
■ 予算委員会 |
平成16年10月18日(月曜日) |
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| ○予算委員長(甘利明) この際、原口一博君から関連質疑の申し出があります。仙谷君の持ち時間の範囲内でこれを許します。原口一博君。 ○原口一博 民主党の原口一博でございます。 総理並びに関係大臣に、通告に従って質問をいたします。 まず、先ほど官房長官が北朝鮮による核開発が進んでいるという御答弁をされましたが、総理、この御認識は、総理も一致した認識をお持ちですか。 ○内閣総理大臣(小泉純一郎) 日本としては、核開発計画を廃棄するように、各国と連携しながら働きかけているというのが現状でありまして、核開発がどの程度進んでいるかという確実な情報というものは発表できる段階ではございません。 ○原口一博 官房長官の認識と違いますね。核開発を計画しているか、しかし、それを実行に移して進めているというのとはえらい違いなんですよ。第二次小泉訪朝で、ミサイルのモラトリアム、それから核開発の凍結、こういったことも話し合われたんじゃないですか。日朝平壌宣言がまさに死文化しているということを官房長官そのものが言っているんじゃないですか。 もう一回認識をお伺いしますが、総理は、北朝鮮においてなされた日本人の拉致、これはテロであるという御認識ですか。甚だしい人権の侵害、国家主権の侵害、そういう認識をお持ちですか。これが一点。 そして、一体、拉致の首謀者はだれなのか。この間、訪朝されてから、今わかっていることは、横田めぐみさん初め三名の方が、横田さんだと、あの死亡されたと向こうが発表しているその日付から三カ月間入院されていた、それぐらいの情報ですよ。拉致の首謀者はだれですか。北朝鮮の特殊機関の一部が違法に拉致を行ったという御認識ですか、それとも北朝鮮国家ぐるみの犯罪がなされたという御認識ですか。三点伺います。 ○内閣官房長官(細田博之) 念のためちょっと核の問題を申しますが、北朝鮮は何回かにわたってみずから、八千本の使用済み核燃料の再処理を完了し兵器化したと言っているんですよ。言っているから、我が方でこれを兵器化しておるということを言っても、何のそごもないんです。しかし、うそかもしれないとか、それからその段階がどうかというのは、いろいろな議論はあります。しかし、向こうが持っていると言うやつを、日本側で、持っているあるいは持とうとしているとすら言わない方がいいという判断は、我が国としてはしない方がいいと思います。 ○原口一博 そんなこと、大問題ですよ、あなた。 だったら、NPT、あなたたちが結んできた日朝平壌宣言に、あなたは、もう向こうが違反しているということを宣言していると言っているのと同じじゃないですか。では、平壌宣言は破棄されているじゃないですか。違いますか。 ○内閣官房長官(細田博之) 六カ国協議で、その点は関係国がみんな集まって協議をしているわけですから、非常に濃い疑惑があっていろいろな指摘がある、その中で解決をしていこうということで、完全な廃棄をやろうということで協議しているわけですよね。それに我が国も賛同して一緒に参加しているわけでございますから、誤解のないように。 ○原口一博 全然違う答弁じゃないですか。あなたは、核開発が進んでいると向こうが認めていると言うんであれば、平壌宣言にもう違反していると向こうが認めていると同義じゃないかということを言っているんですよ。これは物すごく重大な発言ですよ。 ○内閣官房長官(細田博之) 私が先ほど訂正はいたしました。しかし、私が言いたいのは、向こうが、北朝鮮が兵器化していると言っていることを我が国民も認識しなきゃならないということは、私は常々申しておるわけでございます。したがって、それがNPT違反であるか、それを国際的に、IAEA査察とどういうふうに考えたらいいか、そのときに日朝の関係をどう考えたらいいかということは、これは十分考えていかなきゃいけないということですよ。 ○原口一博 今みたいな答弁が成り立つんだったら、平壌宣言に幾ら違反していてもいいじゃないですか。平壌宣言、読んだことありますか。こんな失礼なこと言いたくないけれども、向こうがそうやって兵器を用意しているんだったら、平壌宣言違反なんですよ。違反でしょう。違反だと向こうが言っているんだったら、こちらとしては、向こうはもうそれを破ったという認識だということでいいですね。 ○内閣官房長官(細田博之) 既に相手国政府がそういうことを言っている、しかし、証明ができていないから先ほど撤回しましたが、私どもは、日本国民が、あるいは政府関係者も含めて、こういうことにあるという認識は持たなくちゃいけないんですよ。だからこそ六カ国協議をやっている。 だから、一〇〇%平壌宣言に違反の状態が今生じているかどうかはこれからで結構ですよ、その議論は。しかし、六カ国で、核については極めて強い疑惑があるんですよ。(発言する者あり)いやいや。したがって……(発言する者あり)違います。平壌宣言云々の前に……(発言する者あり) ○予算委員長(甘利明) 静粛に。 ○内閣官房長官(細田博之) 核開発疑惑というのは、みんな、六カ国が今協議をしているわけですから、それを明らかにしようということを言っているわけですから、私は問題意識は持っていただきたいんですよ。 ○原口一博 官房長官は、北朝鮮が開発をしていることを国民は認識すべきだとまで言ったんですよ。それだったら、違反の事実は明らかじゃないですか。六か国協議じゃないんですよ、これ、平壌宣言は。二カ国間の宣言なんですよ。その宣言に、これから検討すればいいなんてのんきなことを言っている場合ですか。 ○内閣官房長官(細田博之) いやいや、そこは誤解がありまして、私は、北朝鮮が既に兵器化しておると宣言しておるんだということをまず申しておるんです。北朝鮮がもういろいろな場で、先ほど言いましたような国連の後、北朝鮮の外務省の副大臣ですよ、政府の高官ですよ、これが、八千本の使用済み核燃料の再処理を完了して兵器化していると言っている。これはしかし、もちろん査察その他でしっかり検証していかなきゃなりません。それは、先ほどのお話じゃないですけれども、持っていないものを持っていると誇大に言っている可能性もゼロではありませんから。 しかし、それをやるのが六カ国協議でありますし、日本国民としては、やはりそこまで相手国が言っていることは認識しなきゃならないから、私は土曜日の会議で、こういうふうに北が言っておる、これに十分着目していかなきゃならないという意味で言ったわけでございます。 ○原口一博 総理、今の答弁でいいですか、うなずいていらっしゃるけれども。