
■ 予算委員会第一分科会 |
平成18年3月1日(水曜日) |
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| ○予算委員会第一分科会主査代理(河井克行) 次に、原口一博君。 ○原口一博 民主党の原口でございます。 きょうは、警察の行政について、大臣並びに関係部局に質問を申し上げます。 まず、大臣、先日は予算委員会の集中審議でも大変ありがとうございました。北側国土交通大臣の代理として御発言なさったことを前回質問させていただきましたが、きょうは、国家公安委員長として、主に予算や警察組織そして犯罪捜査のあり方、そして特に最初に御質問申し上げますのは、何といっても拉致の問題でございます。 私も超党派の議員でつくります拉致議連の副会長を仰せつかっておりますが、この拉致の問題解決なくして日朝国交正常化なし、解決なくして私たちの国民の安心なし、そういう考えに基づいて質問をさせていただきます。 まず、警備局長に伺いますが、辛光洙、チェ・スンチョルに対して、拉致の実行犯として逮捕状が発付されたとのことでございますが、事実関係及び経緯をまず述べていただきたいと思います。 ○警察庁警備局長 お答えいたします。 去る二月二十三日に警察は、地村さん夫妻及び蓮池さん夫妻の拉致の実行犯といたしまして、それぞれ、北朝鮮工作員の辛光洙及びチェ・スンチョルを特定いたしまして、逮捕状を請求、その発付を得たところでございます。 福井県警及び新潟県警は、昭和五十三年七月、これらの事案が相次いで発生した以降、鋭意捜査を継続してまいりましたところ、昨年末ごろでございますが、当該拉致の実行犯の特定に資する新たな証拠を入手したことなどを踏まえまして、これまでの間、今までの捜査結果と突合を行うなど、裏づけ捜査を慎重に行ってきたところでございます。 このたび拉致実行犯が特定されましたため、また逮捕状が発付されたことから、警察庁では、直ちに外務省を通じまして北朝鮮に対し同人らの引き渡しを要求したほか、現在、インターポール、ICPOを通じまして国際手配に向けた手続を行っているところでございます。 ○原口一博 外交ルートでの引き渡し、そしてインターポールによる本人の身柄確保、ぜひこれは、大臣、北朝鮮とは国交がございませんが、国家公安委員長としてあるいは小泉内閣の閣僚として強く、警察の皆さんは警備局を中心に随分頑張っていただいたと思います。辛光洙容疑者については、福井県警察本部、警視庁共同捜査本部、地村保志、富貴恵御夫妻の拉致の実行犯、北朝鮮工作員辛光洙という形で逮捕状をとるに至るまでは、大変大きな努力と、困難が横たわっていたというふうに思います。ここまで来たんですから、ぜひ、大臣に御所見を、これは通告をしていませんが、内閣の中でしっかりとした引き渡しを求めていただきたいというふうに思います。 さて、拉致の実行犯、今お話が出ましたチェ・スンチョルは、日本人に成り済ましていたと言われていますが、一体どなたに成り済ましていたのか、事実関係をお尋ねいたします。 ○警察庁警備局長 チェ・スンチョルでございますが、蓮池夫妻の拉致の実行犯ということで特定されたわけでございますが、この者は、昭和四十五年夏ごろから我が国に密入国した後、約十五年の長期にわたりまして、小住健蔵さんら二名に成りかわりまして、両人名義の日本旅券等を不正に取得の上、対南工作、対韓国工作でございますが、のための工作員の獲得、育成及び韓国への送り込み等を行っていた、また数回にわたって海外へ渡航し、海外拠点との連絡、運営等の活動を行っていたものと承知しています。こうした同人の活動は、昭和六十年三月に警視庁がその補助工作員を検挙したことにより明らかになったものでございます。 ○原口一博 今、二名とおっしゃいました。そうしたら、その二名の方々はどこへ行かれたのか。小住健蔵さん、ほかもう一名はどなたの名前を使っていたのか。事前のレクでは小住健蔵さんという話でございましたので、もう一名、もし今お答えがおできになるようでしたらお答えください。 ○警察庁警備局長 今、小住健蔵さんの話をいたしましたが、もう一人は小熊和也さんでございまして、この方は既に死亡されております。小住健蔵さんについては、所在不明ということではっきりわかりません。 ○原口一博 現実に存在をされていらっしゃる方が、日本人が、まさに、お一人はお亡くなりになっていますが、お一人は所在不明。ゆゆしき主権、人権の侵害、その疑いをさらに濃くするわけでございます。 さて、それぞれの拉致現場では複数の共犯者がいたとされています。今のこの二人は北朝鮮の特殊部隊における拉致の実行犯、そこでのヘッドのようなものだというふうに私も認識をしておりますが、それぞれの拉致の現場では複数の共犯者がいたとされています。実行行為について、警察庁はどの程度把握しておられるのか。また、この辛光洙、チェ・スンチョル両者には日本国内にそれぞれ補助工作員がいたとされていますが、事実関係を伺いたいと思います。 ○警察庁警備局長 御指摘の両者についてでありますが、辛光洙及びチェ・スンチョルはいわば拉致の実行グループの長でございまして、このもとに組織的に行われたものと認識しておりますが、それぞれ拉致の際には複数の共犯者がいたものと考えております。 また、委員御指摘のように、これまでの捜査から、両名については、こういった拉致実行の共犯者とは別に、ロジスティックスといいますか、日本国内における活動期間中に住居の手配や北朝鮮との連絡等の中継といったことをする、いわば補助的な活動を行う工作員がいたということが既に明らかになっているところでございます。 ○原口一博 今局長がお答えになりましたように、いきなり北朝鮮から来てそして拉致を実行するということは、その人間だけではやはり不可能だというふうに思われます。何らかの、国内にいて、そしてその拉致の実行を助ける者が、いわゆる協力者がいたのではないかというふうに思います。 九月十七日の総理の訪朝によりまして、五名の方、そして御家族が、日本へ拉致被害者の方々がお帰りになりました。ただ、公安委員長、非常に私が心配しておりますのは、その方々が、目の前にまさにそういう協力者がいるのではないか、あるいはまた、そういうテロリストとおぼしき者がいるのではないかとおびえながら暮らされる。そんなことがあっては絶対ならないと思いますので、引き続き捜査と、そしてこういう者の逮捕に御尽力をいただきたい。そして、そのためには、やはり警察庁が主導してしっかりとした組織体制をつくり、各省の連絡も万全にやっていただきたいということを申し添えておきます。 さて、これはちょっと残念なことでございますが、先日、参議院の拉致特委が、我が民主党の広野委員長を中心に、福井、石川両県に現場実査に赴いたときに、福井警察警備部の参事官が、ちょっと正確には伝わっていませんが、拉致被害者に特定失踪者に関する情報を求めていない、あるいはこれからも求めるつもりはないというような趣旨の御発言をされたと報じられております。 きのう私たち民主党では、民主党の拉致の対策チーム、対策本部を立ち上げていますが、その役員会を開催しまして、実際に広野委員長や、あるいはそのときにおりました議員からそういう趣旨の発言があったというふうに聞いております。このことの真意を尋ねたいと思います。 ○警察庁警備局長 まずもって申し上げるべきことは、これまで警察として、拉致被害者の立場というものがやはりございますので、それを十分に尊重した上で捜査を行ってまいりました。今後とも、そうした拉致被害者を初め関係者からの協力をいかに確保するか、これがこうした捜査遂行上、最重要課題だ、こう考えているところでございます。 委員御指摘のような報道がなされ、また現地のヒアリングにおいてもそのような応答がなされたということは承知しているわけでございますが、今回の両御夫妻の捜査、それは何分にも本件の実行行為者の特定というところに重点を置いたわけでございます。今般は、そういったこともありまして被疑者の特定以外の新たな情報というものが得られていないということでございまして、現地の警備部の幹部の発言も若干言葉足らずではなかったかと思いますが、説明が御指摘のような形で報じられたもの、こう考えております。 しかしながら、これまでも地村御夫妻からは、拉致の実行犯のみならず、さまざまな観点からの事情聴取等にも御協力をいただいております。ただし、その具体的内容については、捜査中の事件でもありまして答弁を差し控えさせていただきたい、こう思っております。 ○原口一博 参事官がこういう御発言をされたこと自体が、公安委員長、不適当だと思いますが、私はここで処分とかそういったものを求めているわけではありません。限られた人員の中で一生懸命頑張っていらっしゃる。ですから、言葉が足りなかったこともあるでしょう。 ただ、特定失踪者の御家族の皆様も、やはり何といっても生きているうちに一目会いたい、肉親に会いたい、何とか祖国に帰したい、そういう思いを強くしておられますし、それはもう、時がたてばたつほど自分の体は自由に動かなくなる、本当に大丈夫だろうかという思いを持っていらっしゃるので、ぜひその思いにこたえるように、またそういう思いにやはり共感を持って対応していただくように指摘をしておきます。 さて、そういうことを申し上げた上で、特定失踪者について、より積極的に調査、捜査を行うなど対応を行っていくために、何といっても体制の強化といったことが必要であると思います。国家公安委員長としての対応への決意を伺いたいと思います。 ○国家公安委員会委員長(沓掛哲男) 原口委員から非常に貴重な御意見をたくさんいただいて感謝しております。また、それを的確に運用上も生かしていきたいという思いで、これからお答えさせていただきたいというふうに思います。 北朝鮮による日本人拉致容疑事案は、我が国主権を侵害する極めて重大な事案だというふうに思っております。実は、私自身も、平成十年の三月二十八日から四日間、平壌でこの交渉をやった人間でございまして、このことがいかに難しいかということが身にしみている人間の一人でもございます。 さて、警察庁では、北朝鮮による日本人拉致問題の重要性を踏まえまして、これまでに判断いたしました十一件十六名の北朝鮮による日本人拉致容疑事案及びこれら以外の拉致の可能性を排除できない事案の捜査等におきまして、各都道府県警察に対し専従的に指導を行うとともに、かかる事案について関係機関あるいは民間団体との調整を行うことを目的に、このたび、平成十八年度に拉致問題対策室を設置することといたしております。また、都道府県警察におきましても、部門間の連携を密にするとともに、捜査員の集中的運用を行うなど、体制の整備を図っているものと承知いたしております。 今後とも、今御指摘のありました特定失踪者、その御家族の気持ちを十分理解しながら、この問題に取り組んで、捜査、調査等を引き続き強力に推進していきたいというふうに思っております。また、いろいろな面で委員からも御指導等いただければありがたいと思っております。 ○原口一博 大臣、しっかりした御決意をいただきましてありがとうございます。 やはり直接交渉にもかかわられて、私も、この問題が非常に解決が難しいのは、これは私の所見でありますが、やはり国家の主導者、国家全体の体制、そういったものに深く関与する問題ではないかというふうに思っています。そのときに、まさに制裁と対話、あるいは対話と圧力という言葉を政権はおっしゃっていますが、交渉の中で、この政権に対して、それをアンドするのか、あるいは何かをエポケーするのか、そういったことが今いろいろなところで話し合われていますが、まずは事実を認定して、そして一刻も早く拉致の実行犯を逮捕し、身柄を押さえるということがまず第一だというふうに思います。 さて、次に、先刻我が党の細川筆頭がこの委員会で御質問なさいました、沖縄で自殺されたとされる野口さん。私も、大臣、直接お姉様とお母様と会ってきました。気丈にもいろいろなことを教えていただきました。汗を流さないで、自分が築いたものはそんな簡単に築いたものではないんだ、血と汗の結晶なんだということをおっしゃっておられたそうであります。しかし、その後、聞き取りをしていくうちに幾つも不思議なことが散見されました。 一つは、十七日の朝、いつもなら顔を見て出て行かれる野口さんが、顔を見ないで、奥様の顔もごらんにならないで、背中を見せて行かれた。泣いておられたのではないだろうかというお話でありました。そして、その日は十七時四十分まで会社におられて、そしておうちに、大変だったね、いろいろなライブドア関連の捜索等もあったように聞いていますが、これから帰るから、今帰るからねと電話をされて、それから沖縄で翌日の夕方六時三十分ごろ、那覇の警察署から、おたくのせがれさん自殺ですよという一報が入るまで、全く杳として行方が知れなかったということであります。 