2001年11月16日
原口一博国会通信(58)                         DIGITAL SYOKASONJYUKU

           難民保護条約  −人として扱われないこと−

 民主党政策議員懇談会で日本に助けを求めているアフガン難民の皆さんを救う会の皆さんから現状をうかがい緊急記者アピールをしました。予算委員会質疑でも取り上げましたが、事態は改善していません。難民条約に明らかに違反すると思われる不当な収容が続いていますがついに自殺未遂事件までおこってしまいました。

 「私は、アフガニスタンではハザラ人だということでいじめられ、そこから逃れたパキスタンではアフガニスタン難民ということでいじめられた。自分は命が大事だから、助けてもらおうと思って、平和な日本にやって来て、難民申請をした。それなのに、刑務所に入れられた。今いる部屋は、麻薬をやっているイラン人や、偽造パスポートを作った犯罪者と一緒。私は何も悪いことはしていない。誰も、私のことを人として扱ってくれない。私にも、妻と子どもがいて、自分が死んだら心配する人がいることはわかっていた。しかし、誰も人として認めてくれないのだから、今日で人生を終わりにしようと思った。」
 という叫びに政府は答えようとしません

 弁護団の皆様から下記のような要請文が届きました。自衛隊まで派遣してアフガン難民を救おうとしている時にこんなダブルスタンダードが許されるでしょうか?入管法には難民保護の規定が抜け落ちています。一刻も早い法改正と運用の是正を求めてまいります。

 私たちは、本国における迫害を逃れ、日本の庇護を求めて来日した、アフガニスタン難民を支援している弁護団です。

 当弁護団は、本年10月3日に東京入国管理局に収容された難民申請中のアフガニスタン人9名について、東京地方裁判所に対し、収容の執行停止を求めていたところ、先週、うち5名について同裁判所民事第3部が執行停止を認め、残りの4名について民事第2部が執行の停止を認めないという、全く相反する決定が出されました。

 上記9名の難民について、本国における迫害の状況や日本に庇護を求めた経緯に大きな相違はなく、結果を左右したのは、裁判所に申立書類が提出された順番という全くの偶然です。迫害をやっとの思いで逃れ、安全な国と信じて庇護を求めた日本で身柄を収容されてしまい、一縷の望みを託した裁判所の決定で全くの偶然により身柄が解放されなかった4名は、その理不尽さに、心身が極限まで追いつめられています。

 本日、収容が継続している4名のうちの1名が東京入国管理局の収容場内で、自殺をはかりました。幸い命に別状はなかったため、数時間後に弁護団が面会したところ、本人は目を真っ赤に充血させ、声を荒げ、興奮して何度も何度も「上記文書の内容を」訴えかけました。

 残りの3名についても、裁判所の決定が出て以来、精神的ショックから食事がとれない状況が続いており、中には一人では歩けない人もいます。

 彼ら4名が心身の限界に達していることは明らかであり、これ以上の収容を続けることは、彼らの生命と精神を破壊することにつながります。

 また、先週裁判所の決定を受けて身柄が解放された5名の難民については、解放後直ちに医師の診断を受けたところ、迫害の経験と東京入国管理局での収容により、それぞれ精神不安症、不眠症、ストレス、PTSD等の症状を示していることが判明しました。

 万一彼らが再度収容されることになれば、彼らの生命と精神もまた、破壊されることになります。

 そこで、当弁護団は、貴職に対し、次のお願いを致します。

1 現在収容中の4人の難民について、仮に東京高等裁判所が当該収容の執行を停止する決定をした場合、その決定に沿って難民を直ちに解放するよう、法務大臣、入管当局等への適切な要請ないし行動をお願い申し上げます。

2 現在収容の執行が停止され身柄が解放されている5人の難民について、退去強制令書を発付して再度身柄を拘束することのないよう、法務大臣、入管当局等への適切な要請ないし行動をお願い申し上げます。

 これまでの当弁護団に対するご理解、ご支援に感謝いたしますとともに、誠に勝手なお願いではありますが、貴職が難民に対し、温かいご配慮をされることを切望しております。


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