2009年03月14日(土)
原口一博国会通信2009年17号☆

「澄んだ瞳に託したい」
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 ICT投資戦略で経済危機を克服する道筋を創ろう~衆議院総務常任委員会質疑
 
2009年3月13日衆議院総務委員会で質問に立ちました。
前回の委員会質疑では、政府提出の地方財政計画が前年度▲1%で危機的な経済
状況に対応したものになっていなことを指摘しましたが、この日は、予算の重点
的・戦略的配分について問題提起をしました。
 委員会で取り上げたのは、これからの成長分野として最も期待されるICT(情
報通信技術)投資を国家として戦略的に行うための提言でした。GDPが08年10-12
月期でマイナス12.8%と未曾有の危機を迎えています。09年の1-3月期は、マイナ
ス15%という数字も覚悟しなければならないほどの落ち込みです。膨らむ財政赤字。
長期にわたる低金利政策。財政政策も金融政策もこれほどの危機に際しているの
に、採りうる政策の幅が極めて限られています。長期に渡る政権の無策。
それはアリとキリギリスの物語に出てくるように、遊んでばかりいたキリギリス
が厳しい冬を乗り切れないのと似ています。しかし、嘆いていても始まりません。
次なる政権党の責任者としては、自らの政策ビジョンを積極的に提示しなければ
なりません。

委員会ではその第一弾として、「厳しい環境の中で限られた資源を最も投資効率
の高い成長分野に戦略的に投入することこそが日本再生の近道だと。」訴えました。

ICTを中心とした投資のGDP寄与率は約4割にものぼります。投資の地方間格差も少
なく47都道府県のうち、実に35の都道府県においてITC投資の地域GDP寄与率は5割
を超えています。

しかし、日本は情報通信技術もインフラも世界に先駆けて来たにもかかわらず、
利活用で遅れをとっていて、国際的競争力も19位です。これは受け入れられる数
字ではありません。ICTの利活用は、特に電子政府樹立・学校の無線LAN化、レセ
プトの電子化の分野で米国に大きく遅れていて、お隣の韓国にも水をあけられて
います。2000年初頭のE―JAPAN戦略で急激なインフラ整備に取り掛かったものの
近年は総花的で明確な国家戦略さえ見えていないのが現状です。
民主党としてICT投資を中心とした経済浮揚策を積極的に提示し実行に移して参
ります。