2010年01月09日(土)
原口一博国会通信2010年9号☆
「希望の国」~アンビバレー・シティ:日印ICT会議
「澄んだ瞳に託したい」
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8日はICTの日印会議をアンビバレー・シティで行いました。
アンビバレー・シティ=ムンバイは往復7時間半。強行軍でした。 ムンバイからの道中で「新卒の若い
人たちも内定がでないで困っていますね。自信を失わせてはいけません。政府が少し力を貸してくれれば、
不況を脱するまでインドの友人たちの企業で預かれると思いますが、どうですか?」と友人。「5000人く
らいは?何とかなるかもしれません。」
「日本の新卒者を自分の企業だけで5千人?」そんなことできるのだろうかと思いました。シマントさん
のアンビバレー・シティに行って思い直しました。
ロイ・シマントさん親子が作ったアンビバレー。大阪市と同じくらいの敷地面積です。2000億円かけ
て自分たちで作った町は、雇用から医療まで全て そろっている「夢の町」でした。サハラ・グループの雇
用だけで100万人。ダイナミズムの桁が違います。ダボスとビバリーヒルズとサンディエゴが混合したよう
な夢の町。幸福のシティと命名。空港さえあります。
アンビバレー・シティでのICT会合は大きな成果を生みました。
その後、ムンバイに帰りインド経済界の会合に。リライアンスなどの有力メンバー。お祖父さんが「マハト
マ・ガンジー」を支えたという方にお会いしました。この方も歴史上の人物でした。 それが国会議員でバジ
ャジ・グループ総帥のラウル・バジャジ氏です。氏と隣り合わせになって様々なお話をさせていただきました。
カワサキとの連携。インドの自由と独立を支えたお祖父さんの話。そしてガンディー。気さくなお人柄と強い
信念。とても親しくお話をさせていただきました。
インドのトップ企業リライアンス。フォーチュンの世界トップ企業にもランクインする企業です。ムケシュ・ア
ンバニ氏とお話をする機会にも恵まれました。ビバウさんはじめ多くの友人たちのご尽力に心から感謝を申し上げ
たいと思います。
ムンバイは、ボリウッドと言ってとても映画が盛んです。俳優さんにお会いしました。多様であること。様々な
価値観に寛容であること。それが発展の秘密のような気がします。
「希望と自信。それがあれば生きていける。」古くからの友人がつぶやきました。「喧騒と矛盾。そうしようも
ないくらいの格差と貧困。しかし、ここには希望がある。」日本は、これまでも未来を拓く人材を輩出してきた国
です。内向きに縮こまるのではなく「出る杭」を大切にしたいと思います。
一人っ子政策で2020年頃から人口が減り始める中国と、人口増加が続くインド。2020年には インドが
世界の人口第一に。CO2削減のためには、インドにどれだけの環境技術を普及させるかが重要です。ICTや次世代エネル
ギーにおける日印協力の合意は大きな意義を持ちます。
今日も引き続き日印の強固な協力関係のために動きます。インド工科大学学長との会談。州首相との会談なども予定
しています。連邦制の国インドは、州の首相が持つ権限も大きく、日印関係を進化させるためにもとっても大切です。
機中泊の後、日本に戻ります。