予算委員会

平成14年1月28日(月曜日)

○予算委員長 質疑の申し出がありますので、順次これを許します。原口一博君。

○原口委員 民主党の原口一博でございます。
 関係大臣に、数点にわたり、事実そして基本的なスタンスをお伺いしたいと思います。
 まず、外務省問題についてでございますが、委員長、お許しをいただいて、委員に資料を配付させていただきたいと思いますが、よろしゅうございますか。

○予算委員長 どうぞ。

○原口委員 この一ページ目をごらんいただきたいと思います。
 会計検査院から報告のあった、いわゆる官房機密費、官房報償費の流れでございます。そして、総理外国訪問に係る経費の内訳、そして、松尾事件会計検査院報告、これは、私が長い報告の中から抜き出したものでございます。
 そこで、官房長官に基本的な御認識を伺いたいと思いますが、報償費に関するこの会計検査院の報告を見ると、内閣官房と外務省で事務と経費の分担が明確になっていないという指摘がございます。また、なぜ松尾室長がこの事務を所掌するようになったか、そのことも明確ではない。そして、特にこのお金は、一の資料にございますこの上の絵の一の一、内閣官房長官に直接渡されるお金から出されていたということが会計検査院の指摘によって明確になっておるわけでございます。
 これまで、本委員会でも、外務省から上納はなかったという答弁を官房長官そして外務大臣はなさってきましたが、それと矛盾しているんじゃないか。足りない分は、ここにしっかり書いてあるように、外務省の報償費等で補てんしていたのではないか。基本的な認識を伺いたいと思います。

○内閣官房長官 ただいま御指摘の点につきましては、会計検査院の報告に、内閣官房と外務省で事務と経費の分担が明確になっていない、この指摘についてであろうかと存じますけれども、これは、これまで総理の外国訪問に際しましては、現地で必要となる自動車や会場借り上げ等に関する契約などの事務は、外務省が通常の外交政策を遂行していく、こういう上で必要となるものも含め、実質的に外務省が一括して行うということになっておりました。
 その費用分担については、個々の使用目的に応じ内閣官房と外務省が分担を行ってきたということでございまして、その範囲の取り決めが明確でないということはございました。また、支払いに関して内閣官房から外務省に対して正式な会計手続がとられていなかったということを指しているものと認識をいたしております。
 そういう御指摘というか、そういう明確でない点がございましたので、内閣官房においては、既に平成十三年度から、現地で必要となる自動車の借料等の庁費の支払いというものは外務省に支出委任を行い、会計責任の明確化を図るなどの改善処置を講じております。
 さらに、平成十四年度におきましては、総理の外国訪問に必要な経費のうち、内閣官房の職員の宿泊などに要するいわゆるホテル代、そういう経費以外は外務省において予算措置を講ずることといたしておりまして、内閣官房と外務省との間における事務分担、そして経費の分担の一層の明確化を図っております。
 また……(原口委員「聞いてないです」と呼ぶ)そういうことでやっておるところでございます。

○原口委員 前回もこの質疑でお願いをしましたが、聞いたことだけお答えをいただきたいんです、限られた時間でございますので。
 私は、過去にこういう所掌がはっきりしていないということは、どこからどこまでが外務省のお金で、どこからどこまでが内閣官房のお金かわからない。とにかく内閣官房で一括して払っていたということであったら、これは実質的に上納じゃないですか。違うんですか。違うんだったら、どう違うというふうに教えてくださいということを聞いているんです。どうぞ。

○内閣官房長官 これは、そういうように経費が入り組んでいたということがあったわけですね。これを上納と言うかどうか、私どもは上納というふうに言っていない。要するに、経費の明細が、項目によって向こうで負担してもらうとかいうようなことがあった。そういうような事実があったということは確かでありまして、それは、現在と申しますか、十三年度から明確にして疑いのないようにするというように改めておるところでございます。

○原口委員 何を上納とするか、この定義を聞いているんではありません。実際に外務省機密費が内閣官房から払われるその経費の中に入っていたということは、今もお認めになったとおりでございます。
 この資料二をごらんになってください。二十五ページに、外務省の松尾元室長の事件に関して「松尾元室長が関与したと思われる総理外国訪問の全てについて損害額を確認し債権保全措置を講ずるまでには至っていない。」と書いてあるんです。どういうことですか。国民の税金をたくさん使って、そして、これは官房報償費だけじゃなくて、外務省報償費についてもどれほど指摘されていますか。こういう体質を変えるために田中大臣は出てきたんじゃありませんか。
 私は、委員長にお願いをしたいんですが、二十五日の政府委員の答弁はとても容認できるようなものではない。同じ質問を何回も繰り返して、そして約一時間を浪費した。このことについては、委員長からしっかり、質問したことに答えるように、そして誠意を持って国民に対する説明責任を果たすように御注意をいただきたい、このように思うんですが、いかがでございましょうか。

○予算委員長 そのとおりでありますので、しっかりと政府委員、答弁してください。

○原口委員 機密費の問題、報償費の問題は何も終わっていないということを指摘し、今回の問題に移りたいというふうに思います。
 NGOの参加拒否問題についてでございます。
 まず、事実関係だけを伺います。幾つのNGOから参加申請があり、外務省は幾つについて断ったのか。それは、いつ、だれが、そしてどんな理由で断ったのか、お尋ねを申し上げます。

○外務省中東アフリカ局長 お答え申し上げます。
 今回の会合には、多くのNGOから参加の希望が寄せられておりました。約二十五の団体から希望が寄せられたというふうに記憶しております。こういう状況の中で、今回の会合への参加NGOは、アフガニスタンのNGOを中心にしてやろうという共同議長国間の合意もございましたので、我が国を含め、国際NGOの参加は、現地での活動を十分に行っているかどうかといったような基準に基づいて絞らざるを得なかったわけでございます。
 そしてその結果、最終的には、日本側、二十日でございましたが、二十日の会議に参加していただいた方々は十二団体であったということでございます。
 この決定は、外務省の中で検討いたしまして決定したということでございます。

○原口委員 現地での活動を行っているかどうかというのが、これの、呼ぶか呼ばないかのメルクマールだったということですね。
 資料をごらんになってください。資料五、これは今回問題になっておりますピースウィンズ・ジャパンのホームページからとらさせていただいたものでございます。私も、民主党の市民政策議員懇談会の事務局長として縁の深いNGOでございます。ジャパン・プラットホームとともに、このピースウィンズ・ジャパンというのは大変現地に即した活動をされています。
 今の答弁、おかしいんじゃないですか。