野口さん自身というよりも、会社にかかわる、どの会社なのかよくわかりませんが、大きな問題が野口さんの死につながったのではないかと言う人もいます。 そこで、事実について刑事局長に伺いますが、この野口さんの亡くなったカプセルホテルにあったとされるサッカーシャツが遺族に戻っておりません。私の聞き取りで、きのうからきょう、那覇署並びに皆さん、御遺族に確認をされたと思いますが、やはりこれは戻っていない。これは事実でしょうか。 ○警察庁刑事局長 お尋ねの件につきましては、本年一月十九日、沖縄県警察の捜査員が、貴重品及び御指摘のサッカーシャツを含めました衣類等を、御遺族に確認いただいた上で返還しているというふうに報告を受けているところであります。 今委員、御家族の方が受け取っていないというお話ございました。私どもといたしましては、話が食い違うところでありますし、御遺族の方から受け取っていないという旨の申し出がありましたら、沖縄県警察において、御遺族の方とも連絡をとった上で、所要の事実確認をしっかりするものだろうというふうに承知をいたしています。 ○原口一博 刑事局長、私もここで責めているわけではございませんで、事実の解明をしたいので。公安委員長、御遺族が警察署にお尋ねになったとき、女の人がとりに来たでしょうと言われたそうです。現実に、御遺族は写真を見せられただけで現物もごらんになっていないし、ましてやそれが返ってきてはいません。きょう、御確認の電話を私の質疑通告でなさって、実際にそれは御遺族から私と同じことを皆さん聞かれていると思います。 非常に不可解なんですよ。野口さんの行政解剖の所見について自殺の根拠となるものがあったのか。そして、二つ続けて聞きますが、野口さんが亡くなる前の東京での足取りは把握されているんでしょうか。二点について伺います。 ○警察庁刑事局長 行政解剖の所見についてお尋ねでございますけれども、行政解剖の結果につきましては、死者の名誉にもかかわることでありますので答弁を差し控えさせていただきたいと存じますけれども、沖縄県警察におきましては、死体の取り扱いに関しまして専門的な教養を受けている刑事調査官が臨場いたしまして、遺体や現場の状況、関係者からの聴取など、さまざまな角度から慎重に真相究明に当たり、死因につきまして犯罪に起因するものではないと判断をしたところであります。 また、医学的死因の究明の慎重を期すために、御遺族の了承も得まして解剖を実施したところでありますけれども、解剖所見をあわせて考慮いたしましても、その死因につきましては犯罪に起因するものではないと判断したところでございます。 東京でのお話をお尋ねでございますけれども、亡くなられた方の生前の行動につきまして、沖縄県警察におきましては所要の調査等を実施したところでありますけれども、その具体的な内容につきましては、死者の名誉とかあるいは御遺族のプライバシーにかかわることもあろうかとも思います。また、警察として申し上げるべきものではないというふうに考えております。 ○原口一博 いや、私は、亡くなった方の御遺族の疑問を晴らしたい。そして、自殺ではなくて、あるいは自殺幇助であったり、あるいは殺人であるという可能性も、いろいろな聞き取りをしましたけれども、どんなに慎重にいろいろな証拠を見ても、やはり不思議なことが、公安委員長、いっぱいあるんです。那覇空港のビデオに野口さんの姿が撮影されていなかったのではないか、これは皆さん御確認になっていないんじゃないか、その事実について問います。 また、時間が迫っていますので二問続けて話しますが、野口さんは、これは私の調査で、かつて沖縄にたびたび行かれたとき、委員長、申しわけありませんが、これは個別の会社ですからイニシャルでお話をさせていただきます。ただ、警察庁には個名を言っていますのでイニシャルでおわかりになると思います。S社のHさん宅にお泊まりになったのではないかという事実を把握しています。そういう話をなさっていると聞いています。このHさんについて警察は把握されているのか。 と申しますのも、暴力団員のAさん、Aさんについてもあらかじめ言っています、が沖縄で十六日に撲殺されているという事実があります。