平壌宣言は、先ほど前原委員が指摘をしましたけれども、すべての国際法を遵守していくと。そして、この核の問題がそのかぎなんですよ。総理が頑張ってやってこられたわけじゃないですか。それを、向こうはもう政府が言っている、言っていることを国民が認識しろと言うんだったら、私たちはどう認識するかというと、平壌宣言はもうなしになっているというふうに認識しますよ。そうでしょう。そうでなくて、向こうがそれを生かしていると思っていたら、向こうはどんどんどんどん核開発をしている、そう言っているし、本当かどうかわからないけれどもやっているということを認識しろと言っているんだったら、こんな大変なことないですよ。総理、先ほど申し上げた二点について、それはまた次の機会でやります。 大変なことだと思いますけれども、二点について御認識を伺います。つまり、拉致はテロなのか。皆さん、テロとの闘いということを言っていますよね。国家主権の侵害、人権侵害ですよ。だれがやったんですか。首謀者はだれだと思っているんですか。 ○内閣総理大臣(小泉純一郎) 私は、許されざる非人道的な行為であり、テロと考えてもいいと思っております。そして、これは国家の犯罪として許されざる行為であるからこそ、二度とこういうことは起こすな、真相解明に努力しろと現在も強く働きかけているわけでございます。 ○原口一博 国家としての犯罪というお言葉でした。私は、拉致被害者の救出のためには実行犯の供述が何よりも重要だと思います。北朝鮮は実行犯について、三人、一人は処刑したという情報がございますが、裁判記録の開示、供述調書の引き渡し、日本政府は求めたんですか。政府参考人で結構です。 ○外務省アジア大洋州局長 お答え申し上げます。 まさに、事実の徹底究明を求めて我々は、北朝鮮側にいかなる犯罪行為があったのか、拉致行為について、その一つ一つ、我々は真相究明を求めてきております。そして、当然のことながら、それに対する責任者はだれであるのかということで、今までは、今委員御指摘のとおりの向こう側の説明がありましたが、これでは十分納得ができないということで、この点についても先方に事実の究明を求めてきているところでございます。 ○原口一博 私は具体的に聞いているんです。裁判の記録の開示を求めたのか、供述調書を求めたのか、そしてその引き渡しを今後求めるつもりがあるのか。北朝鮮の拉致被害者に対する調査は、六月まで行われていなかったんじゃないですか。どのような体制で行っているんですか。拉致被害者の調査、安否不明の被害者の調査は、北朝鮮において、地方自治体の長、責任者、あるいは警察機関でやっているんじゃないですか。特殊機関というのは一体何なんですか。日本において、この何十年という間に自分の子供が帰ってくるのを待っている人たち、その人たちに納得のいく説明をしてください。 ○外務省アジア大洋州局長 今までの北朝鮮側の説明では我々全く納得がいかない、そういうことで、まさに、総理は五月二十二日のときに首脳会談において、非常に厳しく先方にこの真相の究明が必要であるということを迫られて、そして今、先方から、金正日国防委員長の方から、白紙に戻してこれを徹底して調査するという言質がございました。そして、それについて現在我々は協議を行ってきているところでございます。 先ほどの御質問でございますけれども、先方の今までの説明におきますと、関係者の処罰を行ってきた、この事件の責任者について、一人は死刑、そして一人は長期教化刑に処せられたという説明はありましたが、これは、全くその説明だけであって、今委員御指摘のとおり、いかなる証拠もございません。すべての問題について、まだ証拠を得る状況には至っておりませんし、関係の書類を我々も入手しておりません。これについて引き続き求めていく考えでございます。 ○原口一博 私は、だめだった、だめだったという結果を聞いているんじゃないんです。要求している中身を聞いているんです。裁判記録や供述調書、求めてください。そして、拉致被害者は招待所に管理されていたはずです。招待所の記録を調べれば、いわゆる共産主義国家、文書主義、徹底しているんじゃありませんか。その招待所の記録も求めましたか。 外交実務者協議が訪朝後二度も行われたにもかかわらず、あなたから今、できなかった、できなかったという、この貴重な時間で聞くために質問しているんじゃありませんので、どうか、事前にペーパーでお渡しをしていますから、そのことを本当にやったのか、招待所の記録と裁判の記録、これを求めたかどうか。それは向こう側の話ではありません。日本側が求めたか聞いているので、あなたに聞けばわかる話です。誠実に答えてください。 ○外務省アジア大洋州局長 そもそも、今までの先方の説明、それについて我々は全く真相究明ができていないということでございまして、百五十項目においての質問をしております。(発言する者あり) ○予算委員長(甘利明) 御静粛に。 ○外務省アジア大洋州局長 その中には、さまざまの、今委員御指摘の招待所の話であるとか、当然ございますが、そもそも、我々はまだ十名の安否不明の方々についてのきちんとした安否不明の情報は得ていないということが基本でございまして、それについての徹底した真相を求めているわけでございます。 ○原口一博 どうしてあなたまでそういうふうになったんですか。今の答弁に私、納得いきません。聞いたことだけ答えてください。 私は、先方は外務省ですね、ですから、まさに、間接的に聞いたこと、つまり調査委員会、どんな調査をしているのか、それさえも聞いていないんですか。だれが調査しているなんかも聞いていないんですか。 私は、日本の警察も含めてタスクフォースをつくって、そして、事実、これを一刻も早く突きとめる、それが必要だと思いますよ。だから聞いているんです。被害者の御家族は高齢化しておられます。一体いつまで待たせるんですか。 北朝鮮は、根拠を何一つ示さずに、死亡、死亡ということを言っています。どこにその根拠がありますか。拉致で被害者の方々を傷つけただけでなくて、そして死亡だということでさらに被害者の皆さんの感情を傷つけている、こんなことをいつまで許すんですか。 総理、今の日朝交渉のやり方、私は総理にも責任があると思います。あの七月の参議院選挙のとき、ジェンキンスさん、帰ってきていただいた。それは本当にありがたかった。しかし、向こう側からすると、総理に恩を売ったことになるんじゃないですか。拉致の問題を政治に利用した、そんなことは絶対あってはならないんです。 総理、これからどのように打開しようとされるのか。今の実務者協議をずっと続けていこうとするのか。