2009年03月14日(土)
安永健太さん死亡事件緊急報告集会と講演の集い  ~付審判開始決定!真相究明への道開く~

 
【安永健太さん死亡事件緊急報告集会と講演の集い
 ~付審判開始決定!真相究明への道開く~】

 今回の付審判決定に至った背景として全国から寄せられた11万人に迫る署名が大きな力になったことと確信致します。
真実が明らかになることを願うと共に、差別の禁止と人権が守られる社会の確立に向け、全力で取組んで参ります。

 「夢をいっぱい持ってスポーツの大好きな青年 健太さんが亡くなって1年半が経ちます。机の中には安永健太巡査部長という紙が残されています。健太さんは警察官に憧れ、自分もなることを夢見ていました。それなのに、こともあろうに憧れていた警察官 、6人の警察官に取り押さえられて亡くなっていきました。自分の身に何が起きているか わからないままに亡くなったと思います。
  真相を知りたいというご遺族とともに多くの皆さんの支えをいただきながらここまで来ました。全国から寄せられた書名は11万を超えています。
 今なお、保護は適切であったと言うのみで警察からの謝罪の言葉はありません。警察には謝罪をする勇気を持ってほしいと思います。二度と同じことがおきないために何をなせばいいか、皆さんと考えていきます。」
 村上共同代表の言葉です。
私もその後、「司法でしか解決できないことはない。皆さんが泣き寝入りしないために何をなすべきか。真実を明らかにするために何をすべきか。」お話しました。
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安永健太さん死亡事件緊急報告集会と講演の集い
 ~付審判開始決定!真相究明への道開く~
 
 村上代表世話人
   夢をいっぱい持ってスポーツの大好きな青年 健太さんが亡くなって1年半
   机の中には安永健太巡査部長という札が
   それなのに、こともあろうに憧れていた警察官 6人の警察官に取り押さえられて
   亡くなっていった。自分の身に何が起きているか わからないままに亡くなった
   真相を知りたいというご遺族とともに多くの皆さんの支えをいただきながら
   全国から寄せられた書名は11万を超えている
   今なお、保護は適切であったと謝罪の言葉がない
   警察には謝罪をする勇気を持ってほしい
 二度と同じことがおきないために何をなせばいいか
 
 今日は障害者問題の第一人者である藤井克徳氏に講演をいただきます。

ご遺族挨拶
  皆さん、お忙しい中、どうもありがとうございます。
  この場を借りて11万の署名をいただいた皆さん、ここにいらしていただいた皆さん
  にお礼を申し上げます。付審判決定は嬉しいのですが、気持ちは複雑です。息子は帰ってきません。実際にその場で何があったか知りたいだけなのに、、警察の言葉を見ていると本当に複雑です
 
 安永孝太さん(健太さん弟)
  ありがとうございます。お父さんも納得いかない部分があるといっていますが付審判請求という少しの扉が開きましたが、これが明らかになろうとなるまいと兄は帰ってきません。かすかな扉が開いたことを喜んでもいます。この扉が閉じないように、また大きく開くように皆さんの力をお貸しください。


スペシャル・オリンピックス日本・佐賀会長藤川会長
  私たちの仲間であった安永健太君 私がSOに係るようになったころ、アメリカの大会で活躍 かささぎの里でがんばっていた しかし、不幸にしてこのような事件に巻き込まれて 障害者をしっかり支えていくのは私たちの責任 どこの家にも様々な子供が生まれる それはどの家にもどの家族にもあること 生命が誕生してきたことを皆が支えていくことが神様から与えられた責任 ハンディのある子どもを親はかわいがる 他者に対して優しくなることができる
  警察官や公務員の立場にある人は慣れていない 警察は治安を維持する 命がけで治安を維持するというところで仕事をしている 障害を持った人を見たときにそれがわざとなのか、障害から来るのかわからない 県や県警本部が研修をしていることはいいこと。治安を維持するために職務質問をすることはしてもらわなければならないこと。しかし、やりすぎたこと、間違ったことは誤ってもらわなければならない。私たち医療機関でも命を助けようとしても不可抗力でなくなることがある。
  肝心なことは間違ったことを間違ったと誤ること。しかし、ここで気になるのは、ひとりの人に全ての罪を押し付けていいのかということ。その人にも家族もあれば生活がある。またここで争えば5年、6年と家族の皆さんに二次被害が起きる。公務上の災害、悲劇が起きたときは税金で見てあげる。亡くなった事は苦しく悲しいことだが、損害賠償については早めに国家として税金で保障するのが当然ではないか。
  そこで勝ち負けをするということではなく、早く家族の皆さんを平穏な生活に戻してあげることが大事。
 
