2010年12月20日(月)
未知への挑戦
ICT研究の最前線を学びにNTTの武蔵野研究開発センタを訪問しました。NTTの開発研究は大きくサーバーコミュニケーション総合研究所、情報流通基盤総合研究所、先端技術総合研究所の3つの総合研究所で行われています。政経塾・未来工研時代から最先端の考え方を学ばせていただいている研究所です。
メディア探索技術・イリュージョンフォーラム・将来のヒューマンインタフェイス(ぶるなび)・フォトニック結晶、ICT利活用(公共系医療・ヘルスケア、電子政府基盤)・光アクセスサービス技術(細径低摩擦、曲げフリー)、高速データ通信サービス(LTE)を視察しました。
総務大臣の時には「けいはんな」も訪れました。総務省のNICTの研究も最先端です。日本の研究開発の素晴らしさ、R&Dの大切さを強く意識しました。
「光は速い。」まさに一瞬にして遠くまで行ってしまいます。
電子回路では、集積技術が発展していますが、 「光LSI」のような集積技術がいまだに「ない」のもこの光の性質によるものです。
武蔵野研究所では、既存物質の限界を凌駕するフォトニック結晶と呼ばれる人工周期構造材料の開発に成功しています。世界最高レベルの超低損失ナノ導波路、超小型光供振器、超低パワー光スイッチ・光メモリなどを実現することができます。
高度な微細加工技術と独創的なアイデアがあってはじめて実現する「奇跡」です。
五感に訴える次世代の情報流通技術の開発。そのためには人間の脳と心がどのように働いているかを知らなければなりません。複雑な世界を効率よく処理するために脳は、どのように働いているのか?目の錯覚や耳の錯覚からもうかがい知ることができます。
物事をそっくりそのまま忠実に再現しようとすれば膨大なデータ量と処理の必要性が高まります。しかし、それだけでは行き詰ってしまいます。そこで脳は・・・・・?
ロバストな情報処理とは何かという本質についても学ばせていただきました。
「人は、停滞と絶望のなかに長く留まることをしない。希望と躍進。日々生成発展を目指す。」京大と東大の違いはあるものの私が心理学科で研究していた同じ認知科学テーマをトップの方が研究されていたことも知りました。
ICT研究の最先端を視察して感謝と感動でいっぱいです。 視察にご協力いただいた全ての皆様にお礼を申し上げますとともに益々のご活躍とご発展をお祈りいたします。