この間、アーミテージさんがお見えになって、十一月の大統領選挙、それを待って六カ国協議ではない、その手前にも六カ国協議を開くんだということを伝えられたというふうに聞いています。これからどのような戦略で何を求めていくのか、総理の決意を伺います。 ○内閣総理大臣(小泉純一郎) 私は、拉致の問題を政治的に利用しているとは思っておりません。むしろ、民主党が政治的に利用しているんじゃないですか。なぜ私が政治的に利用しているんですか。拉致の被害者の家族を一日も早く帰したい、その気持ちから再訪朝したわけであります。そして、安否不明者の調査。なぜそう断定するんですか、私が政治的に利用したと。 民主党がどう思うのは勝手ですけれども、野党だから私を批判するのはやむを得ませんが、私は、そんな、政治的に利用しようと思って日朝国交正常化とか拉致の問題、核の問題、解決しようとしているんじゃないんです。日本国家の利益である、朝鮮半島の利益である、ひいては北朝鮮の利益にもなる、世界平和の安定に資する、そういう観点からこの交渉を進めているわけであります。 ○原口一博 民主党がいつこのことを政治的利用しましたか。政治的利用することは許されないと言ったんですよ。 あなたが、あの七月の参議院選挙の直前に、ジェンキンスさんを帰すからには北朝鮮側も相当の配慮をしたでしょう、北朝鮮側からしたらあなたに恩を売ったことになるんじゃないですかということを聞いたんですよ。違うんですか。 ○内閣総理大臣(小泉純一郎) それは、原口さんがそう想像するのは私はいかぬとは言えませんけれども、ジェンキンスさんを初め家族を帰すのは当然のことじゃないですか。私は、日本政府として、早く家族を帰しなさいというのは当然なことだと思います。何で選挙に利用する必要があるんですか。 ○原口一博 私は、この問題は総理と認識をここで一致させておかなきゃいけない。それは、政治利用しないということと、一刻も早く原状復帰する、このことだと思います。 さて、日歯の話に移ります。この問題、ちょっとお手元に、委員長、資料をお配りしていますので。 これは、まず、資料の一です。 日本歯科医師連盟と地区歯科医師連盟との収支比較表です。本来であれば、こういうものが、私たち一つ一つ適正に処理されているというふうに思いましたが、このピンクで網かけしているところは、日歯側はお金を出していると言っているけれども、日歯連側は出しているけれども、対象団体である地区歯科医師連の方はそれだけもらっていないというものであります。なぜこんなことが起こるのか。 資料二をごらんになってください。同じ歯科医師連の中でもこうであります。 資料二は、日本歯科医師連盟と地区の自民党歯科医師支部の収支比較表です。例えば、総理、自民党宮城県歯科医師連盟支部というのをごらんになってください。日歯の支出は金額がゼロになっています。しかし、対象団体である御党の宮城県歯科医師連盟支部は、百六十八万七千五百円おもらいになったということが書いてあります。 不思議なのは、これ、たくさんあるわけです。日歯側は、例えば自民党さんの福井県歯科医師支部、これもゼロです。しかし、支部の方にはお金が立っている。逆に、東京都は、三百九十七万円を日歯側は出したと言っている。しかし、対象団体にはその記載がない。 私、この日歯の資料をずっとつぶさに見てみました。きょうは一人一人の政治家については言いませんけれども、本当に日歯側が出したお金と、そしてその方が政治資金収支報告の中で報告をされているそのお金がこれほど食い違うだろうか、驚くほどのことであります。 さて、その中で起こった、こういう背景の中で起こったのが例の一億円の小切手の事件であります。 先ほど総理が御指摘をされたように、平成研において収支報告の訂正がされています。平成十六年、ことしの七月の十四日に収支報告が訂正されて、平成研に日歯側から一億円の献金がされて、それが繰り越されたという内容のものでございます。つまり、日歯側から平成研にお金が入ったという事実は、これは公表された資料でわかるわけです。 しかし、じゃ、それはだれを経由して渡ったのかということは全くわかりません。今、細田官房長官がお座りになっていますが、そこの席に座っていらっしゃる方が、お一人は起訴猶予、お一人は在宅起訴という状況であります。総理、これは私たち政治全体の信頼を揺るがす、大変大きなことだと思います。 本会議質問で、我が党の岡田代表の質問に対して、総理は、組織ぐるみというのは当たらないというふうにおっしゃいましたが、しかし、これだけの事実を見ても、それからこの私たちの調査においても、本当にこんなことが組織ぐるみでなくてできるだろうかと思います。 そして、一番わからないのは、小切手を受け取ったと言われている橋本元総理が、そんなことは覚えていない、そんなことは知らない。本当にこんなことが許されるでしょうか。そして、どこからかわからないけれども降ってわいたようにして、そして平成研の金庫に入ったのかわかりませんが、こんなことがあり得るでしょうか。 総理は、KSD事件のときに、党の調査を命じられて、そしてそれを国会に報告されました。今回、総理はどのような認識を持って、そして経理局長なりさまざまなつかさつかさの人に命じられたのか、まずそのことをお伺いいたします。 ○内閣総理大臣(小泉純一郎) 私は、政治資金の管理に当たりましては、きちんと政治資金規正法にのっとって処理しなければならない、適切に処理するようにということを常に指示しております。 今回の日歯事件につきましては、日歯側の動きについては私どもは定かに詳細に承知しておりませんが、今回の橋本元総理の問題につきましては、橋本氏自身がしかるべき場所に出て説明したいと申し上げておりますので、今後どういう対応をするかというものにつきましては、委員会でそれぞれ協議されるものと承知しております。 ○原口一博 橋本総理だけで終わるのであれば、今の答弁でいいんだと思いますよ。しかし、なぜ冒頭、この一と二の資料をお示ししたかというと、莫大な額のお金が動いて、そして、それこそ記載の、不実な記載だったんだと思いますが、東京地検、多くの人たちが捜査をして、今に至っているわけです。 なぜ捜査を命じられないんですか。KSDの事件のときとどうしてスタンスを変えているんですか。 ○内閣総理大臣(小泉純一郎) 既に捜査がされて裁判手続にかけられていると承知しております。 ○原口一博 私はそこに今の日本の政治の限界を感じます。そんなことをやっているから、次々にまた似たようなことが起こるんじゃないですか。 先ほどのイラクの大量破壊兵器の問題についても、アメリカは、なぜ誤ったのか、自分たちでみずから調査委員会をつくって、そしてつぶさにそれを反省する材料を自分の手で供給しています。 