2001年1月8日
原口一博国会通信(64) DIGITAL SYOKASONJYUKU
頭の上のガラス
男女共同参画社会への挑戦
女性初の国会議員の一人である加藤シズエさんは、私たちが目指す政治の理想像を身を持って示していただいた方でした。私もこれまで節目節目で直にお目にかかり、たくさんの勇気をいただいて来ました。感謝の気持ちでいっぱいです。混乱と戦争の2001年が終わり、新しい年が始まりました。加藤さんの偉大なお姿をしっかりと心に刻み、民主政治を守り育むためにしっかりと頑張りたいと思います。
直接ご縁をいただき私が大きな指針とした女性政治家は加藤さん、はじめ多士済済です。牛島国枝さんもその一人でした。市川房枝さんの、よき理解者で実践者である牛島先生は、佐賀の女性運動のシンボル的な方でした。ウィットに富んだ語り口。どんな大きなものにも巻かれない正義のまなざし。全ての人に開かれた暖かな手。牛島先生の姿が壇上に表れると割れるような拍手がおこりました。吉野ヶ里遺跡保存運動など数々の運動も牛島先生が中心でした。27歳で県議に挑戦したときから亡くなる前の年まで私の会合には欠かさずおいでいただき、慈愛の光に満ちた政治の実践をご指導いただきました。女性解放のための草分け、かささぎの里に代表される福祉活動、教育活動、実に精力的に活動された方でした。明治の女性の持つ若い時代の息吹のようなものを感じさせる方でした。
牛島先生を初めて知ったのは私が中学校1年生の時でした。先生のお嬢様と母が同窓生ということで母から紹介されました。「女性の頭の上には見えないガラスがあります。差別というガラスです。そのガラスのために多くの女性が苦しんでいます。」「この方は、そのガラスを壊す方、人としての女性の力を引き出す方。太陽のような方です。」という母の言葉を今でも鮮明に覚えています。
あれから30年の月日が過ぎました。数多くの挑戦により、男女共同社会参画の基礎的な基盤は整いつつあります。しかし、税制一つ取ってみても「配偶者特別控除」制度に象徴されるように女性を取り巻く環境は、まだ多くの課題を残しています。見えないガラスが少しずつ見えるようになったものの、「機会の平等は達成されている」とまだ胸を張る状況にはありません。
昨年一年も多くの素晴らしい女性国会議員と仕事をする機会に恵まれました。とても個性的で前向きの女性たち。牛島先生が生きていらしたら、「良い人たちに出会って良かったですね。人を生かす法律をつくりましょうね。」と微笑まれるに違いありません。
一人一人の頭上に降り注ぐ太陽の光。その太陽の恵みのような降り注ぐ愛。大きな愛をもって育んでいただいた明治の女性たちのご恩に報いることができるような活動をしていきたいと考えています。
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