○予算委員長 質疑の申し出がありますので、順次これを許します。原口一博君。
○原口委員 おはようございます。民主党の原口一博でございます。
冒頭委員長からお話がございましたとおり、私たちは、この委員会を国民に、大変厳しい経済情勢の中でしっかりと議論をする場として、与野党が審議を、そのきずなを深めながら進めておりました。一回も審議拒否をした覚えもなければ、あの二十八日の、私の目の前で、言った言わないでまさに泥仕合を繰り広げたのは政府の方である、厳しくその反省を、まず申し上げたいと思います。
そこで、法務省に伺いますが、税理士が、しかも国税庁のしかるべきつかさにあった人間が脱税を補助する、こういうことがどうして起こるのか。逮捕された札幌元国税局長の捜査の状況について、まずお伺いをいたします。
○法務省刑事局長 お尋ねの件につきましては、去る一月十日、東京地方検察庁におきまして、東京国税局の告発を受け、浜田常吉元札幌国税局長を所得税法違反により逮捕し、同月三十日、同法違反により東京地方裁判所に公判請求しております。
公訴事実の要旨を申し上げますと、被告人は税理士業を営んでいた者であるが、自己の所得税を免れようと企て、売り上げを除外するなどの方法により、同人の平成九年から平成十二年までの四年間の所得合計約七億四千百九十万円を秘匿し、所得税合計約二億五千二百八十八万円を免れたというものでございます。
○原口委員 この人は税理士になってから四年なんです。その短い期間で百件を超える関与先件数、そして巨額の報酬、今御報告になりました大きな脱税額。決して許してはならない、こういう事件であるというふうに思います。
なぜ、つかさのトップにあった人たちがやめてすぐこんなことができるのか、私は不思議でたまらない。
先週、これと同じように、大和都市管財の被害者の皆さんが東京に来られました。その中で、多くの人たちが泣き崩れていらっしゃいました。御年配の方、なけなしの年金をはたいて、その元金が返ってこない。この事件についても、金融庁ぐるみあるいは黒い政治家の影、こういったものを、私たちは数々の証言をいただいています。現在、捜査がどうなっているのか、まずお伺いを申し上げます。
○法務省刑事局長 お尋ねの事件につきましては、平成十三年十一月六日、大阪府警察におきまして、大和都市管財元代表取締役豊永浩ら十九名を詐欺罪により逮捕し、同月二十七日、大阪地方検察庁におきまして、同人ら三名を同罪により公判請求しております。
主犯格と認められる豊永浩の公訴事実の要旨を申し上げますと、資産運用商品であるGFPシュアー・ファンドの募集と称し、ゼネラルファイナンスパートナーを営業者とする匿名組合契約に基づく出資金名下に、平成十一年十一月ころから同十三年四月ころまでの間、投資家八十六名から合計約十一億二千五百二十四万円を詐取したというものでございます。
さらに、平成十三年十一月二十七日、大阪府警察におきまして、同じく豊永浩ら十八名を別件の詐欺罪により再逮捕いたしまして、同年十二月十八日、大阪地検におきまして、同人ら七名を詐欺罪により公判請求しております。
この事件についてのやはり主犯格と認められる豊永浩の公訴事実の要旨を申し上げますと、DTK抵当証券の販売と称し、大和都市管財が買い戻し特約つきで販売する抵当権の共有持ち分権の買い付け代金名下に、平成十一年十一月ころから平成十三年四月ころまでの間、投資家二百七名から合計約十八億五百九万円を詐取したというものでございまして、現在、いずれも公判審理中でございます。
○原口委員 平成六年の金融検査で、グループ企業を含めた債務超過をつかんだと金融庁は言っています。平成九年十月の業務改善命令から二カ月後の十二月には、抵当証券業の免許を更新しています。しかし、十一月十八日に、大和都市管財から経営健全化計画が出されています。私はそれを見ましたが、あれをまともに検査していて、どうして更新ができたのか、だれにも説明ができないんです。皆さんが、国民を詐欺から守るはずのつかさつかさの人が、あるいは脱税を摘発するつかさつかさの人が、逆のことをやってどうするんだということを強く申し上げたい。
私たちは、今問われていることは、きょうパネルを持ってまいりましたが、まさに総理はよく、官から民にということをおっしゃいます。民間にできることは民間に、これも正しいでしょう。しかし、官というのは公僕なんです。問題は、この公僕が私物化してしまって、国民が被害を受けているということでございます。私たちは、この私化されている官を公に戻す作業を一方でやらなければいけない。今回のNGOの参加拒否の問題についても、まさに同じことが言えるというふうに思います。