総理はどうですか。捜査に任せる。あのKSD事件だってそうじゃないですか。あれ、司直の手が入りませんでしたか。もう司直の手が入ったら、自分の総裁としての責任はそこでない、そうおっしゃるんですか。 ○内閣総理大臣(小泉純一郎) 党として調査をして、しかるべき対応をしております。 ○原口一博 その責任者はだれですか。官房長官ですか。私は今の御答弁は初めて聞きました。だれに命じられましたか。 そして、それは、今調査をしているということでございましたから、ぜひこの予算委員会にその調査の結果を出してください。 ○内閣総理大臣(小泉純一郎) 私は、党にきちんと処理するように指示を出していると言っているんですよ。党としての調査は今執行部でしっかりしていると申し上げているんです。党としてやっているんです。 ○原口一博 いや、だから、その責任者はだれですかということを伺っているんです。総裁が責任者で調査委員会をつくっていらっしゃるんですね。そうなんですか。 ○内閣総理大臣(小泉純一郎) 党の問題ですから、党としての責任者は私でございますから、調査をしているところでございます。 ○原口一博 ありがとうございます。調査の責任者はあなただということが判明しました。 そこで聞きます。いつまでにその報告書を出しますか。 ○内閣総理大臣(小泉純一郎) 今後、調査の段階を見て、発表すべきものは発表します。 ○原口一博 それで本当に調査になるんですか。私は危機感が足りないと思いますよ。 民間にできることは民間にと総理はおっしゃいますが、政官には甘く、民間には厳しい。行政の説明責任や政治の責任はあいまいにして、民間活動の罰則は厳しいというのでは、国民は納得がいくでしょうか。 今、皆さんが用意をされている独禁法、私は独禁法の改正プロジェクトチームの座長ですが、あんなことを認めるのは、私は反対です。自分たちが、行政がやるべきことは何にもやらないで、民間の罰だけ強くする。今のあなたの姿勢と全く同じじゃないですか。どこの国に、一民間企業に大臣が再生機構を利用しろなんと言う人がいますか。そして、どこの国に、内閣のかなめにある人が、情報システムにどこどこの会社を使えなんということを言いますか。そういう声がいっぱい寄せられています。 独禁法だけではありません。小泉内閣は、今、あなたの姿勢では、政官天国、政治と官僚の天国、政官何でもあり内閣、民間困窮内閣ではありませんか。 今、私たちは多くの証言をいただきました。あなたが調査委員会の委員長ということでお聞きしますが、責任者ということでお聞きしますが、この受け取りというのはいつだったんですか。一億円の小切手は、いつ、だれが、どこで渡したんですか。 ○内閣総理大臣(小泉純一郎) この問題は党の問題ではございません。 ○原口一博 今、よく聞こえなかったんです。 この問題は党の問題ではないとおっしゃったわけですか。つまり、日歯の事件の問題というのは党の問題ではないとおっしゃったんですか。いや、聞こえなかったから、聞き直している。 ○内閣総理大臣(小泉純一郎) 一億円は、どこに入って、どこで処理したのかというような党の話を聞きましたから、これは党の問題ではないと言ったのです。 ○原口一博 いや、ちょっと、よくわかりません。 各派閥にも、御党の場合も、政党の助成金が入っているんじゃありませんか。そこで起こったこと、それから政策を金で買ったようなこと、国民政治協会、後で言いますけれども、国民政治協会というものから党本部、それから移っているんじゃありませんか。 私は、いろいろな証言を判断してみると、平成十三年の七月二日月曜日、一億円の受け渡しがあったとされる日時ではないかと思います。この日に村岡氏がこの会合に参加していないということは確実であります。しかし、私が不思議でたまらないのは、なぜ村岡氏だけが在宅起訴をされて、そしてほかの人たちはそうならないのか。 法務大臣に伺います。村岡氏の在宅起訴の根拠、それを教えてください。法務大臣に聞いています。(発言する者あり) ○予算委員長(甘利明) ただいま答弁させます。 ○法務大臣(南野知惠子) では、お尋ねにお答えいたします。 捜査機関の具体的活動内容にかかわる事柄でありますので、法務当局としてお答えを差し控えさせていただきたいと思います。 でも、どうしてもとおっしゃるのであれば、一般論として申し上げれば、逮捕するか否かは、法と証拠に基づき、逮捕の理由やその必要性を慎重に検討して判断しているものとしております。 ○原口一博 理事にお願いしますが、質問と全然違うことを時間とって、やめてくださいよ。村岡さんの起訴事実は何かということで、それをあなたは、今までほかの人たちだって言っているわけですよ。もう一回答えてください。 ○予算委員長(甘利明) 南野法務大臣、しっかりと質問に答えてください。 ○法務大臣(南野知惠子) では、お答えいたします。 公訴事実の要旨は、被告人村岡は政治団体である平成研究会の会長代理であった者、被告人滝川は同会の会計責任者であるが、被告人両名は、共謀の上、平成十四年三月下旬ころ、実際には平成十三年七月上旬ごろ、政治団体である日歯連から平成研究会に一億円の寄附を受けたのに、その寄附について平成十三年分収支報告書には記載せず、これを総務大臣に提出したというものであると承知しております。 ○原口一博 私は、そこは大いに疑問だと思います。平成研の皆さんの調査によると、この平成研の幹部会というのは毎週水曜日十一時半から行われていたそうです。そして、その十一時半の幹部会は合議制をとっていた。そしてそのころ、橋本元総理は入院をされていた。しかし、そのころにはもう手術が成功をして元気でいらっしゃった。元気でいらっしゃった方に、なぜ村岡さんお一人が謀議をする必要がありますか。全く理由がないじゃないですか。 先ほど総理がお話しになった修正、ことしの七月十四日になされています。七月十四日というときは大変大事なときです。なぜならば、その翌日に新聞がこの不正な献金の疑いを報じるということが伝わったからであります。 平成十六年の七月十四日、平成研の幹部会が開かれたんじゃないですか。そして、そのときにその中で何が話し合われたのか。少なくとも、そこで、幹部会で橋本会長が、実は一億円を小切手でもらって渡したね、あした新聞に出るから修正報告を出せと会長が言った。一億円いただきましたので、あとは繰り越しの修正をします、こういう話がされたという証言を持ちました。 まさに、これが偽計ではないですか。一億円の修正をしているのであれば、ほかの、ここにいらっしゃる自民党の国会議員の皆さんも修正をされている。