○外務省中東アフリカ局長 お答え申し上げます。
 先ほど申し上げましたように、アフガニスタンで活動を行っているかどうかといった点を勘案して決定したわけでありますが、先ほど先生御指摘のピースウィンズ・ジャパンは、アフガニスタンで活動を行っておられることは十分私どもも承知しているところでありますが、いろいろな経緯によりまして信頼関係を損なうような事態があったということがございましたので、そのことを踏まえまして検討した結果、不参加という決定をしたということでございます。

○原口委員 最初からそう言えばいいじゃないですか。現地での活動を行っているかどうか。ここの五に書いてありますように、越冬用のテントを配布、本当に日本のNGOの中でも草分け的で、大変大きな活動をやっている、こういうところです。
 それでは、外務大臣にお尋ねします。
 私たちは、予算委員会で外務大臣が御答弁をされた、そしてある政治家の名前があったんではないか、それは事実だということを何回もおっしゃった。そして、その中で、まだこの委員会審議が始まるか始まらないかのうちに事務次官が記者会見をし、そして自分が言ってもいないようなことを大臣が予算委員会で言うのはまるでカミュの世界だ、カミュって、多分フランスのカミュのことだと思いますが、不条理の世界である、こんなことを言うわけです。
 こんな不条理のことを私たちが許すわけにはいかないんです。外務大臣が違うことをおっしゃっているのか、それとも野上事務次官が違ったことを言っているのか、その辺、大臣、基本的な御認識をまずお伺いしておきたいと思います。

○外務大臣 お答え申し上げます。
 私が先日の予算委員会で申し上げていることに、何ら間違いはございません。

○原口委員 先日の予算委員会、もう一回それをここで事実として再現をしておきたいと思います。
 田中大臣はこういうふうに、一月二十四日の予算委員会の質疑の中で我が党の菅幹事長の質問に対して、菅さんが何回も、「そうした名前があったというのは、もうちょっとはっきりさせていただきますが、鈴木宗男さんといった名前があったということを言われたわけですね。」という質問をしています。これに対して大臣は、「その日も電話でもおっしゃっていましたし、また、けさの予算委員会の前のときも具体的に名前をおっしゃって認めておられました。事務次官が言っておりました。」こういうふうにお答えになっています。
 これは、鈴木宗男さんという名前を事務次官が言っていたということで認識してよろしいですか。

○外務大臣 結構でございます。

○原口委員 鈴木宗男さんが――鈴木宗男さんと言っていいのかな、鈴木宗男代議士が、「けさの予算委員会の前のとき」に、そのお名前が事務次官の口から出たということを今はっきり確認させていただきました。
 さて、並行して事実についてお尋ねをしたいと思います。
 私も、ピースウィンズ・ジャパンに直接電話を入れて事実を確認してみました。十九日午後四時ちょっと前に、その鈴木宗男さんが怒っている、朝日の「ひと」欄に、お上の言うことは信用できないと紹介されたことを指して、先ほど局長がおっしゃった信頼関係を損なうというのはこのことではないかと思いますが、謝りの電話を入れてほしいということが外務省の方からあったということでございますが、朝日の「ひと」欄、何て書いてあったのか、これも資料で御提示をしています。四ページ。
 これだけの記事をもとにNGOに圧力をかけたり、あるいは、さまざまなことが行われる。小泉内閣は何を目的にしているのですか。これまで先送りをし、族議員という体質が公益を私物化してきた、これを壊すために改革者として期待を受けているのじゃないのですか。外交は、憲法七十三条を持ち出すまでもなく、内閣の専権事項です。この内閣の専権事項に、議員が口を突っ込めば変わるのですか。
 そこで、事実を伺いたい。十九日午後四時ちょっと前に、この電話はだれが入れたのか、そして、これは事実なのか、なぜなのか。局長にお伺いしたいというふうに思っています。

○外務省中東アフリカ局長 お答え申し上げます。
 大西代表との電話の内容を逐一、一言一句正確に記憶しているわけではございませんが、私自身が、十九日の午後、大西さんに電話をいたしました。十九日の夕方十八時からNGOの登録の時間が始まることになっておりましたので、非常に事態が迫っておりまして、何とか事態を打開したいということもございまして電話をしたわけでございます。その際、私自身から、朝日新聞の記事につきまして、外務省自身として、記事の内容は遺憾である、問題であるという趣旨を伝えたと記憶をしております。
 それからまた、昨年来、ジャパン・プラットフォームの活動をめぐりましてさまざまな意見が表明されていたことも念頭にございまして、今回の朝日の記事についても、自民党の対外経済協力特別委員会の委員長でおられます鈴木先生に何らかの説明をした方がいいのではないかというふうに思いまして、この点を大西さんの方に伝えたと記憶をしております。
 以上でございます。

○原口委員 あなたがお電話をされたということがここでわかりました。
 この四の、この記事のどこが問題なのか。外務大臣、私は、やはり公益を自分たちが代表するという考え方はもうやめた方がいいと思うんですよ。NPOやさまざまな国民の皆さんが支えているのです。
 さあ、この四のどこが問題なんですか。どうぞ。

○外務省中東アフリカ局長 お答え申し上げます。
 私ども、現場で仕事をしておりまして、この記事を読みまして、まず最初のところとか、それから最後のところとか、それから最後の下にございます「お上の言うことはあまり信用しない」というようなことにつきましては、私どもも非常に失望をしたわけでございます。また、以前、一月の上旬にほかの新聞等にも、同じような内容ではございますが、出ていたということがございます。

○原口委員 私は、今恐ろしい答弁をされたのだと思います。だれでも自由に自分の意見を言い、そして、それが政治的であろうがなかろうが、あるいは体制を批判しようが批判すまいが、自由であるはずじゃないですか。
 あなたは、鈴木宗男さんが怒っているということを言われたと証言をいただいていますが、鈴木さんは同じことを怒っていたんですか。そして、鈴木宗男議員の方から電話があったんですか。それともあなたの方が、こうやって自分たちに逆らうNGOは参加をさせないでおきましょうか、そういうふうにおっしゃったんですか。違うでしょう。鈴木宗男さんが怒っている、謝りを入れさせろ、こういうふうにおっしゃったんじゃないんですか。違いますか。

○外務省中東アフリカ局長 お答え申し上げます。
 これに関しまして、私の方に鈴木先生から電話があったわけではございません。それから、大西さんに私が電話した際に、鈴木議員が怒っているというようなことを言われておりますが、私の電話の内容、先ほど申し上げましたように、恐縮でございますが、一言一句記憶しているわけではございませんが、そのように述べたとは記憶しておりません。
 ただ、この記事を見まして、私ども外務省の者が、言葉は適当でないかもしれませんが、怒っているというような趣旨のことを述べたことはあるかと思っております。

○原口委員 私は、今みたいな答弁を続けられるとなかなか質問しにくいなというふうに思います。外務省が怒っている。これ自体だって大問題ですよ。皆さん、公務員の規範をお読みになったことがあると思います。中立でしょう。
 今の答弁、もう一回繰り返してください。私には到底理解できない。