アメリカのライス大統領補佐官は、昨日記者会見をして、ブッシュ大統領がイラン、イラク、朝鮮民主主義人民共和国の三カ国を悪の枢軸と名指しで批判したことについて、ブッシュ政権は手かげんはしないと強調し、大量破壊兵器の査察などを受け入れなければ、先制攻撃を含む強い措置も辞さない、そういう警告をされたということが報じられています。これに対して、名指しをされた三カ国は大変大きな反発をしています。
大変厳しい国際情勢の中で、私たちは一刻の外交の停滞も許されない、そんなときに、私の目の前で、外務次官と外相がまさに言った言わないで、よく総理は、言った言わないで何を議論するんだとおっしゃいますが、言った言わないの主語は私たち国会じゃないんです。言った言わないの主語は皆さんの内閣なんです。
そういう中で、事実を明らかにしなければいけない。きょうも、田中前外務大臣、そして野上事務次官、この方はまだおやめになっていません、国会に来てしっかりと、どうだったのか、なぜ政治主導の改革が田中さんの更迭という形で一つの区切りを迎えなければいけなかったのか、そのことを明らかにしてほしい、私はこのことを強く求めます。
さてそこで、新外相川口さんにお尋ねしますが、あなたはイワノフ外務大臣に土曜日にお会いになって、北方領土の問題について一つの合意の文書にサインをされたと報じられていますが、何を合意したんですか、お尋ねを申し上げます。
○外務大臣 土曜日に、ロシアのイワノフ外務大臣と私は初めての公式会談をいたしました。原口委員が先ほどおっしゃいました、合意された、署名をした文書というのは、実は領土問題についての文書ではございませんで、国際テロに対する共同声明でございます。両国一緒に闘っていくという種類の文書でございました。
そこの会談で話しましたことでございますけれども、なかなか具体的にいい雰囲気で私は会談が持てたのではないかというふうに思っております。幅広い分野で日ロの関係を進展させていこうということに合意をいたしました。
領土問題につきましては、歯舞、色丹の二島の返還の態様、それから国後、択捉の帰属の問題を同時並行的に議論をするということで合意をいたしまして、これにつきましては、来月、三月に次官級の会談を行うということになっております。
以上でございます。
○原口委員 領土問題について合意をしたんではなくて、いわゆる国際テロについて、今もダニエル・パールさん、米国の記者の方でございますが、パキスタンで身柄を拘束され、まさに命の危険にさらされていらっしゃいます。こういうひきょうなテロを絶対に許さない、そういう中で日本とロシアが一つの合意に至った、これはとてもいいことだと思います。
しかし、今おっしゃった後段、同時並行的に議論をする、これは、四島の帰属をしっかりと確認した上で平和条約を結ぶ、この基本が変わりようはない、その基本の上に立っての合意であるというふうに理解しますが、いかがですか。
○外務大臣 おっしゃるとおりでございます。基本方針に変更はございません。
○原口委員 私は、ちょうど一年前に樺太に行きました。そして、日ロ両方で日ロ専門家会議、お話をして、三十本ずつぐらいの論文をお互いに交わして交流を、いわゆる民間交流でございますが、してまいりました。
その中で、ロシアの方から出てきた論文の三十本のうち、たしか三十六本だったと思いますが、六本は、鈴木先生に大変お世話になっています、日ごろから鈴木先生のおかげでというお言葉がありました。鈴木先生というのは、今回のNGO問題でもお名前が取りざたされた鈴木宗男議運委員長のことでございますが、そういう感謝を鈴木宗男さんにしているというロシアの人がたくさんいらっしゃったということを目の当たりにいたしました。
そこで、総理に伺いますが、総理は、金曜日の参議院の予算委員会で、外務省が一部の特定の議員を気にし過ぎる傾向にある、そして影響を受け過ぎた、だらしない、こういうことをおっしゃっています。そして、鈴木議員の影響力は格段に少なくなると。それを聞いた我が方の浅尾議員は、それは鈴木議員の影響力を排除するということですかということをお伺いをしています。まあそんなところですねというお答えになっていますが、このことは事実でございましょうか。
○内閣総理大臣 鈴木議員が、いろいろな外国の要人の方が見えると、忙しい合間を縫ってよく話し合いをしたり、食事をごちそうしたり、丁寧に日本と外国との関係の間を持たれているということ、それは結構なことだと思います。外務省の役人ができないことを、国会議員として、少しでもいろいろな国との友好関係を結びたいという気持ちでやっておられるのだと思います。しかし、そのことと、そういう熱心に外国の要人と会っているということと、だからその議員の言うことを聞かなきゃならないということとは全く別の問題だと私は思っております。