しかし、それは全額一億円が繰り越されているんです。繰り越された一億円を収入のところに立てることはできないんです。このことそのものが偽計ではありませんか。総理、どう思われますか。 ○内閣総理大臣(小泉純一郎) 私の関知せざるところを聞かれても、詳細にはわかりません。修正されたという報道は聞いております。しかし、これは党の問題ではございません。 ○原口一博 では、それはどこで調べるんですか。あなたがさっきおっしゃったこの一億円の献金の問題は、党で調べずにどこで調べるんですか。 ○内閣総理大臣(小泉純一郎) その献金を受けた方が関係あるんでしょう。党の問題ではございません。 ○原口一博 なぜ党の問題じゃないと言うんですか。あなたの党の所属の、しかもこの間まで総理をされていた、日本の代表の方の疑惑ですよ。そういう態度で本当にいいんですか。一億円をもらったのはいい、記載しなかったのが罪ですということはおかしくないですか。 皆さんにお渡しをした資料の中で、この資料三をごらんになってください。もう多くのことが私たちの調査でわかっています。この資料の右端、ここに番号を振って、国民政治協会を通して迂回献金をしている。日歯の中にその帳簿があるじゃないですか。そしてそれは、今疑惑が指摘されている人たちだけではない、多くの人たちにこれが渡っている。きょうの朝日新聞でも、八千万というお金が渡っている、そのことが報じられていました。 ひもつき献金をしたら何が起こるのか。職務権限がある人がもし多額の献金を受ければ、収賄で捕まります。そのことを隠そうとこの国民政治協会を使っていたとしたら、それは言語道断ではないですか。政策を金で買うことじゃないですか。それがなぜ党の問題じゃないんですか。 ○内閣総理大臣(小泉純一郎) 党は、政治資金規正法にのっとって寄金を、寄附金を受けております。いわゆる迂回献金はあってはならないし、そのようなことはしておりませんと報告を受けております。 ○原口一博 それはだれから受けているんですか。迂回献金をしていないというのは、総務局長が言ったんですか。(発言する者あり)経理局長ですか。経理局長を呼んで調べられたんですね。 ○内閣総理大臣(小泉純一郎) これは、党の報告を執行部から受けているわけであります。そういう今言った迂回献金はあってはならないことであり、自民党としてはそういうことはしていないという報告を受けております。 ○原口一博 その報告を信じることはできません。 私たちの調査では、あなたがそこまでおっしゃるので、九九年に三名の派閥の領袖に一千万円ずつ渡っている、このことが明らかになりました。そして、二〇〇一年、これは、ここも三名の方に、三千万円お一人、そして一千万円お一人、一千万円お一人に渡っているということが調査で明らかになりました。しかし、私たちの調査が間違っているかもわからない。そして、あなたは、党のことではない、それは個人のことだというふうにおっしゃるのであれば、この二〇〇一年の迂回献金、三千万円をもらった方は、私たちの調査では、あなたが首相補佐官にされた山崎拓さんだということが私たちの調査でわかっています。 総理、あなたの一番お親しい方であります。首相補佐官ですから、ぜひこの予算委員会に来ていただいて、そして事実を解明させていただきたい。総理は、そのことに前向きで、そして国民に説明責任を果たすべきだと思いますが、いかがですか。 ○内閣総理大臣(小泉純一郎) 個人名を挙げてこの場で言われましたけれども、個人の名誉に関する問題もありますので、そういう点は委員会でよく協議していただきたいと思います。 自民党につきましては、迂回献金はないと報告を受けております。 ○原口一博 あなたが受けた報告と、私たちが手にしている調査が違うから聞いているんです。一致しているんだったら聞きません。 今、総理がそのようにおっしゃいました。内閣の責任として、私は、委員長、この予算委員会、それはこの委員会で決めなくても済む話です、政府の人ですから。山崎拓さんは、今は政府の、あなたの首相補佐官でいらっしゃいますから、その方を交えて質疑をしたい、このことを申し上げます。 私たちは、小切手を渡しているのになぜ領収書を渡さないのか、小切手を持ってきているのになぜそういう処理をするのか、裏書を見ればすぐわかるのになぜそんなことをするのか、そして、合議制であるにもかかわらず、どうして村岡さんだけがこういう形になるのか、不思議でなりませんでした。 皆さんにお配りした資料をごらんになってください。日歯の内部資料でございます。 資料の四。これは、しかるべき方から私たちが入手した資料であります。資料の四は、日本歯科医師会緊急理事会メモです。平成十六年二月の六日。この次のページ、五ページをごらんになってください。上から約四行目。地検特捜部から捜査協力の要請があった、これは、一つはITの補助金について、一つは連盟が三菱銀行から借り入れた十億円について、地検は早く終わらせたいということで、協力をしてほしいと言われた。 法務大臣、検察がこういう、方針も伝えて、そして相手に対して言うことが許されますか。これは日歯の中のメモですから、この中の理事が勝手に言っていることかもわからない。 資料六をごらんになってください。日歯連の報道について、日本歯科医師連盟、キンポクと読むんでしょうか、近畿北陸地区の理事から近畿北陸地区の各歯科医師連盟の代表者に対してあてた文書でございます。ちょうどその年の、十六年二月六日、ことしの二月六日です。これも、上から八行目です。まさに、ここでも同じことが書いてあるじゃありませんか。早く終わらせたい、年内に終わらせたいから協力をしてくれ。まさに、ここに書いてあるとおり、捜査は年内に終結をし、そして、本来であればその責務に、責任にあるのかどうか。私は、村岡さんがきのうテレビに出て、涙をもって訴えておられたあの姿を見て、本当にうそをついておられるなんて思いたくなかった。 しかし、こんなことを特捜部は言ったんですか。法務大臣にお伺いをいたします。 ○法務大臣(南野知惠子) 答えでございますが、御指摘の文書につきましては、今議員のお手元から見せていただきましたが、いずれにせよ、調査機関の具体的活動内容にかかわる事項であり、お答えを差し控えさせていただきたいと思います。 一般論として申し上げれば、検察当局においては、常に厳正公平、不偏不党の立場から、法と証拠に基づき、刑事事件として取り上げるものがあれば適切に対処しているものと承知しております。 ○原口一博 国会で取り上げるというのは大きなことなんですよ。 