2009年12月31日(木)
言葉の色
言葉の色


結びつく言葉と切り捨てる言葉


僕たちの言葉は
二つの色を持っている

一つは暖かで僕たちを結びつける色だ
傷ついた心もこの色は癒すことができる
どんな小さなことも包み込んで
聞いてくれる
そうだね
浅い春に咲き始める
桃の色に似ているかもしれない

僕たちは与えることを知り
与える愛は減らず
増える一方であることを知っている

あなたたちは愚かだから知らないという
傲慢の濁った色では
この色は出てこない


もう一つは
毒の色をしている
人を遠ざけ
貶める色だ

そうだね
僕たちの怖れに
エネルギーを注げば
僕たちは
ロボットのように
ボタン一つで
傷つける言葉を出す

誰かから受けた嫌な思いに
怒りで答えれば
その怒りは僕たちも
溶かすことを知っているのだが

社会全体が犯人探しをして
社会全体が誰かに責任を押し付けることでしか
安心できないほど
病んでいると

この色が出てくる

そうだね
浅い春に咲き始める
桃の色に似ているかもしれない

僕たちは与えることを知り
与える愛は減らず
増える一方であることを知っている

僕たちは癒されたいと願っている
僕たちはお互いの温もりを求めている

だから癒されながら変わることが
大切なことも知っている