ほかの国会議員ができないような外交の仕事を熱心にされているということは、別に非難することは何もないと思います。それと、鈴木議員が外務省にどういうことを言ってくるか、何を言っても結構でありますが、その言っていることが適切なものであるか不適切なものであるかということについては、外務省、十分に検討しなけりゃならぬということを私は言っているわけであります。鈴木議員が言っていることは多少無理なことでも聞かなきゃならないと思う必要は全くないと。そこをしっかりと、今までのことを反省しながら、あるいはいろいろな方々が言っていることをよく踏まえて、果たしてそれが適切なものであったか不適切なものなのかということをよく検討して、今後、いかなる議員が言ってきても、その言っていることがどうかということを判断すべきだと。
与党の議員でも野党の議員でも、いいことを言ってきたら受け入れればいいじゃないか、与党だから受け入れる、野党だから排除する、そういうことは必要ない、野党がいいことを言っていたら遠慮なく受け入れればいいじゃないか、与党でも変なことを言ったら拒否すればいいじゃないかということを言っているわけであります。その趣旨を参議院の委員会で私は答弁したつもりでございます。
○原口委員 私は、言った言わないという議論をここでもう一回蒸し返す気はありません。
資料をごらんいただきたいと思います。資料の六でございます。これは、ジャパン・プラットフォームです。今回、大西さん、彼が主宰をしているそのNGOはピースウィンズ・ジャパン、しかし、ピースウィンズ・ジャパンだけではなくて、ジャパン・プラットフォームも参加の拒否をされているんです。
資料六をごらんになればおわかりになるように、ジャパン・プラットフォームの概念図をごらんになってください。これは、政府と経団連や企業、NGOユニット、評議会、メディア、民間財団あるいは学識経験者といった人たちがみんなで力を合わせて草の根外交をやっていこう、NGO外交をやっていこうといってつくったものでございます。なぜこれを拒否しなければいけないんですか。
局長にお尋ねをしますが、局長は、鈴木さんではなくて自分たちが怒っている。総理、あの記事もごらんになりましたか、十九日の朝日の記事。あんなものでNGOが、外務省から参加のインビテーションを受けておいて拒否されるような記事じゃないんですよ。にもかかわらず拒否をされている。そして、拒否をするどころか、どうぞ鈴木さんにあいさつに行ってくれとまで言っている。なぜですか。
局長にお伺いしますが、なぜジャパン・プラットフォームまで拒否をしているんですか、お尋ねを申し上げます。
○外務省中東アフリカ局長 お答え申し上げます。
ジャパン・プラットフォームは、幾つかのNGOの傘になる団体でございます。そういう意味で、今回は、そのメンバーは出席していただくことになっておりましたし、それから二番目に、信頼関係が、大西さんが代表をしておられるということで損なわれたというふうに思いまして、参加不許可という決定をいたしたわけでございます。
○原口委員 ジャパン・プラットフォームも代表は大西さんなんですか。
○外務省中東アフリカ局長 ジャパン・プラットフォームのNGOユニットの代表でございます。
○原口委員 新たなことがわかりましたね。
今の資料の次のページをごらんになってください。アフガニスタン難民支援、これもジャパン・プラットフォームのホームページからとったものですが、その二段目、ピースウィンズ・ジャパンのテント支援活動。前回、二十八日のこの委員会の質疑でお配りをしたピースウィンズ、まさにこのトップなんです。
要は、大西さんをねらい撃ちにしているのですよ。このこと自体でも私は許しがたいと思う。なぜ、鈴木議員にあいさつに行かなければいけないのか。そして、十七日にはもう許可をしているものを土壇場になって、二十日の直前になって取り消さなければいけないのか。
私たち国会は、最初、だれかの電話があったんだと思っていたのです。鈴木さんから電話があって、そして、それで慌てた皆さんがその圧力を怖がって、そして大西さんの参加拒否をしたんだというふうに思っていましたが、どうも全体像を眺めてみると、そうではない、もっと長い、根深いものがわかってきました。
