2009年06月26日(金)
大村湾に沈む夕日
ゆるやかな波
 雲の上を滑るように降下する飛行機
 恵みの太陽がおしみなく光を届けています

 夕暮れに包まれようとする瞬間の
 空と海
 遠い地平線から運ばれてきた風に
 まばゆいばかりの緑が揺れています

 ゆるやかな雲の流れに
 夏の匂いが混じって
 慈愛に満ちた日の光が
 遠い日々まで照らしてくれそうな夕方です




 それでも
 ここ大村では
 毎年50人もの孤独死が
 栄養ドリンクの散乱した枕元
 最期は水だけで・・・

 人はこんな最期を迎えてはいけないのに
 

 滑るようになめらかな
 降下に
 忘れていたジェット機の轟音

 遠い地平に沈もうとする太陽に
 手を合わせます