○外務省中東アフリカ局長 お答え申し上げます。
 今の言葉が不適切であったかと思いますが、私どもは、NGOの方々と一緒にやっていこうということでやっておりましたので、あの記事を見まして、そういう信頼といいますか、裏切られたといいますか、そういう感じを持ったということでございます。

○原口委員 本当に傲慢と不遜の答弁だというふうに思います。
 中東二課長に伺います。
 その後、あなたは高輪プリンスに飛んでいかれて、出ることをやめることはできないかということを、登録を始めていたこの代表に言われています。政府に批判的で非協調的だから政府の主催する会議に出すわけにはいかない、こういうことをおっしゃいましたか。

○外務省中東アフリカ局中東第二課長 お答えいたします。
 当日、六時半ごろ大西氏が登録にいらっしゃったということは聞きましたので、七時に登録場所に参りまして、同大西氏に対して、今回の参加を辞退してもらえないかということを私の方から申し上げました。
 理由としては、これまでいろいろと話をしてきたんですけれども、今回の十八日の記事というものがあって、外務省としては、非常に、一緒にやっていこうとしている部分について信頼を裏切られたというふうに感じている、そういう意味で今回は辞退していただきたい、そういうふうに訴えました。

○原口委員 公の、国民の税を使い、そして世界じゅうの国民がアフガニスタン復興にかけるこの思いを結ぼうというときに、あなた方はそういうことをやっていたという事実がはっきりしたわけであります。
 政府に批判的で非協調的だから政府の主催する会議に出すわけにはいかない、おっしゃったでしょう。違いますか。

○外務省中東アフリカ局中東第二課長 お答えいたします。
 私が具体的にそういう言葉を言ったかどうかということについてきちんと覚えているわけではございませんけれども、今言ったようなお話をしたと思います。

○原口委員 今言ったようなというのは、私が言ったようなということですか。

○外務省中東アフリカ局中東第二課長 お答えいたします。
 訂正させていただきます。今先生がおっしゃったような言葉を使ったと思います。

○原口委員 外務大臣に伺います。
 あなたの外務省はどうなっているんですか。私はこの委員会に野上事務次官も来ていただくようにということで要求をしております。なぜか。それは、野上事務次官が、あなたがこの委員会で答弁をされたことと全く違うことを、国会では説明もせずに、記者会見をしているということなんです。
 このことについてどうお思いになるのか、お伺いをいたします。

○外務大臣 全く言語道断だと思っております。

○原口委員 言語道断とまで、強いお言葉でございます。
 私は、こういう状況の中で大臣と事務方のトップとが全く違ったことを言っている。そして、それを責任者である大臣は言語道断である、このように言われています。
 私は、まず、ここまで言われるんであれば、本委員会に野上事務次官をお招きして真偽を確かめるべきだ、このように思いますが、委員長の確約をお願い申し上げたいと思います。

○予算委員長 理事会でよく相談をいたします。(発言する者あり)
 原口委員にお願いを申し上げます。答弁はかなりはっきりしておりますから、それを踏まえて、今の外務事務次官の件については理事会で相談をすると申し上げておりますから、それを踏まえて質問を続行してください。(発言する者あり)
 それでは、原口委員の御要請に申し上げますが、与党の理事も誠意を持って御相談すると言っておりますから、それを踏まえて質問を続けてください。

○原口委員 誠意を持って対応するということでございますが、ここは少し詰めておきたい。
 と申しますのは、内閣の中が一致していないんですよ。政府全体の、一体何を考えているのかがよくわからない。官房長官はこの間、外務大臣の方が勘違いしているんじゃないか、そして我が党の議員の質問に、それを私に聞くのは筋違いじゃないか。ここは、そちらの方が筋違いだと強く言っておきます。
 今の言語道断であるという外務大臣の答弁、これでよろしいですか、官房長官。

○内閣官房長官 ちょっと私、外務大臣が今発言された言葉がどうかと言われてもちょっと困るんですけれども、まあ、言われたんだから、そのとおりだと思います。

○原口委員 ふざけて答弁しないでほしいんですよ。私に言われてもって、だって、内閣全体をあなたが所掌するんでしょう。まとめ上げるんでしょう。
 私は、事務次官をしっかりと呼んで、そして真偽について白黒させなきゃいけない。何回も言いますけれども、私たちが外交を担当していないんですよ。あなた方が担当しているんですよ。その大事な国際会議の中で、大臣と事務方のトップとが違う。こんなのでどうやって審議できるんですか。皆さんはどういう見解をお持ちなんですか。その基本的なスタンスがわからない。
 私は、言った言わないとか、そんな話をここでやっているんじゃないんです。事実を詰めていくといかに醜いものが出てきたのか、今答弁の中で明らかじゃないですか。官房長官、あなたとしての考え方、こういう状況が外務省で起こっている、外務事務次官と外務大臣の間で意見が食い違っている、このことを内閣を総括するお立場としてどのように責任をお感じになり、そして、言語道断とまで今、田中大臣がおっしゃるからには、しかるべき措置をとられるべきだ、このように思うんですが、いかがでしょうか。

○内閣官房長官 外務省のことでございますので、外務大臣が統率されていらっしゃるんだから、外務大臣がリーダーシップを発揮されて内部調整をされる、そうあるべきだと思います。
 私も、今回のことにつきましては新聞報道で初めて知ってびっくりした、一面トップだったと思いますのでね。せっかく、アフガニスタンの支援会議が順調に、極めて順調に、日本の存在感を久しぶりに発揮できるいい機会だ、それがうまくいっているんだということを喜んでいたところにこういうことが起こったわけでございますので、非常に残念に思い、その事実関係も直ちに聞きました。そしてその結果、その後で、この問題は当該NGOを参加させるということで決着したということを聞きまして、ああ、それはよかった、こんなふうに思っているわけであります。
 ですから、今後、外務省の中でしっかりとこの辺のことについて調整をして、その上で、NGOももちろんそうでありますけれども、外交政策全般にわたりしっかりと対応していただきたい、このように思っているところです。

○原口委員 外務省の問題だから外務省に任せておけばいい、これはあなたと総理の態度はよく似ていますよ。私はこういうこと自体が――憲法七十三条に何と書いてありますか。「内閣は、他の一般行政事務の外、左の事務を行ふ。」「外交関係を処理すること。」二です。全体としてやらなきゃいけないんですよ。それが崩れているんです。しかも、あなたはおとといの、先週の質問のときに、勘違いと。全然違う答弁をされていたじゃないですか。
 外務大臣、私は、今までのような、予算やあるいは法律といったことを、口ききをし曲げる、そして権力を使って、草の根無償援助のようなものまで一部の国会議員が口を出している、こういう疑いまで出たわけです。このことについてどのようにお考えになるのか、基本的な認識をまずお伺いしたいと思います。

