2009年05月11日(月)
反転攻勢へ
2009年5月11日(月)曇り
【正夢?】
自転車街頭演説で連日、強い直射日光を浴びたためか顔がかゆくなりました。「どがんすっぎよかですか?」と細君に聞くと「肌を鎮めましょう。」と綿に浸した水を顔に。
「乾くまで動かないでください」と言われたまま・・・。「動くな」と言われると意識まで遠のくのでしょうか?気づいたら朝。固まったまま寝入っていました。
小沢代表とゆっくりと話をしている夢を見続けて朝に。「こうしてああしてこうなって・・・・。代表これでいきますから、いいですね。」と私が言って、不器用な代表がコクンとうなずいた所で目が覚めました。 「苦渋の中からでも諦めずに進んで明日が開ける」夢でした。まさか、これが正夢になるなんて思っても見ませんでした。
【プーチン首相来日】
ロシア関係のブレーンと意見交換です。
(残念ながら外交の機微に触れる議論もあり非開示です。)
【質問準備】
午前中を質疑の準備と論文整理に使いました。
今週は大きく政局が動く週とされています。このタイミングでの解散もありえるという緊張感をもって国会審議にのぞみます。明日は公共サービス基本法案の参議院答弁。
「予算委員会質疑もいい質問をしていますが、若干細かすぎて議論の革新が国民の胸にまで届いていません。」という指摘を受けました。どこかで出番が来れば千載一遇のチャンスを活かしきりたいと思います。
【総務委員会筆頭理事協議】
今後の審議の進め方についてあらかたの合意をまとめました。住民基本台帳法改正案は人権に関する項目の改正が入っています。私たちは住基カードそのものに反対の立場をとってきました。その根本的な問題を別にしても、社会の危機を増大させるような改正には修正で応じなければならないと考えます。与党との話し合いの担当を指名して、さらなる議論を要請しました。
【裁判員制度を問い直す議員連盟役員会】
裁判員制度について議員連盟役員で集まって議論をしました。
党派を超えた知恵の結集は思わぬ果実を生むものだなと実感します。
【第一報】
役員会の直前に、代表辞任意向の一報。その直後に予算委員会の現場から飛び込んできた友人が「与党が動揺している」との報告。
小沢代表は、連休中に様々な状況を勘案して熟慮した結果でしょうが、悔しくてなりません。しかし、ここで試されるのは民主党そのものです。議員一人一人が代表の決断を重く受け止めてどう行動していくか?民主主義自体も試されていますが、民主主義を支え発展させる私たち自身がさらに試されています。
【小沢代表からの電話】
3時40分。小沢代表自身から私の携帯に電話がありました。
代表は自分の決断の真意と感謝を私に述べた後、一致して改革のために政権交代を実現すべく頑張るので、これからも協力をお願いしたいと言いました。「支えてくれてありがとう。」という言葉を聞いたときに、思わず込み上げてくるものがありました。「支えきれずに申し訳ありません。」「総理になってください。」というのが精一杯でした。政権交代を果たして、近い将来に総理として改革の陣頭指揮をとってくださいとの思いを伝えたいと思いました。
代表は、吹っ切れた明るい声で、挙党一致で頑張るために決断をしたことを伝えてくれました。
この決断を活かすことで、戦うモメンタムを取り戻したいと思います。
その後のことについては、頭が真っ白になってしばらく何も考えられないなどということは、私たちには許されません。この世界全体の危機を切り抜けるためには一刻の遅滞も許されるはずがありません。私自身がさらに大胆に行動していく決意を小沢代表の電話で固めました。
【総務省レク】
懸案の事項について説明を受けました。官僚の一人ひとりは頑張っていても、この政府の限界を超えることはできません。政治資金規正法の質問趣意書についても、どのような答えが出てくるのか未だにわかりません。
【ジャーナリストの友人たちと意見交換】
非開示
【総務常任委員会野党理事懇談会】
今後の審議の日程と戦略について私の議員室で話し合いました。
