2001年6月3日
原口一博国会通信(29)                         DIGITAL SYOKASONJYUKU

   C型肝炎感染問題

  第二の薬害エイズ?  ―ハンセン病訴訟と不作為による罪 ―

 ハンセン病訴訟の控訴断念が大きなニュースになりました。「首相の決断」が賞賛されたのは、ほんの1週間前です。「本当に良かった。」多くの運動を支えてきた人達と涙を流して抱き合いました。

 ここであえて「これで終わったわけでは毛頭無い。」ことを強調しておきたいと思います。マスメディアというスポットライトが当たっているところ、その時間だけが「全て」ではありません。これまでの「罪」が厳しく断罪されなければなりませんし、何故このような無惨な政策が放置されたか検証されなければなりません。筆舌に尽くしがたい人権侵害と戦い、抑圧された人達を解放するために戦ったのは誰か?無視し続けたのは誰か?差別を助長したのは誰か?不作為の罪を続けたのは誰か?

 「国の控訴断念は、90年間に及ぶ長い隔離政策から人間としての解放を求めた原告らの勇気に満ちた運動と、これを支えた国民世論の大きな勝利である。」(ハンセン病訴訟における国の責任確定にあたっての原告団・弁護団声明)にあるとおり、「解放を求めて戦った人々と国民」の勝利だということを胸に刻みこみたいと思います。

 この判決では、「国会の不作為」が厳しく問われました。二度とこのような無惨な人権侵害を犯さないように「立法者」の反省と責任が問われています。

 「失われた時間」は戻りません。被害者の方々の人権救済、損害賠償になおいっそうの努力が必要です。http://www.eda-jp.com/(民主党ハンセン病問題ワーキングチーム座長 江田五月さんのHPです。)

 同じような「不作為の罪」が新たな罪を重ねている事実がまだまだたくさんあります。C型肝炎問題もその中の一つです。これは薬害エイズ問題と同様に命を守るはずの行政が、命を奪うことに結果として荷担したと言われても仕方のない事件です。世論はこのことを未だに多くを知らず、国会での議論は家西悟代議士のような「抑圧された人達とともに戦う」一部の代議士に限られています。家西代議士から協力を要請されました。私も全力でこの問題解決のために努力をしたいと思います。

 以下、家西代議士のホームページからの引用です。ぜひ国会議事録もお読みください。「不作為の罪」がここでも問われています。

http://www.ienishi.gr.jp/kokusei/ko010228.html

 厚生労働省は、1972年から1988年までに血友病以外の病気(新生児治療・肝硬変や劇症肝炎・消化器系の病気・交通事故での手術・出産時の大量出血など)で、非加熱血液製剤の投与を受けた患者さんが、B型・C型の肝炎に罹患している可能性が高いとして、804の医療機関名を公表し、肝炎検査を呼びかけました。検査期間は7月31日までで、費用は無料です。血液製剤とは、全血製剤・いわゆる生血とは違い、ほとんど透明の薬です(赤くはありません)。したがって患者さんは、「血液由来の薬を投与された」という意識はほとんどなく、いままではアルコール性による肝炎であろうと誤解していた方も多かったのが実情です。この機会に是非自らの健康チェックをされることをお勧めいたします。


 昨年の10月、静岡在住の学生の方が新生児治療で使用した輸入非加熱製剤が原因でC型肝炎に感染した事件がマスコミ報道されて以来、民主党はB型・C型肝炎対策を急ぐべきであると、国会でもとりあげ訴え続けてまいりました。やや時間がかかりましたが、ようやく一歩前進しました。しかしながら、旧厚生省は、1996年に2301の医療機関を公表し、すでに非血友病の患者さんに対するHIV検診を呼びかけました。この時点で肝炎検査も同時に行っていれば、今日のような問題の発生を未然に防げておりましたし、また今からでも再度この医療機関を公表するように私たちは働きかけておりますが、厚生労働省は重い腰を上げようとしていりません。さらに注意すべきことは、1980年以降旧ミドリ十字(薬害エイズの被告企業)が製造・納入していたフィブリノーゲンという血液製剤は、主に出産時の止血目的で使用されており、今日まで6523医療機関で使用されていたことがわかっています。(現在まで医療機関名は公表されておりません)つまり、出産経験のある女性なら誰でも感染の危険性はあるということであり、まずは早急な検査態勢が必要なのです。

 今後はこれらの肝炎感染問題について、速やかな検査と罹患していた場合のフォロー体制の確立が重要です。財政再建の折、国家財政の使い方が議論されている最中ですが、私たち民主党はこうした国民の生命と健康を守るための予算は、惜しむべきではないと考えます。国会の審議や国民的な運動を通じて、万力を期してこの難題に取り組んでまいりますので、ご支援をよろしくお願い申し上げます。(家西悟代議士のよびかけ)


 「人が人であるために」戦う誓いを新たにしました。

 人を人で無くする力―(それはわたしたちの内にも潜む力です。)



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