皆さんは、この日歯にこれほどの捜査が入る、あるいはこれほどのことが行われている、まさにこの文書を一つ一つ読んだら、自分たちは大きな権力と一緒になっているから、捜査されることもなければ、それは中途で終わるんだと言わんばかりのことを言っているじゃないですか。 今、私は捜査自身について聞いたんじゃないですよ、あなたの機関について、こんなことを言っているかどうか。私はこの通告、前にしていました。調査したんですか。法務大臣に聞いています。 ○予算委員長(甘利明) 大林刑事局長、補完をしてください。(発言する者あり)答えさせますから。先に補完させます。 ○法務省刑事局長 お答え申し上げます。 先ほども大臣の方から申し上げましたとおり、その内容は、捜査機関の具体的活動内容に関する事柄です。ただ、一般論として申し上げますと、事件関係者に捜査への協力を求めることは、捜査の過程において間々行われているものと思います。 いずれの場合においても、捜査に支障の生じることのないような方法により行われているものと承知しております。 ○法務大臣(南野知惠子) 先ほど私も御答弁いたしました。今検察庁の方も御答弁いたしました。そのとおりでございます。(発言する者あり) ○予算委員長(甘利明) 南野法務大臣、正確に答弁してください。 ○法務大臣(南野知惠子) はい。では、自分としてお答え申し上げます。 いずれにせよ、お尋ねは捜査機関の具体的活動内容にかかわる事項でございます。お答えを差し控えさせていただきたいと思います。 ○予算委員長(甘利明) もう一度、原口君、先ほどの質問をお願いいたします。 ○原口一博 わざわざなぜ資料を出しているか、法務大臣、ごらんになってください。 資料の六です。「匿名情報が警察に多数寄せられているので年内に終わらせたいから協力して頂きたいと特捜部からの依頼でこれに応じた。」そう書いてあるわけです。資料の五についても同じです。早目に終わらせたい、特捜部が言った。年内に終わらせたい、特捜部が言った。 私は捜査の内容を聞いているんじゃないんです。こんなことを言って、そして終結をにおわせて本当に捜査していいのかということを聞いているんです。いかがですか。 ○予算委員長(甘利明) 大林刑事局長、そして、その後に法務大臣。 ○法務省刑事局長 先ほども御答弁したところでございますけれども、今の委員の御指摘になっている文書自体、それは日歯側の情報であろうかと思います。 特捜部においてどのような言動があったかどうかは私ども承知はしていません。しかしながら、先ほど申しましたとおり、捜査というのは、いろいろな形で捜査を協力依頼します、それからお願いもいたします。その過程で、捜査機関としてそれなりの期間に、相当な期間に早く終わらせたいという希望を述べること、それが捜査を不正にねじ曲げてということなら問題はありますけれども、それは、捜査の過程においてそのような依頼をしたからといって、その捜査が不正常なものとなるわけではないというふうに考えております。 ○法務大臣(南野知惠子) 刑事局長がただいま申し上げたとおりでございます。 ○原口一博 では、もう一回皆さんに資料、そういう答えは私予想していませんでした、正直予想していなかった。九ページをごらんになってください。パネルにしてきました。 この捜査のスタートは、ここの日歯に書いてあるように、経産省のIT事業ですよ。イメージ情報科学研究所というところに経済産業省が委託をして、国民の皆さん、全部この構造ですからね、彼らは得をして国民にツケが行くんですよ。これをごらんになってください。どうしてこれが年内でわかりますか。 歯科のレセプトのオンライン化、それこそ歯科を受ける人たちにとっては一番大事なこの事業。この事業に皆さんはこの莫大なお金を委託金として財団法人イメージ情報科学研究所に出している。そして、その出した後は、電子カルテについてはモリタに、そしてレセプトのオンライン化についてはもう一回日本歯科医師会に出しているんですよ。そして、モリタやスキルインフォメーションズ。 これは何段階に発注しているんですか。その中で何が起こったかというのは、中川大臣、経済産業省でもこんな問題な発注があったから自分たちで調べられましたよね。五段階に発注しているんですよ。自分らにその受注能力がない、それから受注の内容についてもそれを実行できない。ただただ渡しただけじゃないですか。これは、皆さん、税金ですよ。ふざけるなと言いたい。 それで、捜査の中途で何で年内なんてわかるんですか。皆さんが権力を持っていらっしゃるのはそれは結構。しかし、権力は正しく使ってください。経済産業大臣、この問題について発表されたのはいつですか、そしてこういう発注をどのように変えようとされていますか。 ○経済産業大臣(中川昭一) ことしの通常国会のこの予算委員会の場で、原口委員初め多くの委員の方から、経済産業省のイメージ研究、イメラボに対してのお金がこういうふうに下の方にずっと行っているということについて御質疑をいただきました。そこで、私から、法律あるいは会計の専門家の第三者的な先生方に、我々ではなく専門的な立場の方々に調査をして、できるだけ早くその結果を御報告したいということをお約束申し上げました。 三月二日に、経済産業省として、IT関連委託事業の執行のあり方調査検討委員会というものを設置して検討をお願いしたところでございます。そして、できるだけ早くということでございましたが、七月十六日にこの検討委員会の調査の結果が出てまいりました。その部分をちょっと読ませていただきますけれども、非常に複雑ではありますが、この下の部分、つまりイメージ情報科学研究所から下へ行った、例えば日本歯科医師会あるいは右側の方のモリタですかにつきましては、経済産業省との契約に基づきまして届け出がなされた部分でございますので、我々としても、きちっと監督をしている、しなければならない部分でございます。 しかし、それから下、その左側の方でいうモリタとかその下のアクセルとか、いろいろずらずらっとある部分につきましては、我が省との契約において届け出が不要とされていた部分でございまして、結果的にそういうことになったということでございまして、我々としても、今、原口委員御指摘のように、公的な委託事業であり、委託のお金でございますので、大変不透明な部分が結果的にあったということでございますが、専門調査会の結果としては、先ほど申し上げたように、下の部分については、当初の計画の中になかったので、どんどんどんどん契約が次の段階に行ったということが結果的にあったわけでございますが、経済産業省としての契約あるいはまた問題ということについては特になかったという御報告をいただいたところでございます。 ○原口一博 総理、お聞きになりましたか。