2001年2月25日
原口一博国会通信(12)                         DIGITAL SYOKASONJYUKU

                          予算委員会総括質疑

要求大臣  全大臣
政府参考人 預金保険機構理事長、会計検査院委員長及び第一局長、水産庁長官、
      外務省官房長

 226日予算委員会で総理質問を行うことが決まりました。政治倫理審査会を挿んで開かれるこの総括質疑(与党は総理の出席する質疑とだけ定義)は、時代の潮目とも言うべき日の重要な質疑となります。

 私は、大きく3つのことを質疑の中で明らかにしていきたいと考えています。

 第1は、政治に求められているものについての総理の基本的考え方についてです。第2は野党四党予算共同組替要求の基本的考え方とそれに対する総理の所見および政府の姿勢についてです。第3は、この危機的な国家の状況を改革していく基本理念と政策の方向性についてです。

 相継ぐ不祥事、一向に出口の見えない不安、進まない構造改革。内閣支持率がついに一桁に落ち込みました。予算委員会審議における答弁は、議会制そのものの危機さえ危惧させます。

 政治そのものを取り巻く環境が激変していることを踏まえた議論を行いたいと思います。社会そのものが転換していることをはっきりと自覚する必要があります。瞬時に無限大に広がる情報社会。誰もが情報の発信者になれる社会。情報のめぐるスピードが決定的に違っています。スピードと量が激変することでその質までも劇的な変化を遂げています。猛烈な情報消費社会で貪欲な消費が駆け巡っています。

 政治もそこから逃れられないことを自覚すべきだと思います。古い同質性の「ギルド」に逃げ込むことはできません。組織に逃げ込むことはできませんし、これまで通用していた組織の論理ももはや有効性を持ちません。冷徹なマーケットは、組織の存続可能性すらも例外にしません。極めて短期間に淘汰が行なわれていきます。

 過剰な情報消費社会。政治がその対応能力を失う時。政治が問題解決への道筋を長期に示せない時。そしてその結果、国民の不満と不安が鬱積すると、誰でも良いから「取りあえず思い切ったことをしてほしい。」という期待が膨らんできます。派手な言動や大向こう受けする言辞に支持が集まります。

 長引く不況と進まぬ構造改革、相次ぐ不祥事と不信に国民は、いらだっています。どす黒いマグマが日に日に貯まっていくこの現状。それは時に暴発に似た行動を伴います。「取りあえず思い切ったことをしてほしい。」という期待は、不満を鬱積した国民の「ハケグチ」を求める心理です。心理的代償行為を求めるこのいらだった社会の現状はとても危惧すべきものです。大きな危機感を覚えるのは私だけでしょうか。

 熟慮された情報、理念や思考。難解でも重要な議論。それが姿を消します。

 単純化された議論、刹那的な見かた、短絡的な行動。積み上げが減り、破壊の気分だけが高まっていきます。とても危険です。公的な部分が激しく毀損していくことをこれ以上放置できません。

 質疑の縦軸に改革のための基本的考え方を、横軸には予算組替要求案を盛り込みたいと思います。それは総理の資質やリーダーシップ、政党の体質以前の問題です。高度な情報消費社会が政治につきつけてくるコミュニケーションのあり方そのものの変質。現在進行している統治能力そのものの危機は人・政策・システム・理念のクライシスを内包しています。激変する社会の本質を政治が見誤るときに国会の衰亡がおとずれます。過去において民主化運動がおきたときに政治は巨大な組織政党をつくることでそれを受け止めました。この巨大な渦の中で政治はどのようなシステムをつくれば社会を維持できるのか。それがまさに問われていると思います。

 私達は、現在の変化をリナックスのような皆が智恵を出し合い協力しあえるシステムを創造することで受けとめたいと考えます。「経済における自由、規制改革と雇用・福祉・医療・教育における人間尊重政策」を提言できれば幸いです。

(参考事前調査・省庁レク等)
 財政構造改革、規制改革、預金保険機構と整理回収機構問題、公益法人問題、教育改革、外務省機密費問題、KSD問題、日米地位協定と沖縄問題、郵政問題、有明漁業被害と諫早湾干拓事業見直し問題、雇用政策など。

 DIGITAL松下村塾〜原口一博国会通信 メールマガジン登録
電子メールアドレス(半角):