○外務大臣 前回の予算委員会の席でも申し上げたかというふうに思いますし、また二十四日でございましたか、菅直人先生の質問がありまして、それに対する準備の勉強会を政府委員室で早朝からいたしました。そのときの話が言った言わないになっているわけでございますが、そのときにも私は、事務次官、それから重家局長等もおりましたけれども、まあ事務次官は後から入ってこられたわけですけれども、ほかの関係者の前で、とにかく基本的なことは、どこの省庁でもそうかもしれませんけれども、外部の方から意見とかアドバイス等があるかもしれない、しかし大局を決して見誤ってはいけないのだ、殊にこの復興会議については世界じゅうが、日本政府ももちろんですけれども、それぞれの国家、国際機関及びNGOが有機的にお互いに三位一体となって連携することによってアフガン復興ができるのであるから、そこのところは絶対に忘れてはいけないし、ねじ曲げてはけしからぬ、そんなことがないようにということは申し上げてございますので、それはもう私の基本的な考え方であります。

○原口委員 今の認識と私も同じであります。しかし、その中で、今のような外務省の状況であれば、言語道断なことをした人たちをあなたがどのような処分をし、そしてどのように外務省を改革されるのか、そのことまで伺わなければいけない。
 それともう一つは、総理についても、あなたに任せます、そんな態度でいいんでしょうか。私は、高い支持率の中で少し鼻が高くなっていらっしゃるんじゃないか。だれが、何を総理に期待して改革を託しているのか。一生懸命やっているその大臣に、あなたのところでやってくれ、女性が泣かれたら困るもんな、こんな話じゃないはずです。
 大臣、野上事務次官初め今御答弁がお二人、ありました。こういう方についてどのように対処をされるんですか。明確な答弁を求めます。

○外務大臣 世間の総理に対する態度とか御発言についてのことは、もう世間の皆様の御判断にお任せするのであって、私は小泉内閣の閣僚を拝命いたしておりますので、私が一番念じておりますことは、自分の政策課題に一日も早く専念できるようにしたい。そして、今までにも最善のことをしてまいりました。そのことが速やかに遂行できるような環境にしてほしいというふうに思っております。
 それから、内部のことにつきましては、やはり残念ながら局長以上、特に次官の人事につきましては、皆さんも御存じのとおり、官邸マターになっておりまして、六月の人事で大変もめたことも御存じであるというふうに思いますので、今後、やはりこうしたことも、実態は、私が外務省を所掌させていただいております限り、実態を一番やはりこの九カ月間の中でもって把握しているつもりでございますので、閣内でも官房長官初め御関心を持っていただき、御指導していただくのも大変ありがたいんでございますけれども、そのことによって大局が間違うこともあるといけませんので、御指導は賜りたく存じますけれども、私が責任を持って人事をやりますときには、ぜひ御協力を総理大臣からも官房長官からもいただきたく、心からこいねがうところでございます。

○原口委員 答弁されるたびに私も非常にびっくりするんですが、外務省の事務次官の人事が官邸マターになっている。英語がよくわからないんですが、官邸マターというのはどういうことですか。

○外務大臣 もちろん幹部の人事は大臣の専権事項でありますけれども、やはり局長以上につきましては、殊に外務省が慣例なのかどうかは私は前任者にでも聞かなきゃわかりませんけれども、やはり官邸でちゃんとチェックをなさっているというのが実態でございます。

○原口委員 官房長官、これは事実ですか。

○内閣官房長官 人事権者は各省大臣でございます。そこから上がってきます幹部人事については、内閣官房に人事検討会議というものがございます。特に問題なければそのとおり了承するというようなことになっておりますけれども、時によってはこのことについて意見を申し上げる、各省に、大臣に意見を申し上げる、そういうようなことはございます。

○原口委員 具体的な、個別名を出すと非常に厳しいのであれなんだけれども、では、この事務次官の人事は、外務大臣、御意向に沿った人事だったんですか、それとも今おっしゃる官邸マターだったんですか。
 そしてもう一点。
 言語道断だとまで言われるんであれば、あなたがこの事務次官に命令をし、国会に行ってしっかりと説明をすべきだとアドバイスなり命をされるべきじゃないかと思うんですが、二点についてお伺いします。

○外務大臣 要は、組織の長は大臣でございます。どこの役所もそうです。したがいまして、その所掌をする政策課題に専念をして実を上げるということに協力をするようなスタッフ、そうした人材を求めていくのは当然であると思いますし、余りトラブルが多いということは好ましくございません。

○原口委員 二つ質問をした私が悪かったのかもわからない。
 一つは、まず、今回の事務次官人事というのは、いわゆる官邸マターであって、あなたの意に沿う人事であったのか。イエスかノーか。
 もう一つは、言語道断とまで言うからには、しっかりこの国会で説明してきなさいと。私たち予算の委員会の中で出たこの問題でございます。それをしっかり予算委員会に行って説明責任を果たせ、こういうことをおっしゃるお気持ちがありますか。
 この二点についてお伺いします。

○外務大臣 意に沿うかどうかということにつきましては、これはもう先ほど官房長官もおっしゃったような暗黙のルールがございますので、私からお答えを今申し上げることはできません。
 それから、二点目につきましては、先ほどの繰り返しになって恐縮でございますけれども、やはり職を遂行するに当たって本当に胸襟を開いてお互いに率直に意見を言い合えて、いない留守にいたずらをしたり変わったことをやったりしないように、しっかりと外務大臣の顔を見て、そして内閣全体の方針に沿うような活動をしてくれる人を私は今後求めていきたいというふうに思いますし、総理大臣のお考えも同じであるというふうに思います。

○原口委員 国会に対する説明責任を果たせとおっしゃるかおっしゃらないか、これを聞いているんです。

○外務大臣 理事会での決定というものがございますから、それを尊重することになると思います。

○原口委員 大臣は、御自身の責任を全く痛感されていないんじゃないですか。事務方がこういうひどいという、今のような答弁をすることも、これも問題ですよ。しかし、あなたには外務省を統括し管理する責任があるんですから。そして、あなた御自身が言語道断とまでおっしゃったんじゃないですか。理事会のことは理事会で決めますよ。私たちは呼んでくれと。今も委員長並びに藤井筆頭が、誠意を持って対応する、こうおっしゃったわけだから、ここはもう結論が出ているんです。
 問題はあなたの方なんです。あなたの方がどうされるかということを聞いているんです。政府の方がどうするかということを聞いているんです。

○外務大臣 これは、繰り返しますが、理事会マターでございますが、今回の件につきましては、私はきょう早くに小町官房長に電話をいたしまして、理事会でお声がかかった場合には、逃げたりしないで、必ず事務次官が出ていって話をするようにということは申してございます。しかし、これは理事会マターでございます。