つまり、発注側は特段問題なかった、その先が悪かったんだ、みんなこれなんです。外形的に発注側が手続さえ整えていれば、今の官製談合の構造も全部同じなんです。発注側はどこか外側に天の声を出して、そして受注側が捕まる。官の方は何の責めもない。だれが天の声を出したかわからない。 私は佐賀県という小さな県から来ましたけれども、佐賀県でも建設業の人たち一生懸命やっています。しかし、その中で本当に官製談合、それを自分たちが勇気を持ってそれを正そうとしたら、どうなりますか。仲間外れにされたり、そういう時代がいっぱいありましたよ。それを変えるのが構造改革じゃありませんか。民にできることは民にといいながら、官がサボっていることを正さないで民間にだけたくさんの責任を押しつけるのが構造改革ですか。総理、皆さんが出された独禁法、これが本当に構造改革ですか。 経済界も、この間、経団連やあるいは日本商工会議所の人たちとも話をお聞きしました。官の側は何にもやってないじゃないですか。官の側は、司法の手続の明確化も、さまざまなルールの明確化も、自分たちの説明責任も、何にもやってない。しかし、この事件と同じように、外形的には、自分たちは、先ほど経済産業大臣がおっしゃったとおり、整えておりました、それで済むんです。 これが総理が目指す民営化ですか、総理が目指す社会像ですか。お答えください。 ○経済産業大臣(中川昭一) 先ほど経過について御報告を申し上げたところでございますが、天の声というのが具体的にどういうことを指すのか、経済産業省なのか、あるいはまた別の政府をチェックする立場にある人間なのかということもチェックをいたしましたが、その検討委員会の報告では、そのような関与というものはなかったという報告を受けております。 他方、今後どうするかということについてでございますが、今後は、一千万円以上についてはどんなに下に下がっていっても届け出、あるいはまた半分以上を下請に出す場合は承認という体制で透明性を高めていきたい、またチェック機能を高めていきたいというふうに体制を変更したところでございます。 ○原口一博 今、日歯連の事件からこのことについて議論をしましたが、先ほど総理が、日歯連の事件は自民党の問題ではない、そうおっしゃったことは大変大きな、私は総理の政治姿勢を象徴するお言葉だというふうに思います。 本来であれば、これほどのことが起こっているんだったら、御自身で調査チームを命じて、そしてこの国会に一つ一つ明らかにする、何がいつどのように行われて、そしてどのような不正が何のために行われたか、それを解明するのが最高責任者としての責任のあり方じゃないですか。 民間にコンプライアンスということを言っていて、そして御自身の政党の中のこれほど責任の重い人たちが疑惑をかけられている状況の中で、これは党の問題でないということをあなたは言い切られるんですか。もう一回答えてください。 ○内閣総理大臣(小泉純一郎) どういう質問か。私は、村岡氏に対する一億円等の問題をお尋ねされましたから、これは、村岡氏がおかしいという以前に、政治資金規正法に違反したのがおかしいと私は思っております。 これは党の問題じゃないんです。党に一億円を寄金した問題じゃないんです。そういう点から、この日歯が、今言った一億円の村岡氏に関するいろいろな言われた問題については、党の問題ではないということを申し上げているんです。 ○原口一博 非常にわかりにくい議論ですね。つまり、これは個人の問題であって、党として、自分の所属の、私たちであれば、公人として大きな責務を持っているから、自分の党の所属議員に不祥事があれば、総務局長がそれを調査をし、そしてそれをつぶさに報告する、その義務を持っていますが、今回のはそうではない。自民党の元官房長官でございますが、そうではないという認識なんですね。 ○内閣総理大臣(小泉純一郎) それは個人に対する献金、政治団体に対する献金と、政党に対する献金とは違います。 ○原口一博 いや、本当、驚きました。あなたは御党で公認をされ、そして御党の中枢にいらっしゃった方、そして元総理、全く解明の気持ちがないということがこれでよくわかりました。 総理御自身の問題についても私は申し上げたいと思います。 総理の、平成十三年分、これはまさか党の問題とは言われないと思いますが、自由民主党さんの本部の収支報告書でございます。総理が華々しく総理になられて、自民党をぶっつぶすというふうにおっしゃっていたときでございます。皆さんのお手元の資料にも同じものをつけさせていただいています。 平成十三年の七月四日、政策活動費として合計一億円を、総理は政策活動費として自由民主党本部から支出を受けていらっしゃいます。一億円という大きなお金です。しかし、小泉総理の資金管理団体のどこを探しても、このお金はありません。そして、総理がそのことを税務申告されたその形跡もありません。 これは、政治資金規正法上の適切に支出をされた資金であります。しかし、政治資金規正法では、この政治活動費、この中身を公表する、そのことも求めていません。ですから、総理がこの一億円、これは適法に総理に渡っています。関係者のお話を総合すると、毎回、総理になると、党の方からこの一億円が政策活動費として御党の総理には渡るそうであります。総理がこのことを何にお使いになったか、ここでは聞きません。しかし、本当にこのことを、これが適法である、そのことは認めますが、こういう状況で続けていていいんだろうか。 私たちは政党助成金をもらっています。政党助成金をもらっている私たちが、政治資金の透明性といいながら、政策活動費と銘打てば個人に対して幾らでもそれを投入することができる仕組みになっています。この国会では、寄附について議論をしています。しかし、その先の活動費の透明性については今私が初めて提言をしました。総理、このようなお金を国民に対してどのように説明していけばいいんでしょうか。 政治活動というのは、ある意味では秘密もあります、だれに会ったかとか。あるいは、特に外交だと機密があります。だから、それをすべて明らかにすることはできないけれども、外から見て、これが適切に政治活動に使われていたということを証明するものは必要なんではないでしょうか。総理の基本的な考え方を伺います。 ○内閣総理大臣(小泉純一郎) これは混同してもらっては困るんです、私にあたかも疑惑があるかのように。全くないんです。それは、各党も政策活動費というのは幹部に支給されていると思います。 そこで、政治資金規正法においては、これは政治団体の収支が公開されていることを踏まえ、政治団体の政治活動の自由を最大限尊重する観点から、支出の使途等については特段の規制は設けられておりません。