予算委員会

平成14年3月11日(月曜日)

○予算委員長 この際、原口一博君から関連発言の申し出があります。上田君の持ち時間の範囲内でこれを許します。原口一博君。

○原口委員 民主党の原口一博です。
 鈴木証人、御苦労さまです。
 先ほどの、スミルノフさんの査証発行について外務省に働きかけたことはありますか。

○証人 先ほども申し上げましたけれども、相手国が事務的に手続することは、私は、それがどうなっているかというのは承知しておりませんので、その査証発行に私が関与したということは記憶にございません。

○原口委員 記憶にないという答えでした。
 あなたは、ムルアカさんについては、査証発行のお願いをこうしてされているんです。その書類を私は持っています。ですから、外国のことだから自分が答えられないということでは必ずしもないというふうに思います。
 警察庁に抗議はしてないが、何らかの働きかけをこのスミルノフさんのことで警察庁に対してされたことはございますか。

○証人 原口委員、済みませんけれども、そのムルアカ君の査証についての今、紙、その点も私自身はっきり覚えていないものですから、できればそれをお見せいただければありがたい、こう思っております。
 同時に、今スミルノフさんのことに言及されましたけれども、私自身、そういったことはなかったというふうに考えております。

○原口委員 アフリカの援助、そしてODAについて伺います。
 二〇〇〇年、モザンビークは大変な水害が起こりました。そして、一刻も争う、そういうときでございました。このとき、モザンビーク水害支援で、医師を含む八名の支援クルーが、成田空港で出発二時間前に証人の一声でその出発をとめられた、鈴木証人に事前に話が上がらなかったことに原因がある、これは外務省もほぼ認めていることでございますが、これは事実でございましょうか。

○証人 一部報道や、また、民間の方の発言がありましたけれども、私自身、そのときのことは正確には覚えておりませんが、ただ一つ言えますことは、今指摘のあった年の一月に、私は政府特使としてモザンビークの大統領の就任式に行っておりますから、その二カ月後の緊急支援だとか災害について、私が反対するだとか、私がどうのこうの言うということは考えられないことであります。

○原口委員 一連の疑惑の中で、二島先行論あるいは領土を放棄したかのようなその発言、これがもしあったとすると、これは国策に反することでございますが、この成田解散行動は、まさにそれが、今否定されましたが、あったとすれば事実に反する、人道に対する大きな問題であるというふうに思わざるを得ません。
 そして、いわゆるタンザニアのキマンドル中学校支援について次にお伺いいたしますが、これは二月二十日の参考人質疑のときにもお伺いしましたが、これは証人個人の政治資金管理団体21世紀政策研究会からの出金ということでよろしゅうございますでしょうか。

○証人 はい、そのとおりであります。

○原口委員 このお金は、二〇〇〇年十二月一日、外務省の、証人のもとを訪れた、外務省の方が証人のもとを往訪し、それは野川中近東アフリカ審議官、二名ということを聞いておりますが、自民党総務局長室において証人が現金八百万円を手渡したと聞いておりますが、これは事実でございましょうか。あるいは、このお金の出金を裏づける帳簿を本委員会に提出いただけませんでしょうか。二点についてお伺いいたします。

○証人 間違いなく、野川さんが来られたとき、私は現金でお渡しをいたしました。

○原口委員 その現金の出所は、当然あなたの政治資金管理団体のその帳簿にあるというふうに思いますが、それを本委員会に提出いただけませんでしょうか。

○証人 現金で渡しておりますので、私の資金管理団体から出ていることが間違いありませんので、現金であるということをおわかりおきをいただきたい、こう思っております。

○原口委員 政治資金管理団体は帳簿主義をとっておりまして、その帳簿というものが大変大きな意味合いを持つわけでございますので、まさにその、現金であろうがなかろうが、それは銀行口座から引き落としてお渡しするわけでございますので、その帳簿を提出いただけないかということをお願いしているわけでございます。

○証人 政治資金は、銀行振り込みもあれば、あるいは直接持ってきてくれる人もおりますし、また、それはさまざまな私は手続がある、こう思っております。

○原口委員 手続の問題を申し上げているわけではありません。同日、送金依頼書写しを添付したメモをその日に外務省課員が手交したと聞いております。その写しは、これは二十日のときにも、その写しがありますから必要であればこの委員会に出すというふうに証人はおっしゃいましたが、この当委員会に御提出なさるおつもりはございますか。

○証人 あれですか、その二〇〇〇年十二月一日の送金の写しでありますか。それは新聞にも載っておりましたし、私自身もそれは見ております。

○原口委員 新聞の報道とかそういったものではあやふやで、これは大変大きな、証人喚問の席でございますので、御自身がお出しになると、この間出してもよいとおっしゃいましたので、その御意思を確認する質問をしておる次第でございます。

○証人 たしかあると思いますから、二〇〇〇年の十二月一日の送金の写し書が出せる、こう思います。

○原口委員 ありがとうございます。
 外国為替法では、いわゆる不正な資金洗浄、マネーロンダリングを防止する等の目的で、金融機関に本人確認義務を課しております。当該外国送金依頼書を拝見いたしますと、これは当委員会の質疑で出てきたものでございますが、外務省課員にその送金人がなっており、川口外務大臣が極めて不適切と答弁されたような事態を起こしています。外務省課員が議員の、しかも政治資金を海外送金とするということは、極めて法的にも、道義的にも疑義のある問題であるというふうに思います。しかも、二月二十日の時点で、当該政治資金管理団体収支報告には記録がございません。四日前の三月七日、証人は当該収支報告に修正を加えていると思われますが、これは事実でございますか。