○原口委員 最初からそういうふうにおっしゃっていただければ済む話なんです。
 さて、時間が随分たってきました。私は、総理が御出席の中でもう一回この問題について質問をいたしますが、政府参考人のお二人にまたお伺いしたい。
 鈴木議員から電話があったということは一体どういうことなのか。そして、その内容については何だったのか。このことについて、局長、御答弁をいただきたいと思います。十九日に鈴木議員から電話があった、それは違うんだ、そうではなくて、いつの時点で、そして何を怒るようなことをおっしゃっていたのか、事実についてお伺いいたします。

○外務省中東アフリカ局長 お答え申し上げます。
 鈴木先生から私どもの方に、NGOにつきまして全般的な意見や照会を言ってこられたことはございますけれども、今般の会議の参加、不参加という、そのことにつきまして具体的に言ってこられたことは一切ございません。そういう意味で、先生から参加問題について圧力があった、かかったということもございません。
 いずれにしましても、私ども、いろいろ機会をつくりまして、与野党の先生方にもいろいろな御説明等をさせていただいておるところでございまして、そういうことは通常のこととしてやっておるわけでございます。
 そういう中で、今月の前半だったと思いますが、アフガニスタンの復興支援会議につきまして、関係の先生方に御説明させていただく中で、これは私自身も参りましたけれども、鈴木先生にも説明をさせていただいた、こういうことでございます。

○原口委員 本当に、正しいことをおっしゃってください。今の一つとってみても、さっきの外務大臣の御答弁とあなたの答弁と違うじゃないですか。「予算委員会の前のときも具体的に名前をおっしゃって認めておられました。」と。
 参加、不参加ということで電話があったんじゃないですか。違うんですか。

○外務省中東アフリカ局長 お答え申し上げます。
 先生の方から参加、不参加について御連絡があったということはございません。先ほど申し上げましたように、全般的なお話の中で、アフガニスタンの治安状況とかNGOの治安確保が大事だ、そういう話はあったと申し上げた次第でございます。

○原口委員 大臣、あなたがさっき三十分ぐらい前におっしゃったことと違いますよ。大臣の答弁を求めます。
 鈴木議員が具体的にこういうことをおっしゃった、どちらから電話をかけたかというのは、それはまた別ですよ。あなたの方からかけておっしゃったのか、それはわかりません。こちらから不参加にしておきましょうかとか、あなたが持ちかけたのかもわからぬ。それはわからぬ。しかし、大臣がさっきおっしゃった答弁とあなたの答弁とは明確に事実が違う。
 大臣、どうぞ。鈴木議員は、このNGOの参加、不参加問題について、しっかりとおっしゃっていたわけですよね。三十分前にそういう答弁をされていますが、田中大臣に明確な答弁をお願い申し上げます。

○外務大臣 私は基本的に、言った言わないについてここで議論をすることは本当にどうかというふうに思っておりますけれども、ですけれども、私がこれから申し上げることがございます。
 それは、一月二十一日だと思いますけれども、ちょっと簡単に早口で申し上げさせていただきますけれども。
 一月二十日の夜、パウエル長官とお会いをして、レセプションで私がスピーチをした帰りがけに、メディアから、一部のNGOを排除するという情報があるけれども知っているかと言われました。私も秘書官もびっくり仰天して、知らないと言いました。私は夜じゅう気になっておりまして、翌日は極めて忙しいスケジュールで、七時二十分に家を出てから、夕方の、九時近くまでだあっと会議が入っておりました。ですが、翌日二十一日の朝八時十五分に、重家局長に私は電話しておりまして、そのときに走り書きをしたメモがここにございます。
 それは、臨時閣議があったので朝早かったんですけれども、官邸から高輪プリンスへ行く車の中から電話をいたしまして、そういう話があったというのをきのうの夜マスコミから聞いたのだけれども、これは本当かと聞きましたらば、もうこれは大臣、そのときに名前を出されまして、いろいろないきさつがある、そしてこれは事実だと。何でそんなことしたのか、なぜ私に言わなかったのか、どういうことかと言ったときに、具体名が出ました。
 それから、その後で、私はもうびっくり仰天したんですが、その後、ずっと会議をやっておりまして、これはパウエル長官と総理が会談なさるときに、私と塩川大臣が陪席をしたわけですが、その寸前に、私、忙しい時間を縫ってかけたんです。このことがもう私は本当に頭から離れませんで、大問題になると思いました。
 そして、次は、今度は十一時十五分に、これは高輪プリンスのホテル内で――そのとき私、重家さんにも言ったんです、野上さんもこの話を知っているのかと八時十五分に言ったら、もちろんだと。野上次官ももちろん承知している上からの全部の話であるということを聞きましたので、野上さんに言ってすぐ出席してもらいなさい、これを言ってくださいということを私は言ったのです。
 ところが、返事もありませんで、十一時十五分に私、ホテル内から電話をいたしまして、もうきょうは時間がたって、きのうは終わってしまったから、二十日の日は、したがってあすは必ず出席してもらいなさい、そう言いました。そうしたらば、野上さんは非常に不機嫌になりまして、鈴木さんは難しい人だ、それから前からの経緯もある、鈴木さんの言うことを聞かないというわけにいかないので、これは絶対に出席させられないということを言ってありますと。
 そこで私は、あなたはそんなことを言うんだったらば、この今回の会議の趣旨、すなわち国家と国際機関とそれからNGOが有機的に働いて、お互いにこの復興にかかわっていくという本分と違う、それから、私たちも今そのために日本で会を主催してここまでやっているのに、それはもう根本から外れることだということを申しました。それで私は、どうしてもそれはできないというふうに野上次官が電話で言い張ったので、私は、職を賭してあなたはそのように反対をするんですかと申しましたらば、職を賭してというのはだれが言っているんだと、すごい怒声といいますか強い調子で言われまして、私は、私ですと言いました。
 そういうことがありまして、後は天皇陛下が御臨席の開会式もあったりいたしましたけれども、その後いろいろございましたけれども、私は幹部たちとも接触をしながら話をしましたけれども、全員、局長やら幹部たち、ほとんどの方たちは知っている事実でございました。

○予算委員長 原口一博君。(発言する者あり)
 原口委員に申し上げます。
 ただいまの外務大臣の答弁を伺いますと、関係者のしっかりしたお話を伺う必要があると委員長としては考えますので、善処をいたします。
 では、質問を続けてください。(発言する者あり)
 原口委員、質問を続行してください。

