紙は質が緻密で色沢があり、耐久力の強さに至っては他に比類なきものと高く評価されて需要は提灯をはじめとし、販路も広く好評を得ています。  (現地説明板より)