 

原口代議士挨拶
 

大串代議士挨拶
 健太さんへの思いを心にお集まりいただきました。本当にありがとうございます。
この付審判請求を受けた日、原口さんと前原さんと一緒でした。健太さんの悔しい思い。残念な思いは私たちにわからないくらいに大きいものでした。何が起きたのかを突き詰めて、健太さんの命の光を私たちの光と重ね合わせるべき。国会で活動をしていると権力を持つものは権力を守るほうに往々にして動くことがあります。圧力を受けることもあります。苦しいこともあります。しかし、負けずに健太さんの光に心を合わせてがんばって生きたいと思います。

川崎参議院議員
 安永健太さんの事件に対する報告集会。ここまで漕ぎ付けることができたこと、ご遺族の方と支援者の皆さんに感謝を捧げます。昨年の8月、原口代議士がおっしゃったように、代議士が健太さんの身を再現されて、私が警察官がこうしただろうということを証言に基づき再現させていただきました。しかし、私自身がいたたまれない思いでした。この状況でどんな思いだっただろうと私は思いました。
 付審判請求が通ったのは今まで19件。0.1%です。それだけにこの報告集会を機になおいっそうの真相解明に力を尽くしていきたいと思います。 
 

川西弁護士
付審判決定を受けての中身について理解を深めるために
 ちらほら桜が咲いている 
 景気が少しもよくならないのに桜は咲く

 付審判決定は40年弁護士をしていて初めて
 ほとんどの弁護士は一度も経験しない
 付審判決定とはこういうものであって、これを成功させるためにはどういうものか
 皆さん方が語って広めてもらわなければならない
  
 起訴便宜主義
  起訴をするかしないかは検察官が専門的に専属的に決める
  起訴をするかしないかは、検察官が決める
  反対にいうと犯罪があっても検察官が起訴しないと犯罪として罰せられない
  検察官が起訴をすると99%有罪となる

  検察官が怠慢で起訴をしないとき
   検察審査会 一般市民の感覚でこの犯人を起訴するかしないか判断する
   とても優れた制度だが、検察審査会の決定に強制力はない
   検察庁が起訴しないと言えばそれまでの制度
   検察審査会が起訴をしろといっても検察官が起訴しない例は半分以上

 今回のような事件が起きたとき
 警察官や検察官
  身内のようなもの
  職務執行に熱心なあまりにいきすぎが出ただけだと起訴しない

 警察官や検察官の暴行について身内同士で甘くしてはならない
 特別公務員暴行凌逆罪
 そのような場合は付審判請求ができるという制度に
 付審判に警察官は全く協力しない
 警察や検察庁が全く協力しなくても弁護士が変わりになって裁判を続けることができる
 しかし、弁護士には調査能力がない これは刑事事件を進める上で決定的な弱点
 付審判で弁護士が警察官を有罪に持ち込める事例は5割

付審判決定が出たから安心というわけにはいかない
勝利への扉が開いたが、それだけで十分ではない
 まだまだ運動を強化していかなければならない

安永健太君事件分析の3つの側面
 人間の命の尊厳の問題  
一人の人間が亡くなっているのに死亡原因さえ明らかにしない
 虫けらのように
お父さんの孝之さんがどの集会でもおっしゃる言葉、真相を明らかにしてほしい
弟さんの孝太さんがおっしゃる言葉 兄さんを犬死させたくない 

警察は市民の安全を守るもの
このような警察が市民の安全を守ることができるのか
 女子高生の証言 安永健太君を警察官が暴行したという証言を警察はその部分を
調書に載せていない 正直に述べた証言すら抹殺しようとした
勇気を持って証言した人を悲しい思いをさせてはならない

安永健太さんは地的障害者であった
  知的障害を持ちながらも健太さんは仕事に行っていた
  みんなの支えをいただいて
  しかし、それさえも踏みにじり証言も抹殺しようとした
  差別との戦い  

運動は佐賀だけの問題ではない 佐賀の検察や警察ではない
この不起訴は最高検で決定している 全国レベルの戦いをどう進めるか
原口先生ら国会議員の方々の力強い言葉 とても大事