2009年03月20日(金)
日本縦断・津軽へ

 
増本亨県議の訃報が届いて一夜が明けました。私たちには来た朝が彼には来ませんでした。昨日は県議のお嬢さんの卒業式でもあったそうです。本当の意味での同志でした。環境を守り、平和を守る。人権を第一に考える市民派の県議でした。

 今日は祖父、そして愛野先生の命日。3月は縁の深い人が逝く月です。祖母もそうでした。自分もこんな彼岸のどこかで人生を終えるのだろうかとぼんやり考えます。

 今日は青森で講演をして東京を経て地元へ戻ります。
 荒れた空。強い風。鉛色の空は、来るものを拒絶するかのようです。空港で今日の集会を共にする自見参議院議員と合流。青森選出の津島代議士とも言葉を交わします。民主党の公認候補となった津島恭一さんは、私が衆議院議員に出馬を決めた時にお世話になった田澤吉郎先生の秘書でもあります。先生への恩を返したい。郵政民営化を拒否して離党に追い込まれた友人を力づけたいという思いで青森に飛びました。

 
 青森空港周辺はまだ雪に覆われています。張る浅い、冷たい空気が肌を刺します。自見さんと車に乗り込みます。津島さんの奥様がとても親切にエスコートしていただきました。
地域から豊かさを奪うものの正体を明らかにして、これと戦うための連帯を訴えました。会場溢れんばかりの人たち。動員でいやいや来た人とは全く違います。大きな変化のうねりを感じました。後援会の皆さんも明るく活発です。

 帰りがけに、無理をお願いして田澤吉郎先生のご自宅にお参りに行きました。太宰治の縁につながる皆さんです。津軽の息吹き。質素な暮らし。どっしりと大地に根を下ろした清貧の政治。田澤先生の奥様にお会いして、ご恩を謝すとともに、先生の分までご壮健でいらっしゃるように祈りました。政治とカネの問題で揺れる政界。田澤先生の生きてこられたこの村には、とても清清しい風が吹いていました。

 下田敦子先生ご夫妻案内で医療教育機関を視察。大急ぎで弘前空港まで戻りました。
羽田を経由して福岡へ。もうすぐ日本縦断の旅が終わりに近づきます。JAL345便が高度を下ろし始めました。もうすぐ故郷九州です。