○証人 外務省の職員にお願いしたのは、私自身、これは軽率であったかと思いますけれども、残念ながら、私も含め、事務所の者は、海外送金の仕組みだとかあるいは手続というのが十分わかっておりませんでした。同時に、それなりのお金であったものですから、外務省にお願いしたということ。
 同時に、この話のそもそもの発端は、外務省の人も入ってこの話が出てきたんです。これはタンザニアの首相府の次官が日本に来た際です。ですから、先ほど原口先生がおっしゃられたその会談には外務省の方も立ち会っておったものですから、そこで、私自身、正確を期した方がいいということで外務省の人にお願いをしたということが事実でありますので、この点は御理解をいただきたいな、こう思っております。

○原口委員 当該収支報告書では、事務所家賃の保証金戻りとして一千三百五十万円が同時に収入として上げられています。これはどこの事務所でございますか。

○証人 あと、先ほどの原口委員の質問で一つ今答弁漏れがありましたから説明させてもらいますけれども、私は……(原口委員「いや、聞いたことに答えてください」と呼ぶ)先ほどの質問で例の政治資金の報告をしていなかったものですから、話させてもらって……(原口委員「いや、そのことを聞いていません」と呼ぶ)いいですか。(原口委員「事実かとだけ聞いているんです」と呼ぶ)はい、わかりました。
 それでは、ただ、参考人質疑の際のとき、私の答弁でちょっとそごがありました。というのは、参考人質疑では、十三年度の……(原口委員「委員長、全然違うことをおっしゃっています」と呼ぶ)

○予算委員長 質問されたことに証人は答えてください。

○証人 そうですか。はい。
 事務所の家賃の関係につきましては、ちょっと大家さんとの間でトラブルがあって……(原口委員「いや、どこの事務所ですかと伺っているんです」と呼ぶ)私の、ですから、事務所の……(原口委員「場所はどこですか」と呼ぶ)場所は、十全ビルという私の個人的な事務所であります。

○原口委員 十全ビルの保証の資料を持ってまいりましたが、千三百五十万円、一つの建物でそういったことが果たしてあるだろうかという疑義はまだ消えません。
 そして、二〇〇〇年十二月一日は、これは特別な日でございます。あなたの動静も数多くのテレビカメラに映っております。この日はまさに、加藤政局が一つの区切りを迎え、国会が最終日で、そしてその日は野中当時幹事長が辞意を漏らされ、十二月五日の内閣改造に向けて国会は大変大揺れに揺れた日でございます。
 この日、果たして十二月一日の正午、こういうことをなさる余裕があったのか。私は、当時の御党のさまざまな皆さんからお話を伺ってこられた方の資料によると、とてもそんな余裕はない、そう思いますが、やはり十二月一日がこのお手渡しになったときでございますか。

○証人 十二月一日に送金をしたという紙が私のところに来ていますけれども、これも、ちょっとこの日にちは定かでありませんけれども、前もって渡したのかなという感じもしております。その渡した日に送金したかどうかは、これ、外務省の方にお願いしたものですから、私はちょっと前に渡しているんでないかなという今記憶もしますけれども、これは定かじゃありません。
 ただ、十二月一日に送りましたよという書類はございます。

○原口委員 外務省の答弁と違います。
 スズキホールをめぐる不透明な資金への流れ、これは外務省のプール金ないしはODAの還流金がこれに充てられたのではないかという指摘がございますが、全くこういうことはございませんね。

○証人 それは逆に外務省に確認してください。
 ただ、原口先生、これははっきりしておきたいんですが、私はよかれと思って善意でやったことなんです。それを、いやしくも国のお金を使うだとか、何か外務省のプール金を使うみたいな話がありましたけれども……(原口委員「聞いていない。委員長、聞いていないことです」と呼ぶ)それはないということだけは私は明確にしておきたいと思っています。

○原口委員 ないということでございます。
 さて、先ほどムルアカさんについて、御本人がこの方の身分について御存じないということをおっしゃいましたが、鈴木証人の事務所から、一九九九年二月、これは外務省の報告にも出ておりますが、御相談があって、外務省中近東天江局長が法務省竹中入管局長に、いわゆる公用パスポートにて秘書ということをやることについて果たしていかがなものかという相談をされております。御自身の事務所から御相談をされていて、その方についての身分が御存じない、民間人であったと先ほど上田議員の質問にお答えになっていますが、一九九九年、御相談されたんではございませんか。

○証人 今から三年前になるかと思いますけれども、ちょっとどんなやりとりがあったかは、私と天江さんとの間でどういう話のやりとりあるかは、ちょっと私は記憶にありません。記憶にないというか、覚えていないというか、そんな今認識です。

○原口委員 最後に一問お伺いします。
 桟橋工事についてでございますが、この桟橋工事、まさに私たちの調査によると、社団法人寒地港湾技術研究センターの理事を兼務されながら、北興工業の萩社長がその受注にも参加をされて、入札にも参加をされている。
 また、同桟橋を受注した島田建設から証人は秘書給与を肩がわりをされたということが報じられておりますが、秘書給与がこういう、御自身が外務省の報告によると関与をその中では認めていらっしゃいますが、その企業から秘書給与が肩がわりをされているということは大変大きな問題であると思いますが、これは事実でございましょうか。

○証人 北興の萩社長さんがその寒地港湾センターの理事をやっておったということは、残念ながら私は承知していませんでした。
 同時に、今この秘書の給与の肩がわりという話が出ましたが、私もきょうの新聞報道で初めて知ったことでありまして、どういう事実関係かは、私は承知しておりません。

○原口委員 終わります。ありがとうございました。

○予算委員長 これにて上田君、原口君の発言は終了いたしました。