2001年5月15日
原口一博国会通信(26)                         DIGITAL SYOKASONJYUKU

小泉内閣総理大臣所信表明演説

 小泉総理所信表明に対するコメントをお送りします。
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古い自民党政治を明確に否定して誕生した小泉総理。私はまず、その勇気を称え、誕生を祝福したいと思います。今私たちには、与野党の枠を越えて「改革と創造」を競い合う前向きの姿勢こそが求められていると思います。「創造のための汗をともに流し」一刻も早く、この危機から日本を立ち直らせることこそが急務だからです。

 ただし期待した所信表明演説は,やや肩透かしで終わりました。驚くほど少ない与党席の拍手。思い出したようにパラパラと鳴るのは、公明党席からの「福祉」「環境」政策への拍手だけで自民党席の皆さんの憮然とした表情が印象的でした。

 「官僚の書いた所信?」を読みつづける総理が、いつもより小さく見えました。肝心な部分が「目指します」で終わっているために決意も意欲も伝わらず、総裁選挙での率直な肉声を期待した人々もため息をつきました。

 小泉総理の持論である郵政民営化について所信では「郵政三事業については、予定どおり平成五年の公社化を実現し、その後の在り方については、早急に懇談会を立ち上げ、民営化問題を含めた検討を進め、国民に具体案を示します。」と言っています。これでは、小泉さんがこれまで政治家としておっしゃってきたことが「先送りされた」と言われても反論しにくいのではないでしょうか?

 北朝鮮の拉致問題を「人道問題」と表現しているところでは、与党席からも怒号が発せられました。「憲法改正を前提とする首相公選導入についても正副議長はおろか憲法調査会への打診さえも無いという憲法無視、国会無視の態度だ。」と憤る議員もいました。

 私は、先に述べたように改革の方向があらかた一致するのであれば協力を惜しまない姿勢が大切だと考えています。しかし、あまりにも希薄なスローガンの羅列には正直がっかりしました。不良債権処理や財政再建策も枠組みさえ提示していません。

 「森内閣下で取りまとめられた緊急経済対策を速やかに実行に移します。」と宣言していますが、この内容はおよそ構造改革とは別のもので逆行すら心配されるものです。総裁選挙ではあれほど反対された株式取得機構についても具体策を講じることをも表明しています。「支離滅裂だ。」との嘆きさえ聞こえます。「メディアによって創られた偶像が脆くも破壊される様を見ているようでした。」との厳しい意見もありました。

 小泉総理が本当に改革を断行しようとすれば、「内なる抵抗勢力」に足を引っ張られ立ち往生するでしょう。高支持率の陰に隠れて「古い政治の延命」が続くことも危惧されだしました。小泉内閣が「改革」に本当にふさわしいチームなのか?厳しく質していこうと思います。日本における改革は全て、「権力の座にあった古い勢力を一掃」できて初めて成功しています。聖徳太子しかり、明治維新しかりです。過去を葬り去らなければ改革はできません。政策失敗の総括も権力一掃も無い現状を考えると「私たちが取るべき道」も自ずと見えてきます。

 小泉内閣総理大臣所信表明とそれに対するコメントは、HPに掲載しております。ご意見をお寄せください。


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