資料の次をごらんいただきたい。資料の八でございます。NGO参加拒否問題について、一連の流れを私がまとめてみました。この八の、私たちがこの国会の中で問題にしているのは四ページです。八の四、野上次官との答弁の食い違い。野上さんたちは、まさに朝の、菅さんが質問する朝のレクで鈴木さんの名前が出たか出ないか、こんなことに矮小化しようとしているのじゃないかと思います。あるいは二十四日、これはいわゆる十九日に鈴木さんの名前が電話で出たか出ないか、このことがここで食い違ってまさに紛糾したわけです。
しかし、全体像を見ると一つの流れがわかります。総理が参議院の予算委員会で、まさに田中さんは、一部の議員の介入によってNGOの参加拒否問題がねじ曲げられたんじゃないか、そのことを正そうとしたんじゃないかという答弁をされています。田中さんは何を正そうとしたのでしょうか、お尋ねします。
○内閣総理大臣 NGOの一つの団体が参加を拒否されたから、それはおかしいんじゃないのか、参加させたらどうかということを言って、外務省もそれに従ったんだと思います。
○原口委員 資料がたくさんで、皆さんに追っかけていただくのは恐縮なんですが、「議事速記録」という資料の五をごらんになってください。
参議院の予算委員会議事速記録、一月三十日、共産党の筆坂委員に対して総理は、「一部の議員の発言によって、出てもらいたいNGOに、出ることがなかったということを田中大臣は気付いた。出させるようにしたんでしょう。それでいいじゃないですか。」というふうにお答えになっています。
そうなんです。気づいたんです。一部の議員の発言によって、今お話しになった、局長があいさつに行ってくれと言った鈴木議員のいろいろな発言によって。それは、出すか出さないか、参加か不参加かを鈴木さんがおっしゃったとか、そういう小さなことじゃないのです、恐らくは。こういう人、こういうNGOのいる会議には予算をつけないぞ、そんなふうにおっしゃったんじゃないですか。
総理、もう一回確認します。
田中外務大臣は、一部の議員の発言によって出てもらいたいNGOに、出ることがなかったということを気づいたんでしょう。出せるようにしたんでしょう。いかがですか。総理がお答えになっています。
○内閣総理大臣 それでいいんじゃないですかと私言ったのです。それで、あとは大臣としてもっと省内しっかりしなさいよと言えば、私はおさまると思っていたんです。反省すべき点は反省しなさいと。もっとしっかり、私が言っているように、変な議員の変な言うことは聞かないようにしなさいよということでおさまると思っていたんですよ。
○原口委員 変な委員の変な何だっけ、なかなか私も言いにくいことをずばりとおっしゃいます。
資料の四をごらんになってください。
「アフガン支援国会議へのNGOの参加決定にあたり、特定の議員の主張に従ったことはない。」これは政府見解ですよ。従っているじゃないですか。食い違っているじゃないですか。(発言する者あり)違わぬ。どう違わぬ。
○内閣総理大臣 この政府見解の「アフガン支援国会議へのNGOの参加決定にあたり、特定の議員の主張に従ったことはない。」田中前大臣も大臣当時、そのとおりですと答えているのですから。そうでしょう。
○原口委員 そのとおり、じゃ田中さんはそう言っている。
しかし、あなたはさっきおっしゃったじゃないですか。特定議員の、変な人の変な声にこの参加問題が、出てもらいたいNGOに、出ることがなかったということを田中大臣は気づいた、出せるようにしたのでしょう、それでいいじゃないですかと言っているのです。違うじゃないですか、今の答弁は。
○内閣総理大臣 ちっとも違っていないのですよ。結果的に、特定の議員の言うことを聞かなくて参加が決定したのじゃないですか。
○原口委員 いや、びっくりしましたね。つまりは、NGOの参加決定は、最終的にはその議員が言ったことは覆っているから。そんなことは当たり前なんですよ。じゃ、この政府見解はそういうふうに読むわけですね。いいんですか、それで。
委員長、私は、この問題でまさに多くの皆さんがどうなんだということを言ってきたわけです。ちょっと協議してください。
○内閣官房長官 ただいま総理が御答弁されたように、このNGOのアフガン会議に出席するかしないかということについて、特定の議員からサジェスチョンがあってそれに従った、そういうことはない、こういう意味でございまして、これは前の委員会でも御説明申し上げたのでありますけれども、昨年の十二月にいろいろそういう関係でやりとりがあった、それはこの一月のアフガン会議のことではなかった、こういうことでありまして、そういう一般的な議論はいろいろあったというような話は伺っております。
○原口委員 日本語になるように言ってくださいよ。
