第100回 総務部門・年金厚生労働部門合同会議
【長妻ネクスト年金担当挨拶】
2年前からこの合同会議も100回を数えました。本当にご苦労様です。しかし鈍感な政府の背中を100回押しているにもかかわらず遅々として進まない。年金記録の問題は、まだ山に喩えれば1合目にすぎず、未だに闇の中にあることがたくさんあります。年金記録問題についての当面の対応提言をします。全体像を明らかにして、国民の年金の安心を勝ち取りたいと思います。
【原口ネクスト総務挨拶】
100回の合同部門会議、ご苦労様です。
麻生首相がさもしい「定額給付金」をもらう表明する一方で、小林先生を中心に私たちがつくった求職者支援法案を丸ごと盗用して発表するという政府に開いた口が塞がりません。
年金運用の失敗も深刻で、2008年10-12月期で過去最悪の5.7兆円の運用損。たったの3ヶ月で実に消費税にして2%強の巨額の国民のお金が失われたことになります。この政府を続けていけば、政府試算でも2分の1の税による支援を行わなければ平成27年には年金基金が枯渇するとのことですが、もっと早くその危機が現れて、税金をひたすら注ぎ込むという悪夢のような事態が生じることも危惧されます。政治を変え、政策を変え国民の安心につなげていきたいと思います。
【藤村ネクスト厚生労働挨拶】
原口ネクストのご指摘のとおりに、昨日の読売新聞の夕刊。政府による民主党の求職者支援法案の丸のみ発表に驚きを禁じえません。
内閣が内閣の体をなしていません。首相の言葉が二転三転して、政府も七転八倒するという事態です。一番の被害者は国民です。一歩一歩改革を進めましょう。
【年金記録問題についての党内議論】
当面の対応方針について
原口指摘
長妻さんの整理に加えて3点
一つは記録の保全。郵政は組織を変えて記録がどこにいったかわからないという。
このままでは肝心の記録が消されてしまうという懸念
もう一つは、年金記録回復第三者委員会に調査の責務を負わせるかどうかという問題
記録の回復だけに重点があり、何が起きているか調査する責務を負わせるべき。
三番目は虫とカビの問題。大企業の年金だけを見ても問題は解決しないということ。
「保険料を払っても払わなくても将来もらえる年金額が変わらない」というのは、給与・報酬の実態に応じて申告で定める標準報酬月額に基づいて、支払うべき保険料と将来の年金受給額が決まっていて、その保険料を実際には払わなくても年金受給額には影響しないということだ。保険料を実際に「いくら支払ったか」ではなくて、「いくら支払うべきだったか」の金額に応じて、将来の年金額が決まる。このことが問題をさらに深刻化させている。年金そのものに内在する構造を変えないと同じことがおきる。
厚生年金に加入している事業者が支払うべき保険料を支払わなければ、その分、保険料を支払う債務が残っているわけで、社保庁職員は、それを支払うよう説得し、それでも支払ってもらえなければ滞納処分としての差押えをして強制的に取り立てるというのが法律の建て前だ。
しかし、実際には、保険料を滞納するような中小企業の場合、会社名義の財産はほとんどなく、差押えで滞納保険料を回収することは極めて困難だ。その結果、滞納が解消できないままになってしまっても、保険料を支払わなかった事業者の将来の年金額には影響しないということになる。(桐蔭コンプライアンスセンター長論文 )
【真相究明と責任追及のジレンマ】
【遅延利息の支払いに関する議員立法の骨子について】
消えた年金の被害者の被害は深刻だ。
得べかりし年金がもらえなかった・記録が回復しても年金が手に届かない
年金そのものが時間が経って実質的に減額されている
この手続きと得られる効果の全体とのバランスをどう考慮するか
利息がつくことによって社会保険庁のサボタージュが進むのではないか
年金支給遅れの遅延利息の支払いに関する検討状況について厚生労働省よりヒアリング
【きれいなエネルギーのFITを】
エコ発電全量買い取り義務化 民主マニフェスト明記を議論しました。
http://www.asahi.com/eco/TKY200903030156.html
より細かく公平で公正な仕組みを組み込んだ「ひがしおうみモデル」などを参考に地域に当てはめる法案化作業を進めます。
【安永健太さん事件で佐賀地裁の審判が下りました】
2007年9月、安永健太さんが警察官から取り押さえられた直後に死亡した問題で、佐賀地裁は、5人のうち1人を特別公務員暴行陵虐罪で審判に付する決定をしました。
真相を求めて活動をしてこられたご遺族、支援する皆さんの思いが司法を動かしたものと思います。直接、健太さんのお父様に電話をかけて、お話をさせていただきました。天国の健太さんに一つ報告ができました。
しかし、それでも健太さんは帰ってきません。私自身、弁護団の皆さんと現場で証言をもとに再現を行いましたが、硬いアスファルトの上でどんなに恐ろしく無念だっただろうと言葉を失いました。
警察の仕事は常に危険と隣り合わせです。不審者と間違えて過剰な行動に走ったのかもしれません。職務を遂行する警察官にとっても不幸な事件ですが、保護を失敗しただけではなく過剰な暴行を加えていたとするならば、その罪は贖われなければなりません。
障害に対する無理解や偏見、差別をなくさなければなりません。
障害を持った仲間が安心して暮らせる社会づくりを目指してさらに行動していきたいと思います。
【厳しい一日】
さすがに今日は、厳しい一日でした。
申し訳なく・・・悔しくて・・・。
お雛様のささやかなお祝いも飛んで・・・。
しかし、ここでへこたれるわけには行きません。
絶望に取り付かれたら、私の使命も終わります。国難の時。一刻も早く政治を立て直して、国民の皆さんに安心を届けなければなりません。