【総務常任委員会理事懇談会】
明日の法案質疑の打ち合わせ。公共サービス基本法答弁者打ち合わせ。今後の審議日程の議論。私が総務省に要請していた質問の回答を求めました。
総務委員会理事懇談会の時間と記者会見が重なりました。
与党の委員長が私たちにも関係することだからと言って、理事懇談会の開会を遅らせて会見を総務委員会理事会の皆で聞きました。
総務省の政治資金規制担当と議論をしました。
法解釈さえまともにできない役所。勝手に役所が解釈を拡大すれば、政治介入もし放題というのでは、民主主義は衰退します。
「国策捜査」の批判は、とても強いと言うのが実感です。情報リテラシーの高い人であればあるほど批判的のようです。巨大マスコミのイメージだけを見ている人であればあるほど、この危機が民主主義と言論の危機という捕らえ方をしないようです。
国家公務員の職権濫用罪を重くして、恣意的な国策捜査に大きなメスを入れたいと思います。
「裏で資金をもらっている人間が逮捕されずに、政治資金をきちんと報告している人間が逮捕されるのはおかしい。法の下の平等というのならば、少なくとも同じ基準で全てを取り締まるべきだ。」
法曹関係者からも意見が相次ぎました。
今後の対応会議や記者レクチャー、取材申し込みで夜遅くになりました。
以下が小沢代表記者会見の全文です。
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平成 21年 5月 11日
挙党一致をより強固にするために
衆議院議員 小沢一郎
来る衆議院総選挙での必勝と、政権交代の実現に向け、挙党一致の態勢をより強固にするために、あえてこの身を擲(なげう)ち、民主党代表の職を辞することを決意致しました。
国民の皆様、支持者の皆様にご心配をおかけして参りましたことをお詫び申し上げるとともに、特に、この3年間、至らぬ私を支えて下さいました同僚議員の方々、党員・サポーターの皆様に、心より御礼を申し上げます。
もとより、今度の総選挙は、国民自身が政権を選択して、自らこの国と国民生活を救う、又とない機会であります。民主党にとっては、悲願の政権交代を実現する最大のチャンスであります。
民主党を中心とする新しい政権をつくり、「国民の生活が第一。」の政治を実現して、日本の経済、社会を根本から立て直すこと。そして、政権交代によって、日本に議会制民主主義を定着させること。その2つが、民主党に課せられた歴史的使命であり、私自身の政治家としての最終目標にほかなりません。
日本のために、また国民にとって、民主党にとって、そして私自身にとっても、何が何でも、ここで勝たなければならないのであります。
それを達成するためには、党内の結束・団結が絶対不可欠の条件であります。党内が乱れていたのでは、総選挙に勝利することはできません。逆に、挙党一致で臨みさえすれば、必ず勝利することができると確信しております。
私が代表の職にとどまることにより、挙党一致の態勢を強固にする上で少しでも差し障りがあるとするならば、それは決して私の本意ではありません。政権交代という大目標を達成するために、自ら身を引くことで、民主党の団結を強め、挙党一致をより強固なものにしたいと判断した次第であります。
正に、身を捨て、必ず勝利する。私の覚悟、私の決断は、その一点にあります。
連休中、熟慮を重ねて、その結論に達し、決断した以上、党内の混乱を回避するためにも、直ちに連休明けの本日、辞意を表明することに致しました。ただし、国民生活への影響を最小限に抑えるために、平成21年度補正予算案の衆議院での審議が終わるのを待ったうえで、速やかに代表選挙を実施していただきたいと思います。
重ねて申し上げます。新代表の下で挙党態勢を確立して総選挙に臨むことが、何よりも重要であります。もちろん、私もその挙党態勢の一員として新代表を支え、総選挙必勝のために最前線で戦い続けたいと思います。
国民の皆様、引き続き民主党をご支持下さいますよう、心よりお願い申し上げます。