2009年05月06日(水)
アーメリア
アーメリア
無惨に捻じ曲げられた鉄骨が
地獄のように空いた穴を埋めている
ここはアーメリア
500人もの子どもたちが
一瞬にして熱で溶けた防空壕
1000度にもおよぶ熱は
むき出しのコンクリートに子どもたちの小さな手の形を残している
罪の酷さと強国の酷さと人の愚かさよ
乳飲み子を抱いたままの母親は
そのまま影として壁に張り付いて
天井には子どもの皮が着いている
ここはアーメリア
湾岸戦争の酷すぎる墓標
強国の「誤爆」で亡くなった子どもたちの遺影が今もなお微笑みかける
子どもを殺された親は悪魔とでも手を結ぶ
テロを生み出しているものの正体をみよ
占領された国の偽の政治家たちは
そんなお涙頂戴でテロが語れるかと嘲笑う
テロと戦えるかと嘲笑う
強国の人が殺されればテロで
アジアの国の子どもが殺されれば、何故お涙頂戴なのだ
罪の重さと強国の驕り、人の愚かさよ
チリチリという
肉の焼ける音
劫火に嘗め尽くされる音
蒸発する人肉と
身もだえする魂が
深い恨みと憎悪の連鎖の中で
さらなる憎悪と敵意をつくるのだ
劣化ウラン弾は今もなお
その毒を十分はらみ
無惨な病をばら撒いている
小児白血病の無惨さよ
小さな手には幾本もの点滴の管
強国の驕りと、人の愚かさよ
お前が何をしているのか
わかっているのか
白い肌の人が殺されればテロで
かの地の子どもたちが巻き込まれても「仕方がない」というのは
悪魔の言い草だ
大量殺戮
大量抹殺
アーメリアは地獄の標
あまりの醜さに
胃酸は腹に穴を開け
あまりの酷さに
脂汗がタラタラと流れ落ちる
吐いても吐いても
吐ききれぬ
人の愚かさよ
悪魔の業を
悔いて辞めぬのか