○原口委員 重家局長、もう一回答弁してください。
 今大臣がおっしゃったことと、この一時間あなたがおっしゃったことは、全く違います。どうぞ。

外務省中東アフリカ局長 お答え申し上げます。
 二十一日、朝、大臣からお電話をいただいたことは事実であります。私自身もよく覚えておりまして、その二団体の方々を二十二日のオブザーバーとしての出席に含めるようにという御指示をいただきました。そういうことでやったわけで、相手の団体にお伝えさせていただいたわけであります。
 いずれにしましても、その関連で混乱を招いたことは、私どもも恐縮に、また申しわけなく思っております。
 それから、二番目に、さらにその日の夜、大臣に、私自身、私自身といいますか、私から間接的に御報告したことも事実でございます。
 また、その日、その次の二十二日の朝八時ごろだったと思いますが、大臣に直接御報告したことも事実でございます。
 ただ、先ほど大臣が言われました、まことに私自身申し上げにくいわけでありますが、私の電話連絡の中で、鈴木先生の名前を含めてお話ししたというようなことは、私の最前の記憶に関する限りございません。(発言する者あり)

○予算委員長 原口君。(発言する者あり)
 では、速記をとめてください。

    〔速記中止〕

○予算委員長 速記を起こしてください。
 それでは、外務省の重家中東アフリカ局長、しっかりと答弁してください。

○外務省中東アフリカ局長 先ほど御答弁申し上げました件につきまして、いろいろ会議もやっておりまして、いろいろなことが起こっておりました。したがいまして、記憶が不定かだったかもしれません。
 以上でございます。(発言する者あり)

○予算委員長 それじゃ、速記をとめて。

    〔速記中止〕

○予算委員長 それでは、速記を起こしてください。
 中東アフリカ局長、しっかりと質問にもう一度答えてください。(発言する者あり)御静粛にお願いします。

○外務省中東アフリカ局長 先ほど記憶について申し上げましたけれども、定かでありませんし、そういう意味で、大臣の御答弁のとおりかと思います。

○予算委員長 原口一博君。(発言する者あり)
 原口君、質問を続けてください。
 原口委員、質問を続行してください。
 原口委員、答弁がありましたから、質問を続けてください。(発言する者あり)
 原口委員に申し上げます。
 論点を整理するために、要点を原口委員からもう一遍御質問いただいて、そして、大臣と局長に答弁をさせます。

○原口委員 私が、今までと違う答弁をしている人の論点を整理するというのも、なかなか難しいことでございますが、まず、今まで何時間もわたってこの問題について答弁をしてきたことが、記憶があいまいであるということで、先ほど二十分ほど前には大臣とは違う答弁をしていたことがどうして変わったのか。ということは、鈴木議員が圧力をかけて、しっかりとこのNGOの参加不参加問題については言ったということを認めたということですね。
 私は、今までの答弁を全部撤回し、そして全部一からやり直すということなのか、局長並びに外務大臣から明確なお答えをいただきたい。国会でこんなふうに質問を愚弄された、こんなことは私たちは国民を代表する者として絶対に許さない、このことだけを申し添えて、答弁を求めます。

○予算委員長 まず、外務省重家中東アフリカ局長。

○外務省中東アフリカ局長 先ほど御答弁申し上げましたところの趣旨は、以下のとおりでございます。
 私の記憶につきましては先ほど申し上げたとおりでございますが、私の先ほど申し上げたかったことは、大臣がそういうふうに言われておりますので、そういうこともあるかもしれないということを、そういう趣旨を申し上げたわけでございます。(発言する者あり)

○予算委員長 御静粛にお願いします。
 外務大臣田中眞紀子君。

○外務大臣 私は、きょうは一つの、委員長に申し上げますが、決意を持ってきょうは臨んでおります。それは、与党であるとか野党であるとかということではなくて、政治に対する不信を払拭できるかどうか、それからもう一つは、外務省改革をきょうできるかできないか、意を決して来ております。
 したがいまして、今、重家局長は、大変つらかったと思うんですけれども、たくさんのプレッシャーの中でよく言ってくれたと思っています、まだ迷っているように聞こえますけれども。しかし、きょうも先ほど、この委員会の前の勉強会のときにも、あなた、もう偽証みたいなことはしないでください、国会を愚弄しないでください、納税者を思ってください、アフガンの人のことを思ってください、あなたは本当にちゃんと正しいことを言ってくださいよと申しました。
 ほかに一生懸命働いている役所の人はいっぱいいますし、若い人は、在外でもいっぱいいますし、私たちは本当に、本来の仕事の、政策の話をしたいんです。皆様もそうだと思います。
 言った言わないの話も、あれについても私は思いがあります。お尋ねがあったときにお答えしますけれども、あれだったら、みんなが口裏をそろえてそんな話はなかったと言っているんであるということはもうこれでおわかりになったと思うんですけれども、要は、これが実態でございますけれども、これを踏まえて、ぜひ仕事ができるように、そして国会が機能するように、納税者の皆様、いろいろな方たち、苦しんでいる方たち、世界じゅうの方たちが、よく、政治とは何か、政と官の関係はどうであるかということを、私は、局長はよくわかってくださっていると思いますが、もう一点だけ言わせてください。
 それは、先ほども言ったことなんですが、どこの省庁でも、あらゆる意見だとかアドバイスとか干渉はあるわけですよ。それは政治家が言ってもだれが言ってもあるんです。御本人は、言ってない、そんな干渉はしてないとおっしゃるならそうなのか、それは確認すればいい話ですが、ところが、それに屈する次官、それを局長やら課長やら、組織の長たる私に一言も言わずに、政策を、根本の国やら世界の方針を変えて、そして何ら恥じない、さらにまだこのような違った証言をさせようとしているということに私はあきれ返っているし、こんなことが起こってはならないと思っています。
 以上です。

○原口委員 大使は天皇陛下が認証されるんですね。一人の外交官をつくる、そして各国の、その人たちが活動をし、信頼を結ぶことがいかに大変なのか、私も、この予算委員会で派遣されて中東に行って、目の当たりにしてきました。サウジの人たちが、当時の大使は大島さんでしたけれども、いかに信頼をお持ちなのか、だから、軽々に首にするだ何だなんということを言ってはいけないんですよ。
 しかし、もう一回重家さんにお尋ねをしますが、かもしれないというのはどういうことですか。あなたの答弁は聞くたびに変わっている。どれが本当なんですか。もう一回伺います。

○外務省中東アフリカ局長 お答え申し上げます。
 先ほど申し上げたことでございますが、私の記憶は先ほど申し上げたとおりでございます。
 先ほど私が言いたかったのは、そういうことではありますが、大臣が言われたことでありますので、それはそういうことかと思いますという趣旨を申し上げたのでございまして、ぜひそういうことで御理解いただきたいと存じます。(発言する者あり)

