2009年05月07日(木)
与える人に
奪われるとおもうとき


自分に自信がなくなって
回りの皆が自分にどんな気持ちをもっているか
わからなくなって
足が止まると
 
ふっと
何もかも奪われるような気持ちになる
 
自分の立つ位置が
わからなくなって
自分が何をしていいのか
わからなくなって
回りを見回しても
寒々としていて

ふっと
全てが奪われるような気持ちになる
足が凍り付いて
言葉も凍り付いて

そんな時に
なが~く
息を吐いて
かじかんでいた体を少し伸ばしたら

詰まっていた息を
解き放って
回りの暖かさが入ってきたら

誰も奪うことなどできないこと
何も奪うものなどないことに
気づいたら

与えることだけ思えばいいよ
与えることを奪うことは
さすがに誰にもできないからね

与えることだけを思えばいいよ
ほら
君の好きな子どもたちに
ほら
君の好きな小さな生き物たちに
ほら
君の好きな人たちに

与えることだけを思えばいいよ

わかるでしょう
誰も奪う人なんかいないことを
何も奪われるものなんかないことを

ふ~と息をはいて
空を眺めたら
雲も風も
たくさんのものを運んでいるよ

めぐる季節が運んでくるものも
出会う人たちが運んでくるものも

感じることができるはずさ


わかるでしょう
誰も奪う人なんかいないことを
何も奪われるものなんかないことを


詰まっていた息を
解き放って
回りの暖かさが入ってきたら

誰も奪うことなどできないこと
何も奪うものなどないことに
気づいたら

与えることだけ思えばいいよ
与えることを奪うことは
さすがに誰にもできないからね

                2009年5月7日作

与える人に



ふ~と
息をはいて
自分の中の暖かさを感じたら

ほら
できるよね
暖かい部分を
触ってごらん

僕たちは生きている
だから与えることができる

死を待つ人の家で
たくさんのものを与えた方の
お顔も
浮かんできただろう

誰も
あの方から
奪うなんて考えないよね
奪えるなんて思ってもみないよね

君も同じだよ
何も奪うものなどありはしない
マザー
あの方は
神様のもとで
神様の恵みを
与え続けた方

ほら
君も同じだよ
神様のもとで
神様の光を
分け与えることが
できる人

誰も奪えはしないし
誰も君を傷つけたりしない
君は
与える人だからね

                2009年5月7日作