2009年04月20日(月)
原口一博国会通信2009年33号☆  2009年4月20日

「澄んだ瞳に託したい」
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政治資金問題を巡る政治・検察・報道のあり方に関する第三者委員会
http://www.dai3syaiinkai.com/
【これでは会計責任者のなり手などない】

 政治資金問題を巡る政治・検察・報道のあり方に関する第三者委員会が
立ち上がり関係者に対するヒアリングが続いています。民主党総務ネクス
ト担当である私にも総務省に対するヒアリングについて担当者に出席を取
り計らうようにという要請書が参りました。早速、総務省に対して趣旨を
説明して聞き取りに協力してもらうようにお願いしました。

 法務省は聞き取りの要請について拒否。法律を解釈する所管にないとい
うのがその理由だそうです。総務省は聞き取りに応じたものの、質問に答
えません。「個々具体の事例に即して会計責任者が判断するもの」と繰り
返したそうですが、今回の西松建設の献金とされる問題で検察がおよそ法
令とは違う判断で小沢大代表の公設秘書を逮捕したために、これまでの法
令判断が揺らいでいるから聞いているのに、個々の会計責任者の判断によ
るというのならば、一歩間違えば逮捕されるような会計責任者のなり手な
どないことになってしまします。

民主党    鳩山 由紀夫 幹事長 殿
       原口 一博 ネクスト総務大臣 殿
    細川 律夫ネクスト法務大臣 殿

 この度、私ども、政治資金問題を巡る政治・検察・報道のあり方に関す
る第三者委員会(以下、第三者委員会)より、総務省自治行政局選挙部政
治資金課、法務省刑事局刑事課に対して、それぞれ以下の事項について質
問させて頂きたいと考えております。

つきましては、4月17日金曜日午前に開催される第2回第三者委員会に、各
担当者(それぞれ総務省自治行政局選挙部政治資金課長、法務省刑事局刑
事課長を想定しております)にご出席頂けますよう、宜しくお取り計らい
のほどお願い申し上げます。
 なお、時間につきましては、両担当者とも同日午前10時半から午前11時
半に、ご出席頂くことを想定しております。

総務省自治行政局選挙部政治資金課への質問事項
1.(政治資金)収支報告書上、寄附の内訳への記載が求められる寄
附者の氏名について、資金の拠出者と実際に寄附を行った者とが相違する場
合に、資金の拠出者を記載することが求められているのか。
2.政治資金規正法上、寄附者となることができない政治団体は存在す
るのか。仮に存在するのであれば、どのような政治団体が該当するのか。
3.ある企業・団体が、人員、資金などをすべて負担して政治団体を設
立し、完全に支配している場合、その政治団体が行った寄附については、政治
資金収支報告書には、「寄附者」をどのように記載すればよいのか。
4. 政治資金規正法22条の6に定める「本人の名義以外の名義・・で」、
「匿名で」とは、それぞれどのような行為を言うのか。

法務省への質問事項
1.資金の拠出者と寄附を行った者(自らの名義で金銭の交付、振込等を行っ
た者)とが異なる場合に、寄附を行った者を寄附者として記載すると、政治資
金収支報告書の虚偽記載罪が成立するのか。
2.政治資金規正法22条の6に定める「本人の名義以外の名義・・で」、「匿
名で」とは、それぞれどのようなケースで成立するのか。第三者に資金を供与
して、政治団体、政党支部などにその第三者名義で送金などを行わせた場合、
他人名義の寄附となるのか。
3.最近20年間の政治資金規正法違反の過去の起訴事例(略式請求を含む。)
の公訴事実、量刑(求刑、判決)をすべて示して頂きたい。

以上

政治資金問題を巡る政治・検察・報道のあり方に関する第三者委員会 運営事務局