あのとき私たちが何でここでやっていたかというと、まさに特定の、さっきおっしゃったじゃないですか、変な議員が変なことを言ってきて、それに参加拒否という形でこたえたのですよ、外務省が。そのことは一体あったのかなかったのかというのを聞いている統一見解なんですよ。それが、結果的に参加することになりました、そんなばかな政府見解で私たちは二時間半も三時間半も待たされたのか。ふざけた答弁をするなと言いたい。
○内閣官房長官 政府見解は私が最終的に責任を持って、最終的には総理ですけれども、私が取りまとめをいたしましたので、私からお答えいたしますけれども、この「アフガン支援国会議へのNGOの参加決定にあたり、特定の議員の主張に従ったことはない。」これは、今までの我々の知る限りではそのようなことでございまして、それをここの政府見解に取りまとめたということでございまして、これ以上のことはないのですよ。
このことについては田中前外務大臣、当時外務大臣も、この政府見解については了解をされていらっしゃいますので、これは全く問題がないというように考えているのです。
○原口委員 私は、こういう詭弁を弄されるとは思わなかった。統一見解をここで出してくださいと言ったのは私なんですよ、お願いしたのは。そして、あなたがそこで約束をしますと。
なぜ統一見解を出してくださいと言ったかというと、まさに政府の中で全然違ったからなんです。特定議員がNGOの参加拒否、参加、不参加やさまざまな予算やそういうことについて圧力をかけた事実があるかないか、そしてそれに外務省が振り回されたのかどうか、統一見解を出してくださいということを言ったわけです。
今の御答弁であれば、田中大臣が私にお答えになったことは全く無効であったということですか。田中大臣は、まさに鈴木さんの名前があって、そしてそのことによってNGOが不参加になった、とんでもないことだ、きょういらっしゃっている重家局長に、あなた、偽証みたいなことはしないでくれ、そこまでおっしゃっているんですよ。では、田中さんに来てもらおうじゃないですか。いかがですか。
○内閣官房長官 お呼びするかどうかということにつきましては、この委員会にお任せするしかありません。
○原口委員 委員長にお願いしますが、積極的に事実を解明しようという誠意が全く見られません。総理はまさに、変な人の変な声があって外務省が振り回されたのはけしからぬ、私はそのとおりだと思うんです。そして、そのことを田中さんがここで闘っていたんでしょう。政府見解がこういうふうになる。もう一回資料に行きますか。
これは資料の八の三をごらんになってください。田中さんはこういうふうにおっしゃっている。野上事務次官より鈴木議員の名前が出たと外相は答弁しているが、野上次官は本当に鈴木議員の名前を取り上げたのかという私の質問に対して、私は、きょうは一つの、委員長に申し上げますが決意を持って臨んでいる、与党とか野党とかじゃないんだ、政治に対する不信を払拭するために来ているんだ、外務省改革をきょうできるかできないか、意を決して来ているんだ、ここまでおっしゃって、きょうの重家局長に国会を愚弄するなとまでおっしゃっているんです。
それは、そういう事実があったからでしょう。違うんですか。今の政府見解、これとも違う。事実は、そういう議員の力によって、NGOの参加、不参加の問題だけじゃなくて、結果的には拒否という形になったというのが事実として認められるんでしょう。違うんですか。そこが違うんだったら、次の議論にはなれない。
○内閣総理大臣 この政府見解をよく読んでくださいよ。二番のこの「NGOの参加決定にあたり、」というところは先ほど読みました。その前、「一、昨年来NGOの在り方については与党も含め各方面の議論がなされ、その過程で外務省に対しても様々な意見表明がなされたことはある。」そして三番、「本件に関して、一月二十四日の予算委員会における田中外務大臣の答弁と外務省事務当局の答弁との間に相違があるが、政府としては、引き続き関係者の申述等を聴取し、事実関係の確認に努める。」「よって、現下の経済状況に鑑み、第二次補正予算の一日も早い成立をお願いしたい。」
そして、政府関係者の申述等を聴取したんですよ。それで、参加決定においては、結果的に、田中大臣の言うとおり、NGOが参加された。この見解、田中前大臣もそのとおりだと答弁された。で、二十四日の、前の言った言わないの議論があって、私は、引き続き関係者の申述等を聴取し、そういう中で参議院の答弁になっているんですよ。
確かに、経緯を見ると、特定の議員の声に気にし過ぎた面もある、反省しなさいと。これからは、与党であれ野党であれ、変な意見は拒否して、いい意見は採用した方がいいと。ですから、この見解とは矛盾していないんです。