そういう中にあって、この党の政治活動というものは、個人の活動に使用したものでなくて、自民党の政策活動費として使用しているものであります。そういう観点から、私は、こういう活動というのは、当然政治資金規正法にのっとっているものであり、何ら問題はないと。 なお、政党交付金を充てた支出については、各政党はその相手方、金額等を記載した報告書を提出しなければならない。しかし、この政策活動費というのは、政党交付金以外の、党独自の資金から拠出しているものであります。政策活動費であります。(発言する者あり)政治活動費であります。 ○原口一博 適法だとさっきから言っているじゃないですか。あたかも疑惑があるように言っていないですよ。そんなこと全然言っていないです。こういうお金を国民に説明できますかと。 だって、その使い道を外に全然言う必要がない、監査を受ける必要もない。ただ、あなたに一億円あげますよと。総理は、これは代表はあなたですからね。このときの代表は小泉総理、会計責任者は山崎拓さん。こういうやり方でいいのかということを聞いているんです。民主党が同じようなことをやっている、やっていませんよ。 ○内閣総理大臣(小泉純一郎) この問題については、議員も、疑惑はないと、適法だとはっきり言いました。あたかも疑惑があるような質問はやめていただきたいと思いますけれども、今後各党派で議論していただきたい。ほかの政党はやっていないと言うから、委員会でもよく協議していただいて、政治活動費はどうあるべきか、よく各党派間で議論をしていただきたいと思います。 ○原口一博 党派間で議論しようにも何も、私たちにはないんです。そして、私は疑惑があると言っていないんです。こういうお金で、毎回総理になるたびに一億円渡すという政党のあり方がいいのかということを言っているんです。 ○内閣総理大臣(小泉純一郎) 改めて、疑惑はないし、適法であるということを確認したいと思いますが、今後、各党間で、ないと言っていますから、各議院、党派で違いますから、その点をよく各委員会、理事会の間でも議論していただきたいと思っております。 ○原口一博 そこまで声高におっしゃる意味がよくわかりません。 私は、お互いに切磋琢磨して、政党というのは近代化しなきゃいけない、国民に対して説明責任を果たさなきゃいけない、その中で、こういうお金が本当にどういう根拠で出されているのかわかりません。あなたにどうして一億円なのか、何なのかよくわからない。しかし、このやり方について本当に説明できるかということを聞いているんです。 あなたについての疑惑はほかにあります。それは、この間、櫻井議員が参議院で質問をした小泉同志会、そして東泉会、この問題であります。 小泉同志会というのは、総理、一体何ですか。 ○内閣総理大臣(小泉純一郎) 私を応援してくれている政治団体であります。 ○原口一博 代表はどなたですか。 ○内閣総理大臣(小泉純一郎) 代表は、私の弟の小泉正也でございます。 ○原口一博 場所はどこにありましたか。あなたは参議院で、自分の自宅ではないというふうにおっしゃっていましたが、御自身の所有される土地の敷地にございました。そして、櫻井議員が質問をしたその直後に、別のところへ移されています。 それはどこに移されました、今どこにありますか。 ○内閣総理大臣(小泉純一郎) これは、昨年も同じ質問をいただきましたけれども、小泉同志会が、事務所を昨年、自民党神奈川県第十一選挙区支部なる事務所内に移転しております。 ○原口一博 その収支は私も手元に持っています。しかし、その収支を見る限り、事務所費として六百万、大きなお金が出ています。それはもう一つの政治団体も同じように出ています。それは、たしか、けさの新聞にも報じられていたところであります。一体これは何ですか。 そして、家主さんの証言によると、家賃は二倍入っていない、前のままだということを言われています。 事務所費として計上されているものは、総理は、切手とかあるいはそれに類するものだとおっしゃっていますが、そう理解してよろしいですか。 ○内閣総理大臣(小泉純一郎) これは、収支報告書に提出してありますように、事務所の家賃を二重に計上していることはなく、全く問題はありません。 ○原口一博 そうすると、その小泉同志会というのは、家賃は払っていないんですね。 ○内閣総理大臣(小泉純一郎) 私は政治資金規正法にのっとってきちんと報告しております。全くそれ以上の問題はないと思っております。 ○原口一博 家賃を払っていらっしゃるのか、いらっしゃらないのかということを聞いています。 私は手持ちの資料として、たくさんの方から、総理の政治資金団体の不透明なことを私たちに告げていただきました。一つのタクシー会社からのお手紙でありました。 自分たちは、もう本当に月二十万円ももらえずに、一生懸命苦労している、しかし、首相への、政治団体への献金はずっと続いている、本当にそんなことでいいんでしょうか、タクシー会社で車も提供している、そういうようなお話でございました。 私は真偽を確かめることはできなかった。しかし、そのタクシー会社から首相への、政治団体への献金をここに持ってきました。収支報告書に出ている。しかし、あなたの政治団体をすべて調べましたけれども、この献金はどこにも載っていませんでした。 私は、総理が、これはあすの質問に譲りますが、御自身が、私たち国会議員、大金持ちだというふうに思っていらっしゃる方もいらっしゃるかもわからない。しかし、そんなことはありません。二重に地元と東京で生活をしていれば、私も三人子供がいますが、もうやっとこさです。お手伝いさんを何人も、家事手伝いの方を雇って、そして御自身の家計を、どこからお金を入れたかわからない、そういう状況は、私は好ましくないと思います。 総理が説明責任を果たされることを切に希望して、質問にします。 ○内閣総理大臣(小泉純一郎) まことに遺憾であります。全く疑惑がないにもかかわらず、どの記事を本当にして質問しているのかわからぬが、同志会は私の自宅の敷地内の建物にあり、当時から家賃の支出はありません。事務所経費として、切手の購入費、電話代などを計上しておりました。 今言っているいろいろな問題、あたかも疑惑があるかのようにやっておりますが、政治資金規正法にのっとって適正に私の政治活動は報告しております。疑惑があるかのような質問はやめていただきたい。 ○原口一博 このタクシー会社が出したお金があなたの政治団体にないから言っているんです。事実に基づいて質問しているものを、あたかも疑惑がと、そんなことを声高に言われるような首相は私たちの首相に向かないということを申し上げて、質問を終わります。 | |