2001年2月22日
原口一博国会通信(11)                         DIGITAL SYOKASONJYUKU

              平成13年度政府予算 野党共同組替え要求について

 平成13年度政府予算を4野党共同で組替え要求を行うことが発意されて約1ヶ月、政調・政審事務局の皆さんの献身的な努力に支えられて昨日、成案をまとめ発表することができました。

 政策実務者会議の座長として鈴木代議士、山口代議士、阿部代議士とともにこの作業に加わりました。情報と目標を共有し、危機意識をともにすることで5回の実務者会議は、想像した以上に前向きな実りの多いものとなりました。

 「莫大な財政赤字を垂れ流しながらも深刻な不況を脱出することができないのは何故か。」「地方主権を確立することで生まれてくる活力は何か。」「競争政策を取り入れるべきところと協力政策を主眼にすべきところは何か。」この国のあるべき姿への道筋を「予算」という形を通して示すことができたのではないかと思います。

 四人の実務者と政調事務局の皆さんとの間で交わされた議論もとても興味深いものでした。一定の時が経た後手記を発表したいと思いますが、予算の現場ではいよいよこれからが本番です。組替え要求をもとにこの国の進むべき方向について徹底的な議論を行いたいと思います。

    平成13年度政府予算 野党共同組替え要求について(四野党政策責任者)

 政府予算について、内閣官房報償費及び外務省報償費の減額、及びその使途の透明化策の確立、無駄な公共事業の削減、そして、国民生活に安心をもたらす施策の充実等は、国民が求める喫緊の課題である。よって、以下の組替えを行うべきである。

                    記


1.内閣官房報償費及び外務省報償費等の仕組みの抜本改革と適正額への大幅削減

   ○ 内閣官房報償費及び外務省報償費等のいわゆる機密費については、先般発覚した不
     正流用事件なども踏まえ、その仕組みを抜本的に改革するとともに、大幅に削減する。

2.公共事業の削減                 (削減額:8,800億円)

   ○ 公共事業等予備費の全額削除
   ○ 整備新幹線予算の昨年並への減額、空港整備事業費、ダム事業費、道路整備特別会
     計繰入分、港湾整備事業費、海岸整備事業費、農業農村整備事業費等の1割から
     割減などの大幅な削減

   ○ 個別補助金を整理し、その相当額を地方公共団体に一括して交付する方向とする。

3.児童手当所得制限緩和による追加支出額の削除     (削減額:240億円)

   ○ 児童手当の支給対象年齢を義務教育就学前児童に限定したまま、所得制限を大幅に緩
    和することによって支給対象児童を拡充するという与党案については、財源手当てが
    ないのみならず、支給対象年齢を超える児童のいる低所得世帯との不公平を拡大する
    ものであることから、当該追加支出相当額を削減する。


4.ODAのあり方の見直しによる予算の節減、防衛費は前年度並とする。
                                           (削減額:280億円)

   ○ ODAについて、インフラ関係事業を縮減して人道援助、人材・企業育成等関連事業
    向け資金協力に重点化し、平和と環境、人権、民主化を考慮したものとするとともに、
    民間(NGO)との連携強化による実施態勢の見直しを図ることにより、国際協力銀
    行出資金を前年度比マイナス10%に抑える。

5.特殊法人の資金調達について政府保証債の縮減

  ○ 特殊法人に対する政府の債務保証については、不要な事業の廃止・縮小など、それ
    ぞれの事業の見直しとあわせ、可能な限りいっそうの縮減を図ることとする。

6.雇用環境改善策、仕事と家庭の両立支援策、福祉施策、バリアフリー施策、教育関
   係施策、大都市交通・防災・環境関係施策などの充実
                                      (追加額:4,200億円)

  ○
未就職卒業者等早期就職支援事業、非自発的離職者への訓練延長給付、介護人
    材確保助成金の拡充など介護分野における人材育成、総合的な個別的労使紛争
    処理システム整備などの
雇用環境改善施策
  ○ 保育所整備の前倒し、育児・介護休業制度の拡充、介護休業取得時の社会保険
    料の免除、看護休暇・短時間勤務制度の義務化と取得促進策、男性の育児休業
    取得支援策などの
仕事と家庭の両立支援施策
  ○ 無年金障害者の救済、出産費用の公的保障の拡充、デイサービスやショートステイを
    中心とする介護保険制度の基盤拡充、保健所への医療事故相談窓口の設置などの
福祉
    ・医療施策

  ○ ホームからの転落事故防止ホームドア、ホーム下転落時退避場所、列車緊急停止安全
    装置等の設置等、鉄道安全対策の促進、歩道・交差点・歩道橋・鉄道駅・公共施設等
    のバリアフリー化の促進、障害者のパソコン購入補助などのバリアフリー施策

  ○ 30人学級の早期実現、無利子奨学金の拡充、老朽校舎改修などの教育関係施策

  ○ 道路などの立体交差事業の促進による交通の円滑化及び安全対策の推進、踏切保安設
    備の整備、密集市街地の再生などの
大都市圏における交通・防災関係施策
  ○ 緑のダム、ダイオキシン対策など廃棄物処理施設整備、フロン回収、ディーゼル車対
    策などの
環境関係施策
  ○ 有珠山噴火・愛知水害などを含めた被災者生活再建支援の大幅拡充、三宅島等避難民
    の就職支援、有明のり被害対策などの
人災・自然災害対策等
  ○ 海難事故防止に関する調査研究
  ○ 留学生無償支援の拡充、草の根無償支援の拡充などの国際交流施策
  ○ その他、消費生活センターへの支援、地方バス生活路線維持費補助の増額、地方鉄道
    の安全対策に対する支援など

                   (参考)
                      削減・抑制額の合計額         約9,300億円程度
                      歳出増額の合計額            約4,200億円程度

 DIGITAL松下村塾〜原口一博国会通信 メールマガジン登録
電子メールアドレス(半角):