2009年04月15日(水)
原口一博国会通信2009年35号☆  2009年4月29日

「澄んだ瞳に託したい」
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 「裁判員制度」凍結、見直しにむけた「12の論点」
裁判員制度を問い直す議員連盟(代表 亀井久興国民新党代議士)を開催し
ました。そこで私は以下のような挨拶を行いました。
 
「これまで数次にわたり勉強会を行い、超党派で皆さんと問題意識の共有、
行動の打ち合わせを出せていただいてまいりました。裁判員制度の実施が
5月21日と刻々と近づいていますが、国会での付帯決議についての対応も含
めて様々な不安や問題点が国民の間から噴出しています。司法を市民に開く
という理念とは裏腹に、重大事件に強制的に市民を巻き込み過大な負担を強
いる制度ではないか、裁判を受ける権利等憲法で認められている権利の侵害
となるのではないかという問題点も司法の専門家を始め多くの皆さんから出
されています。ご存知のとおりに憲法99条は憲法の尊重擁護義務を定めてい
ます。私たち国会議員は、この責務を誠実に果たすとともに国民の不安を払
拭していかなければなりません。
 
先日、最高裁判決が出た和歌山カレー毒事件を考えても、物証が乏しい中で
裁判員はどう判断するのでしょうか?3日―5日で終わると法務省は喧伝して
いますが、実際には1年くらいかかるのかもしれません。一般の市民にそんな
に長い裁判員として責務を負わすことができるのか、疑問も出ています。
ここまできた以上、とにかく延期をして必要な修正を行うべきではないでしょ
うか?」

 公明党、共産党の議員を除く各会派から多くの議員が参加して意見を交換し
今後の行動日程を確認しました。各議員の主な発言聞き取りメモは以下のとお
りです。

この制度が進むことによって国民の心が殺伐として、余計に絆が希薄になるの
ではないか。

報道の洪水の中で市民が判断を歪められることを不安に思う声が満ちている。
なぜ、裁判員制度を見直さなければならないのか、理由のところをしっかりと
説明して、輪を広げていきたい。

制度的な欠陥が明らか。この制度を作ってこられた人も折られるので無責任な
ことは言えないが、それにしても重大事件に市民を巻き込むべきなのか?もっ
と行政訴訟など行政をチェックするということに市民が参画できるようにすべ
きではないか。

裁判員制度、あまりに性急しすぎて問題が多すぎると思う。

裁判員制度を生み出した責任。私の回りにも裁判員になりたくないという人が
多く見直すべき。

検察リークでそれを書かなければ次のリークはない。だからマスコミも追従する。
狙われたら誰でも終わり。危険なのは、裁判員制度を進めたものが最高裁でも出
世していると新聞に書かれている。嫌だという人を無理やり裁判員にするという
のは憲法上おかしい。裁判の可視化の問題も大事。特に被疑者よりも将来、参考
人、承認になる人の可視化が大事。

誰もやろうといっていないのに一部の議員だけが押し付けている法律や制度が多
すぎるのではないか。その典型が裁判員制度。

憲法上の問題や運用上の問題点が明らかになった。指摘があったように社会がいっ
そう殺伐となる。具体的な行動に即かかることを期待する。

行政裁判ならいざ知らず、多くの人たちが理解されていないのではないか。自分が
裁判員になると想定していないのではないか。とても危険なことではないか。

裁判への市民の参画というがとても危険ではないか。特に守秘義務。10万円の罰金
などというが、そのような制約をして心を痛める危険もあるのではないか

裁判員制度を進める立場の人 日本の裁判制度は機能していない だから裁判員制
度を入れたといっていた。国民の権利を守るための裁判なのに、こんなに詰まって
いない裁判員制度を導入して迷惑をかけるというのは本末転倒ではないか。
何よりも国民の皆さんに理解されていない。

5年前に議員もよくわかっていなかったということは今の段階で国民もわかってい
なかった。刑事訴訟だけということもわかっていない。早く見直すべき。
外国の真似をした制度。アメリカのシンプソンの裁判 何よりも陪審員が決まら
なかった。黒人か白人か。
大きな事件、地下鉄サリン事件などがおきた場合も誰が裁判員になるのか
凍結をして見直すことが不可欠。

このような仕組みでは冤罪が増加するのではないか 検察・警察のリーク
報道をマスコミが裏も取らずに流すと冤罪は増える。取り調べの可視化が大前提
国会にきて3権分立はない 判事と検事が交流しているのは憲法違反ではないか
「弁護士が検察官と戦うのではなく裁判官と戦っている」との弁も。

この制度自体が国民に理解されていない。5年前に国会議員として賛成している。
反省。5年前についてどれだけ理解していたかというと理解していなかったという
か興味がなかった。これは市民参加・国民参加でいいところだということで議決
をされた。間違いがあるということであれば勇気をもって凍結する。間に合わな
くても不断に見直すということがなければ国民の権利を多く侵害すること。
郵政民営化も反対したが、まだこれは見直せる。しかし、憲法に関して違反すると
いうことを国会が見逃せば大きな取り返しのつかないような責めを負うことになる。

司法がわけがわからなくなっている。政治が決める。決めたから仕方がないという
のではなく、一度おかしなこと(裁判員制度を国会で全会一致で議決)をしたら、
それを糊塗するのではなく反省して改めるべき。

裁判員制度の見直しについて論点がまとめられて施行の延期についての法律もでき
た。
民主主義を健全に発展させるために裁判員制度裁判を現状のまま進めることが発展
につながるのか。国民の皆さんに余計な混乱を起こすだけ。本来、無期とか死刑
とかを国民の皆さんに刑事裁判だけご判断をいただくとうのでいいのか?むしろ
5月1日は水俣病の日だが、行政訴訟、国賠訴訟などに市民の声を入れていくべき
ではないか。立ち止まってもう一度、見直す勇気を持ちたい。なんであなたは賛成
したの?中身を知らなかったのといわれると恥ずかしいが、もう一度勉強したら大
変な問題がわかったのです。行動に繋げていきたいと思う。

私たちは責任(全会一致で議決した)があったわけでその反省をこめて、特に人の
生死に関ることは厳粛なこと。裁判員制度について見直しをするということは責務
だ。
幅広く議論をして世の中に伝えていくとことが大事。5月21日施行ということであ
るが、実際には5月21日以降に発生した案件についてということであれば実際に裁判
が行われるのは7月ころ。だから連休前でなければ終わりということではない。
早急な見直しを!

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