これはあるかどうか答えてください。 また、その翌々日の十八日に野口さんが亡くなっており、沖縄県警が十八日の十八時半に、先ほど申し上げました、野口さんが自殺されたという奥様への電話と同時刻に、Hさんは広島の知人に、野口さんが殺された、自分も危ないと電話しているという話もあるそうでございます。こういう周辺的な状況から考えまして、暴力団関係者あるいは組織的犯罪者の自殺幇助の疑いがぬぐえないんではないのか、このことについての御見解を伺いたいと思います。 ○警察庁刑事局長 那覇空港でのビデオの確認についてまずお尋ねでございました。ビデオの確認など、個々の警察活動の具体的内容につきましては答弁を差し控えさせていただきたいと存じますけれども、沖縄県警察におきましては、御指摘の事柄なども含めまして、遺体の現場の状況とか関係者からの聴取結果などを踏まえまして、慎重に真相究明に当たりまして、犯罪に起因するものではないと判断したとの報告を受けておるところでございます。 また、個別の会社あるいは個人の方についての情報についていかがかということでございますけれども、亡くなられた方の交友関係等につきましては、プライバシーにかかわることでありますので、答弁を差し控えさせていただきたいと思います。また、警察がこのような方等について承知しているかどうかにつきましても、同様のことで答弁を差し控えさせていただければと思っております。 もう一つ、殺人事件といいますか、傷害致死事件との関係でお尋ねでございました。これは一月十六日に、御指摘ありましたように、傷害致死事件で暴力団の沖縄旭琉会の構成員が殺害された事件でございますけれども、現在、沖縄県警察におきまして被疑者一名を傷害致死で逮捕して、現在捜査中であります。 したがいまして、この捜査の中身、情報等については答弁を差し控えさせていただきますけれども、ライブドアとかあるいは亡くなられた方と暴力団との関係につきましては、御指摘の事件等に関するものも含めまして、種々の情報がいろいろ取りざたされておることについては十分承知をいたしております。 これにつきましては殊さらコメントすることは差し控えたいと存じますけれども、なお一般論で申し上げれば、警察におきましては、刑事事件として取り上げるべきものがあれば法と証拠に基づいて適切に対処していくもの、こういうふうに承知をいたしております。 〔河井主査代理退席、主査着席〕 ○原口一博 組織犯罪対策あるいは暴力団対策をする上で、いわゆる暴力団犯罪の被害者や暴力団排除に立ち向かう国民を保護する対策の充実が必要であると考えます。 よく今、国家公務員の人員削減やあるいは給与の削減という話がありますが、実際に巨悪に立ち向かう、やみの勢力に立ち向かうその方々は、家族も含めて大変大きな不安を抱えながら、正義のために頑張っていらっしゃると思います。 そこで、大臣に伺いたいと思いますが、やはりサイバー的な犯罪、私どものところにも毎日、国会のあれから、変なメールが届きます。そういったものも含めて、やはり暴力団対策に従事する警察官についてはさらに人員と予算を確保すべきであり、また警察官の家族を含めて万全の処遇と体制を整えるべきであるというふうに考えますが、大臣の御所見を伺い、そして、私は那覇署がやったことが間違いだということを言っているんじゃありません。 しかし、その後、新たな事実や不可思議なことが起こっている。現にサッカーシャツはだれかの手に行っているじゃないですか。この委員会に提示をしていただきたいんですが、そういうところにあったものは必ず引き取りがあるはずですよね。どなたかが来られたらそのサインがあるはずであります。御遺族が自分の手に戻っていないということであれば、少なくともその証拠を、証拠というかしるしを本委員会に提示していただきたい。その方の引き取りのサインがあるはずでございます。 そのことをあわせて申し上げて、国家公安委員長の、真相解明に向けた大臣の決意といったことをあわせて伺いたいと思います。 以上三点、よろしくお願いいたします。 ○国家公安委員会委員長(沓掛哲男) 今御質問の野口さんのことでございますけれども、まず第一に、野口さんが自殺かどうか…… ○予算委員会第一分科会主査(松岡利勝) 時間が来ておりますので、ひとつ簡潔にお願いします。 ○国家公安委員会委員長(沓掛哲男) ということについては、私自身も大変関心を持ち、かなり皆さんからよく聞かせてもらいました。 私自身も、かつては四高時代は医学部に行こうと思って両津にいた人間でもあるので、医学的なことも大変関心があるので、勉強させていただきました。 そこで、どういうふうにして判断するかというと、死体があると、まず警察署長が、異常であればすぐ県警本部長に伝える。そして、そこで必ず、そこにいわゆる刑事調査官という、刑事を十年以上やり、そして、かつ、医学的なことの研修をいろいろ受けて、そういう人が全国に百数十人おりますが、その刑事調査官が中心になって、その死因が何であるかを調査します。この沖縄の場合も刑事調査官が行って調査しております。 調査する内容というのは、まず遺体がどうなのか、そしてその遺体の置かれた現場がどういう状況なのか、そしてその周辺のいろいろな人から事情聴取して、そこで判断することは、死亡が犯罪によっていることが明らかなものであるのか、そうでないのか、その判断をいたします。 ここにおいて、三つの総合的な判断から、一応この死亡はいわゆる犯罪によらないことが明らかであるという判断がなされております。その根拠は今申し上げた三つのそれぞれにあるので、私なりにもいろいろ確認してみました。その上で、ここで行政解剖というものをやることになりました。 この場合は、幾つもの傷がありますし、睡眠薬も飲んでおりますから、どれが決め手で死んだのかという医学的死因をそこでいろいろ調査しました。死体解剖保存法という法律がありまして、これに従ってしたわけでございます。これを琉球大学の医学部の教授で、ある程度そういう経験のある、解剖学とか、そういう人でなければできないわけですが、その琉球大学医学部でそういうしかるべき人がさらに行政解剖をいたしました。 そういうものを総合的に見て、これはどの点を見てみても、やはり自殺以外は考えられないという判断をしたのが今回の結論でございます。そういうことでございますので、その後のことについては、これはそういう結論が出た、結論で一応終息しているということでございます。 この暴力団、いろいろ出ておりますけれども、暴力団そのものに対する対策は、これは極めて重要ですから、暴力団対策として懸命に今もやっているわけですが、この人との、野口さんとの関連ということについては、特別、何かということであれば別ですが、特に出ておりませんし、これと関連したということについては、先ほど来話があるように、野口氏の尊厳やいろいろなこともありますので、それ以上特にないということだけ申し上げておきます。 それから、暴力団対策については、今申し上げたように全力を挙げて対応していくし、またいろいろな、閣僚レベルでも、政府でもやっておりますし、警察でもその新しい対策を立てていろいろやっています。 それから、この暴力団からの保護という面についても、保護というのは、やらなければ、それは警察官だって自分の家族が危険ではやれませんから、またほかの情報提供者もいろいろできませんから、そういう面の保護についてもいろいろ対応しております。予算的にも、保護対象者の家庭にビデオをつけるとか、あるいはそういういろいろなものの装置をつけるとか…… ○予算委員会第一分科会主査(松岡利勝) 大臣、なるべく簡潔にお願いいたします。 ○国家公安委員会委員長(沓掛哲男) そういうこともやっておりますし、人員的にも警察はことし三千五百名ふやしていただけるので、そういう中でしっかり対応していきたいというふうに思っております。 ○原口一博 もう終わりますが、野口さんが暴力団と関係しているなんてことは一切ないと思います。 故人のこの無念、そして御遺族の疑いを晴らすべく、しっかりと捜査を要求し、先ほどの資料についても、委員長におかれましてはお取り計らいをお願いしたい。 ○予算委員会第一分科会主査(松岡利勝) 資料要求につきましては、政府において対応を願えますか。 では、そのことも含めて、ひとつよろしくどうぞお願いをいたします。 ○原口一博 ありがとうございます、委員長。 終わります。 ○予算委員会第一分科会主査(松岡利勝) これにて原口一博君の質疑は終了いたしました。 | |