2009年02月11日(水)
原口一博国会通信2009年10号☆

「澄んだ瞳に託したい」
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きれいなエネルギー生産に責任を持つ仕組みを!

  政府は、RPS法で義務付けている電力会社への自然エネルギー発電量の
引き上げを検討しているようです。 現行の義務量は、08年度で74.
7億キロワット時で、総発電量の1%未満です。この義務付けをさらに
増やすと言うことで電力会社の反発も予想されています。

 RPS法の義務に従って電力会社は新エネルギーを使って自前で発電する
ほか、太陽光発電設備のある家庭や、風力発電設備を持つ他の電力会社や
企業から買うなどして義務を達 成しています。

 14年度の見通しも1.63%に過ぎません。RPS法そのものが、古
い枠組みの中でできた「欠陥法」でこれでは、新エ ネルギーの導入は加
速しません。

 自らが使うエネルギーの生産に責任をもてる仕組みを創ることがとても
大事です。ドイツでは、電力会社の買い取り価格を長期にわたり高い水準
で固定した結果、新エネルギーの導入が急激に増えました。
 この制度は電力会社が家庭などが発電するきれいなエネルギーを一定の
価格で買い取ることを中心とするわけですから、太陽光発電設置率日本一
の佐賀にも最も有利な制度とも言えます。

 私は自著「平和」の中でもドイツのアーヘン・モデル(FIT固定価格買取
制度)を紹介しています。 http://alenjp.org/sh/ahen/nso.htm
 もちろん、これも 電力会社や消費者の負担が発生します。しかし、それ
は本来かかる社会的な費用なのです。2兆円の定額給付金を配るよりも、
自らが生産するエネルギーに責任を持つ仕組みにお金を使うほうがはるかに
生産的です。
 仕組みを変え、きれいな環境・住みやすい環境をつくるのに、負担費用な
しでというわけにはいきません。気候変動は激しくなり、地球環境は悪化し
ています。このまま放置していれば、環境や自身の健康、未来に付けが回
るだけです。いずれ誰 かが負担しなければならないのですから、被害が出
るよりも先に公平で公正 な負担の仕組みを作って自然エネルギーなど国民
が望むものへと転換すべ きです。

 「市民の、市民による、市民の為の共同発電所」設置プロジェクト
http://trust.watsystems.net/ploject.html
http://trust.watsystems.net/panhu2.html(詳しい説明)


 社会全体できれいなエネルギー生産により高い価値をつけていくことが必
要です。緑の分権改革を進める上で大事なことは、私たち自身がきれいなエ
ネルギー供給者になることです。大規模発電、大規模エネルギー生産をなく
すことはできません。しかし、一人がきれいな2kwのエネルギー生産をす
る権利を保障される仕組みをつくれば、お金の流れも変わります。大きな資
本が、一箇所に富を集中する仕組み、地域から富を簒奪する仕組みとも決別
することができます。

 「集中ではなく、分散。」
「汚いエネルギーの消費者になるのではなくきれいなエネルギーを責任をも
って生産する供給主体となる。」
 新しい時代を拓く鍵となる考え方だと思います。