2001年2月25日
原口一博国会通信(13)                         DIGITAL SYOKASONJYUKU

          諫早湾干拓事業関連予算修正動議

 NHKホールで24日、哲学者梅原猛さん作の新作狂言「ムツゴロウ」が演じられました。「2030年、豊かな自然の恵みのあった諫早湾の干潟はゴルフ場に変わって……。」何億という殺された生き物たち。その怨霊が人間に恨みを述べます。岩手県北上の鬼剣舞、宮崎県高千穂の夜神楽、福井県小浜の手杵祭り、秋田県男鹿のなまはげ…。演じられる日本各地の祭りと古典芸能。その清冽なこと。言葉を失うようでした。自然への畏敬と人の営みへの鎮魂。海や山や川、木立や花々に宿る人知を超えたもの。自然を畏れ神を祭る。日本人の心の原風景を見た思いです。

 有明漁民の怒りが沸騰しています。次々に入る有明からの声。生きる糧を奪われた人々の切実な願い。自然を守る人々の真摯な声。聞く耳持たずとばかりの対応にその怒りがさらに増幅しました。

 工事を中断し水門を開ける決断が、「今」求められています。諫早湾の汚れた物質を浚渫・撤去するには時間がかかります。一刻も早く有明海の子宮を蘇らせなければなりません。これに失敗すれば来年度の漁業被害はさらに深刻であることは火を見るより明らかです。何億という生き物が死滅し捕食者が減った宝の海。ノリ養殖に深刻な被害を与える珪藻プランクトンはいっこうに減る兆しをみせません。無惨にも破壊されてしまった有明海の生態系。

 もう先送りの言葉は不用です。この緊急事態に「私が責任を持って決断します。」という政治の姿勢が問われているのです。

 私は、26日の予算委員会総括質疑においてこの決断を政府に求めます。

 諫早湾干拓事業関連予算の修正動議を国会に提出することも視野に「宝の海」を蘇らせたいと思います。

 「海を売った人びと」韓国でベストセラーになった本です。その本の帯には「補償金と引き換えに海を手放した人々はどうなったのか。」と記されています。



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