○原口委員 特定の議員の主張に従ったということはもう明らかです。それで、最後の結果が、田中さんが出しなさいと言ったから、この二は結果を書いてあるということですね。
そして、この三について、あなた方は「引き続き関係者の申述等を聴取し、事実関係の確認に努める。」とされたわけです。私たち予算委員会もやるべきなんですよ。私の目の前で全然違うことを言って、どっちかがうそを言っていないとおかしいんですよ。
資料五をごらんになってください。「アフガン復興会議へのNGOの参加に対する鈴木議員の介入の有無について野上次官から言及があったかどうか」、八名中八名がなかったと回答しているわけです。幾ら何でも、これと田中外務大臣の答弁が違わないとは言わないでしょうね。全く違うんですよ。田中外務大臣は、私の目の前でうそをついている。この申述聴取結果、これは公式に政府から出されたものです。このものと、田中さんが、朝、間違いなく野上さんがおっしゃいましたと言ったことは真っ向から違うんです。議事録を削除するんですか。そんなうそつきの外務大臣をあなたは任命したんですか。お尋ねします。
○内閣総理大臣 政府見解の聴取を確認して、その結果、私が判断したんですよ。この申述聴取結果、こんなこと何回もやっていたらこれはらちが明かぬと。言った言わない。ということで、この事態の打開を図るためには三人やめてもらうのがいいのではないかと。三人、わかりましたと言ってやめた。それで事態が打開されたんですよ。そして、私が一番傷ついている。事態が打開されて、私は、正常化に進んでよかったと思っております。
○原口委員 野上事務次官は、役所にお帰りになって、万雷の拍手でお迎えになられたそうです。真実をしっかりと国民に明らかにしないで、まさにこういう族議員、このきょうの資料の一番最後に、フィナンシャル・タイムズが、パワーブローカーたちのよりどころとなってしまっている自民党ということで書いています。まさにNPOというのは市民公益、自由に活動できる人たちが補助金をいただいているということで、一部の官僚に、自民党の有力者にあいさつに行かなければいけないような社会というのはどんな社会なんですか。自由な社会ですか。自分の部下との日常的な衝突、これはマスコミによって生々しく報道され、外務省を単なる笑い物に転じ、世界における日本の権威を傷つける結果となったとまで言っています。
よく抵抗勢力というお話をされますが、マクロの経済政策をほとんど間違っている。一ページ目をごらんになってください。小泉内閣発足後の経済情勢の変化です。すべてマイナスです。二ページをごらんになってください。円相場、長期国債、日経平均、全部、トリプル安。こういう中で、マクロの経済政策を間違うから、ミクロの改革も進まなければ、まさにこういうパワーブローカーというものの暗躍、一つも解決していないんじゃないですか。このことを私は強く申し上げなければいけないというふうに思います。
委員長にお願いをします。
政府がこうして申述書をお出しになる。しかし、予算委員会では、特に私の議事録はそのまま残っています。ぜひ本委員会で集中審議をし、そして野上事務次官、田中外務大臣、鈴木宗男議運委員長、新しい事務次官、そして大西さん、お呼びいただいて、国民が今一番知りたい、一体何でこれほどの大臣を小泉総理が更迭しなければいけなかったか、答えを出していくのが国会の務めだというふうに思いますが、委員長の御発言をお願い申し上げたいと思います。
○予算委員長 原口委員にお答えいたします。
本予算の基本的質疑が終わりましたら、直後に外務省問題の集中審議を実施することで理事会で合意されております。その場でしっかりとまた御議論をいただきたいと思います。
○原口委員 参考人についてはいかがですか。
○予算委員長 お答えをいたします。
当該審議における参考人招致につきましては、野党四党の御要求がございますことはよく承知をしておりますので、そのことについて与野党で合意できるよう私としても最善を尽くすことにいたしたいと思います。(発言する者あり)
それでは、もう一度申し上げます。野党四党の要求を勘案し、合意し得るよう最善を尽くします。
○原口委員 今、最善を尽くすというお約束をいただきました。政府も、これは外務省の中の話だけじゃないのです。官邸と外相がまさに確執を繰り広げて、そしてそれを傍観していた小泉総理の責任は重いということを申し上げて、野田委員と交代をしたいと思います。
ありがとうございました。
○予算委員長 これにて原口君の質疑は終了いたしました。 |