○予算委員長 原口委員。(発言する者、退場する者あり)
 では、速記をとめてください。

    〔速記中止〕

○予算委員長 速記を起こしてください。
 ただいま、民主党・無所属クラブ、自由党、日本共産党、社会民主党・市民連合所属委員の御出席が得られません。
 理事をして御出席を要請いたさせますので、しばらくお待ちください。
 速記をとめてください。

   〔速記中止〕
    〔委員長退席、木村(義)委員長代理着席〕
    〔木村(義)委員長代理退席、委員長着席〕

○予算委員長 速記を起こしてください。
 この際、暫時休憩いたします。
    午後五時二分休憩

    午後六時二十七分開議

○予算委員長 休憩前に引き続き会議を開きます。
 この際、お諮りいたします。
 両案審査のため、本日、参考人として外務事務次官野上義二君の出席を求め、意見を聴取いたしたいと存じますが、御異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○予算委員長 御異議なしと認めます。よって、そのように決しました。

○予算委員長 質疑を続行いたします。原口一博君。

○原口委員 委員の皆さん、そして大臣に、資料三をごらんいただきたいと思います。これは、当委員会で、伊藤公介理事が大島国対委員長陪席のもと、一から四まで、四者に聞き取りを調査したものでございます。この中でも矛盾があるし、きょうの答弁の中でも、さっき言ったことを、全く違うことを言う。そして内閣の中でも違うことを言っている。
 そこで、まず中東局長にお伺いしますが、あなたは、鈴木さんからどういう話を受けて、そしてNGOの出席問題について大臣と何をお話しになったのか、明確な答弁を求めます。

○外務省中東アフリカ局長 私の答弁で御迷惑をおかけいたしましたことをおわび申し上げます。
 改めて御答弁を申し上げさせていただきたいと存じます。
 私が申し上げたとおり、アフガニスタンの復興支援をどうするかという議論の中で鈴木議員から意見が示されたことは事実でございますが、特定のNGOの参加、不参加の問題につきまして同議員から言及があったことはございません。また、二十一日朝の大臣との電話の際も、私の方から鈴木議員の名前に言及したことはございません。ただし、大臣が明白に私の方から言及があったとされるのであれば、記憶が定かでございませんので、なかったと断定するだけの自信はございません。
 以上でございます。

○原口委員 二転三転した上で、そして二十五日の答弁に戻られたというふうに認識をします。
 先ほど大臣は、このことを野上さんも知っているのか、出席してもらいなさい、あすは出席してもらいなさい。ところがあなたは、鈴木さんは難しい人だからそれはだめだ、出席はかなわぬ、そうおっしゃったと大臣は答弁されています。これはうそですか。局長。

○外務省中東アフリカ局長 先ほど私が申し上げましたとおり、アフガニスタンの復興支援をどうするかという議論の中で鈴木議員の意見が示されたということは事実でございます。しかし、特定のNGOの参加とか不参加とか、そういう問題について先生から言及があったということはございません。
 以上でございます。

○原口委員 外務大臣、先ほどあなたは、勇気を持って言いかけられている、そういう気配も見えるニュアンスの答弁をされましたけれども、またもとに戻りましたよ。これ、本当ですか。
 一体、鈴木さんは難しい人だとあなたにおっしゃったのはだれですか。局長ですか、それとも、きょうお見えの次官ですか。明確にお答えください。

○外務大臣 重家局長も議員の名前を挙げてその電話のときにもおっしゃっていますが、今御指摘の、鈴木氏は難しい、前からの経緯云々ということを言ったのは、これは野上次官でございます。

○原口委員 今のだけでも答弁が違うんですね、局長、大臣。
 そこで、野上事務次官に伺いますが、私たちがこの委員会で質疑をしている、それが、二十四日、終わるか終わらないかにあなたは記者会見をされた。そして、カミュの世界である、不条理の世界だ、こういうことを全国民に向かって言われた。自分が言ってもいないことが予算委員会で言われる、大臣が自分が言ってもいないようなことを言う、これは不条理の世界だというふうにおっしゃったというふうに思いますが、あなたは、鈴木さんは難しい人だと今大臣は言われた、このことを言われたのか。そして、大臣の、二十四日、菅直人委員に対する答弁は全くのうそだというふうにおっしゃるのか。明確な答弁を求めます。

○外務事務次官 お答え申し上げます。
 本件のNGOの参加問題に関しまして、当初の段階から大臣に御相談しなかったことは私ども事務当局として反省すべき点であったと思います。
 今の先生の御質問でございますけれども、私は、二十一日の昼前であったかと思いますけれども、大臣との間では、概略、次のようなやりとりをしたと記憶しております。
 大臣の方から電話をいただきまして、まず、大変なことをしでかしてくれたねということを大臣の方から言われまして、私は、何のことでしょうかと伺ったところ、NGOの参加問題だと。排除したNGOを会議に出席させなさい、これはあなたの職を賭してやりなさいというふうに言われたと記憶しております。私は、経緯もあるようだから難しいかもしれないが、やってみようというふうにお答えいたしました。それで、再度大臣の方が、あなたの職を賭してやりなさい、テレビ等が周りにいるのでこれ以上あなたと話をすることはできないとおっしゃったので、私の方から、職を賭してというのはどなたがおっしゃっておられるのでしょうかという御質問をしたところ、私ですという御返事があって、そこで電話が切られたというふうに明確に記憶しております。

○原口委員 鈴木さんの部分についてあなたは何も答えていない。大臣は、鈴木さんは難しい人だとそのときに事務次官がおっしゃったと。おっしゃったんですか。

○外務事務次官 今私が申し上げたことが全容でございます。それ以上の会話はございません。

○原口委員 大臣、今目の前でお聞きになったでしょう。あなたが鈴木さんは難しい人だと野上さんが言ったというのはないと今言っているわけです。どっちが本当なんですか。どうぞ。

○外務大臣 先ほど来の議論でも申し上げましたけれども、私は言った言わないの議論というのはもう本当に不毛だと思いますが、この紙が、ここに書いてある、これは菅先生が持ってこられた一月二十一日の申し入れ書なんですが、そのときにこの紙にたまたま、私がもうだあっと走り書きでいいからと思って書きました。
 今おっしゃった私の発言はほぼ合っていますが、あの方は御自分の言ったことを何も正確に伝えていません。それで、私はこれは大変なことを言っていると思ったものですから、鈴木氏は難しいということ、それから前からの経緯があり云々ということを言ったことは、私は走り書きをしております。

○原口委員 大臣はみずからそのときの証拠を持ってあなたがおっしゃったと言われているんです。本当に一体何を信用していいのか。午前中の質疑から、いや、きのうの質疑からきょうの質疑、ほとんど何も統一的なものが出てきていない。
 官房長官、このやりとりを聞いて、私は、外交の責任というのは内閣にあるんです。これを、内閣法で事務を外務省が所掌しているだけなんです。総理のように外務省に任せたなんて言えないんです。政府の統一見解を出すべきじゃないですか。今みたいな全然違うのを目の前でやられて、まだ審議をやれとおっしゃるんでしょうか。官房長官の基本的なお考えを聞きたい。

○内閣官房長官 ただいまのやりとりを聞いていまして、同じ省内でこのように意見が食い違うというのはまことに遺憾なことだと思っております。ぜひ、政府として統一見解が出せるように努力をしてみたいと思っております。

○原口委員 これは今出せる話なんですよ。そんな外交の相手のあるような話ではなくて、それこそ、事務を所掌する担当の外務大臣と事務次官、しかも、私、事務次官、外務大臣に何の許可もなく記者会見をする、こういうことをやっていられたのでは、とても外交の信頼のそのまた基礎が壊れてしまうというふうに思います。いつ出すんですか。教えてください。

○内閣官房長官 私も全容を承知しておるわけでございませんので、これはよく事情を聞いてその上で対処するしかないと思っておりますので、できるだけ早く対応したい、このように考えております。(発言する者あり)

○予算委員長 原口一博君。(発言する者あり)
 暫時休憩いたします。

    午後六時三十九分休憩

    午後七時四十五分開議

○予算委員長 休憩前に引き続き会議を開きます。
 質疑を続行いたします。原口一博君。

○原口委員 私は、内閣として一体となって責任を持って取り組む、この姿勢を強く求めて、一回質問を留保し、次の質問に入りたいと思います。
 資料の七をごらんください。
 経済産業大臣、お待たせして申しわけありません。
 いわゆる不良債権問題というのは、都市銀行の問題であり、三十社問題である、都市の再生をすればいいんだ、どっかで聞いたような話でございますが、資料の七をごらんいただければ、それがほとんど違うということがおわかりになると思います。貸出金も、大手行に比べて、地方銀行、第二地銀、信金、信組、農協系、大変大きな割合を占めています。また、預金については、それよりもさらに大きな割合を占めているわけでございます。問題の設定を間違えれば、解決方法も間違える。
 そこで、経済産業大臣にお尋ねをしますが、ペイオフを控え、中小企業は、すさまじい貸しはがし、そして厳しい状態に遭っています。どのような対策をお考えなのか。
 そして、さきの予算委員会でも申し上げましたが、私は、公開している大企業を対象とした会計基準とは別に、中小企業の実態に即した緩やかな会計基準が必要なのではないか。私は、ただただ金融庁に、検査のスタンダードを変えればいい、こういう話ではないと思います。現に、イギリスにおいては、まさにしっかりとした中小企業用の固有のルールをつくっています。そして、アメリカにおいても、デファクトスタンダードとして中小企業用のスタンダードを持っておるわけでございます。そういう中から、大臣がどのように御検討なさっているのか、あるいは中小企業を守るために何をお考えなのか。
 そして、昨年の国会で提案された売掛金債権担保融資保証制度のようなさらなる金融手段を広げ、それに対して財政支援をしっかり考えていくべきではないか、このように思うのですが、三点にわたって経済産業大臣の基本的な御姿勢を伺っておきたいと思います。

○経済産業大臣 お答えをさせていただきます。
 今、図表をもってお示しをいただきました。確かに、中小企業をめぐる金融情勢というのは非常に厳しいものがございます。そこで、経済産業省といたしましては、やる気と能力のある中小企業までがその連鎖に巻き込まれて破綻に追い込まれる、こういうことは絶対あってはならない。やはり中小企業というのは我が国の経済の基盤を支えてくだすっているわけです。そういうことで、金融面でのセーフティーネット対策に万全を期さなければならないと思っています。
 その中で、例えば、取引金融機関あるいは取引先企業が破綻になって、そしてその連鎖に巻き込まれるような中小企業者に対してはセーフティーネットを構築させていただいています。これは第一次補正予算で、一千四百億の規模でセーフティーネットに万全を期す、こういうことで貸付限度額を引き上げる、そういうような形で具体的に対応させていただいています。
 それから、委員が御指摘になられましたけれども、御賛同いただきまして、さきの臨時国会で、新しい制度でございますけれども、売掛金債権に着目をして新たな信用保証をして、この売掛金債権というのは、中小企業を全部寄せますと土地に次いで八十七兆円あるわけでありまして、これによって、土地担保、こういうものが下落している中で、セーフティーネットを張っていかなきゃいけない。
 さらに、これを円滑に進めていくためにやはりもっとPRをさせていただかなければならないということで、百五十万パンフレットをつくったり、テレビでアナウンスをしたり、そしてまた全国二十数県に中小企業庁の幹部を派遣して、こういったきめの細かい対策をやらせていただいています。
 それから、御指摘のいわゆる会計基準の問題であります。
 確かに、御指摘の点は、私はあると思います。今、会計基準というのは、例えば上場企業等を対象とした会計基準というのは大変複雑化しているわけでありますね。ですから、債権者ですとかあるいは株主の数が限られている中小会社にこのような上場企業等と同じような基準を適用することが果たしていいのか、こういう問題がございまして、我々としては、すべての中小会社が遵守すべき会計基準の内容を明確化すべきではないか、このような観点も持っております。
 したがいまして、御意見がありましたとおり、今後とも当省といたしましては、委員の問題提起も踏まえまして、中小企業の実態に即した会計基準のあり方について、関係省庁と連携をしながら対応をさせていただきたい、このように思っています。
 それから、売掛金に着目をした融資の保証制度、これはこれでこれからどんどんやっていかなきゃいけません。そのほかにさらに考えるべきではないか、こういう御指摘であります。
 確かに、今の中小企業が置かれている立場というのは大変厳しいものがあります。しかし、現段階では、昨年の臨時国会で御賛同をいただいてこれがスタートしました。これをいかに機能的に、そして十分にやるかということが今一番重要なことだと思っておりまして、さらに、こういう厳しい中で、我々としてはさらなる対策もこれから検討をさせていただこう、こういうふうに思っております。

○原口委員 前向きの御答弁をいただいて、評価したいと思います。
 日本の現行商法では、大会社会計基準を定め、それを適用除外し軽減するという方法をとっています。しかし、これがいわゆるBIS基準だ何だというので大きな誤解を与え、中小企業が肩身の狭い思いをし、そして猛烈な検査という中で大変な思いをしておりますので、ぜひ今の御答弁の実を上げていただくように要請をし、厚生大臣そして国土交通大臣、それぞれ医療制度改革それから中部国際空港といったことを質問する予定でございましたが、質問時間がなくなりまして本当に恐縮でございます。また後ほど御質問させていただきたい。財務大臣についても、財政の健全化、構造改革とは一体何なのかということを質問させていただきたいと思います。
 これで野田委員にかわります。ありがとうございました。

○予算委員長 これにて原口君の質疑は終了いたしました。